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2025.02.11

変化を受け入れるヒントとなる言葉「万物流転」とは?「諸行無常」との違いもわかりやすく解説

「万物流転(ばんぶつるてん)」とは、「すべてのものは変化し続ける」という意味を持ちます。この記事では、「万物流転」の意味や「諸行無常」との違い、使い方、類語、英語表現、コラムを紹介します。

「万物流転」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか? この言葉には、世の中のすべてのものが絶えず変化し続けるという意味が込められています。物事が移り変わるのは当然のことですが、それをどう捉えるかは人それぞれかもしれません。

変化を受け入れることが求められる現代において、この言葉が持つ本質を理解することは、何かのヒントになるかもしれません。

「万物流転」とは? 「諸行無常」との違いも紹介

まずは「万物流転」という言葉の意味と、「諸行無常」との違いを見ていきましょう。

「万物流転」の意味を確認する

「万物流転」は、「ばんぶつるてん」と読みます。辞書で意味を確認しましょう。

ばんぶつ‐るてん【万物流転】
この世にあるあらゆるものは、絶え間なく変化してやまないということ。→パンタレイ

引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

「万物流転」は、「すべてのものは変化し続ける」という意味を持ちます。この考え方は、古代ギリシャの哲学者ヘラクレイトスの思想を表現した言葉「パンタレイ(万物は流転するという意味)」にも通じます。

人の価値観や社会の仕組みが時代とともに変わるように、この世のすべてのものが止まることなく変化し続けるという考え方が表されていますね。

変わり続ける
(c) Adobe Stock

「諸行無常」との違いとは?

「万物流転」とよく比較される言葉に「諸行無常」があります。「諸行無常」の意味も辞書で確認しましょう。

しょぎょう‐むじょう〔シヨギヤウムジヤウ〕【諸行無常】
仏教の根本主張である三法印の一。世の中の一切のものは常に変化し生滅して、永久不変なものはないということ。

引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

どちらも「この世のものごとは常に変化する」という意味を持ちますが、視点が異なるといえるかもしれません。

「諸行無常」は仏教の教えに基づき、人生の無常を示す概念として使われることが多いでしょう。一方、「万物流転」は哲学的な視点から、自然界や社会の変化を示す言葉として用いられることが多いです。

「万物流転」の使い方と具体的な例文

「万物流転」という言葉は、日常の出来事や、社会の移り変わりを説明する際に役立ちます。ここでは、具体的な例文と使い方の解説を紹介していきましょう。

「時代は常に変わる。万物流転という言葉が示すように、私たちも柔軟に対応していかなければならない」

社会の価値観や技術は、予想以上の速さで変化しています。変わることを受け入れ、適応することが求められる時代において、「万物流転」の意味を理解することは重要かもしれません。

「彼の考えは昔と比べてずいぶん変わった。万物流転とはまさにこのことだ」

人の考え方や価値観も、時間とともに変わるものです。この例では、「万物流転」が個人の成長や変化を示す言葉として使われています。

男女 PC作業
(c) Adobe Stock

「万物流転」の類語は?

「万物流転」と似た意味を持つ言葉を知ることで、使い分けがしやすくなるかもしれません。この言葉は、あらゆるものが常に変化し続けるという考えを表していますが、似た概念を持つ表現もあります。それぞれの違いを整理していきましょう。

有為転変(ういてんぺん)

「有為転変」は、仏教の教えに由来し、世の中の出来事が常に移り変わることを指します。環境や状況の変化に焦点を当てる表現です。「万物流転」が自然界や社会の変化を指すのに対し、「有為転変」は人の人生や運命の変化を強調する点が特徴といえるでしょう。

無常(むじょう)

「無常」も仏教に由来し、すべてのものは常に移り変わり、同じ状態を保つことはできないという考えを表しています。特に、人生のはかなさや、物事の移り変わりに対する儚さを含んでいる点が特徴です。

「万物流転」が変化そのものを指すのに対し、「無常」はその変化が避けられないことを示唆する言葉として使われることが多いでしょう。

仏教 イメージ
(c) Adobe Stock

「万物流転」を英語で表現すると?

「万物流転」を英語で表現すると、いくつかの言い回しが考えられます。「変わりやすい」という意味では“mutable”、「定まらない」という意味では“uncertain”が使えるでしょう。

コラム|「万物流転」と現代社会

「万物流転」という考え方は哲学的な概念にとどまらず、現代社会にも当てはまる部分も多いかもしれません。テクノロジーの進化や価値観の変化が著しい現代では、この言葉が示す通り、すべてが変わり続けています。

例えば、数年前までは考えられなかったリモートワークの普及や、AI技術の発展も、「万物流転」を象徴するものといえるでしょう。変化を受け入れ、新しい時代に適応していくことが求められる中で、この言葉が持つ意味を改めて考える機会が増えているのかもしれません。

最後に

「万物流転」という言葉は、世の中のすべてが常に変化し続けるという考えを示しています。この考え方は古代から存在しており、現代社会においても変わらず重要なものかもしれません。

変化は避けられないものですが、それをどう捉えるかによって、未来の可能性は広がるのではないでしょうか? この言葉を通じて、変化と向き合う姿勢について改めて考えてみるのもよいかもしれません。

TOP画像/(c) Adobe Stock

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