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2024.12.22

「一族郎党」とは? 読み方・意味をわかりやすく紹介! 知られざる言葉の背景と使い方を徹底解説

「一族郎党(いちぞくろうどう、もしくは、いちぞくろうとう)」とは、血縁関係や家族のみならず、同じ目的や価値観を共有する仲間を意味します。この記事では、「一族郎党」の意味や現代での応用例を紹介します。

「一族郎党」という言葉は、日常の中で使われる機会は限られているかもしれません。しかし、言葉の背景や意味を知ることで、会話の幅を広げたり、より深い理解を得られることがあります。

そこで、この記事では、「一族郎党」の基本的な意味や歴史的背景から、現代での応用例までを具体的に解説していきます。

一族郎党とは? 意味と使われ方を確認

「一族郎党」の意味や成り立ちを知り、言葉の正しい使い方を学びましょう。

pc作業
(c) Adobe Stock

一族郎党の読み方と意味

「一族郎党」は、「いちぞくろうどう」と読みますが、現在では「いちぞくろうとう」と読むことが多いでしょう。家族や親族を指すだけでなく、さらに広い意味があります。辞書の定義を確認してみましょう。

いちぞく‐ろうどう〔‐ラウダウ|‐ラウドウ〕【一族郎党/一族郎等】
《「いちぞくろうとう」とも》
1 一家一族。家族。
2 同族と家来。
3 一族とその関係者。「選挙運動に―を総動員する」

引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

この言葉は、血縁関係や家族を超えて、同じ目的や価値観を共有する仲間をも含みます。特に歴史的には、家や主君を守るために結束して行動する人々を表しました。

単なる親族の集まりではなく、団結力や忠誠心を象徴する深い意味を持つ表現です。

「一族郎党」の「郎党」って何?|言葉の由来

「一族」は分かりやすいですが、「郎党」とは具体的に何を指すのでしょうか? 辞書でその意味を確認してみましょう。

ろう‐どう〔ラウドウ|ラウダウ〕【郎等/郎党】1 《「ろうとう」とも》身分的に主人に付き従う従僕。従者。2 中世、武家の家臣で、主家と血縁関係がない者。郎従。→家の子

引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

「郎党」は、主人に仕える従者や家臣を指す言葉です。特に平安時代末期から鎌倉時代の武家社会では、主人と血縁関係のない家臣を「郎党」と呼んでいました。この言葉は、血縁者で構成される「一族」と区別され、武士の家来を指すことが一般的でした。

歴史的には、主君に忠誠を尽くす郎党が家の繁栄を支える重要な存在であり、一族と一体となって行動する姿が「一族郎党」の表現に繋がっていると考えられます。

現代では、この言葉が比喩的に使われる場面も多いですが、元々の背景にはこうした主従関係があったのです。

「一族郎党」の使い方は? 具体的な例文をチェック

「一族郎党」という言葉は、歴史的な背景を持ちながら、現代でも比喩的に使われることが多いです。ここでは、実際の使用例を挙げ、使い方をわかりやすく解説します。

お正月には田舎に帰って、一族郎党が集まって大宴会をするのが恒例です。

この例文では、「一族郎党」が親族全員を指す表現として使われています。お正月やお盆という家族が集まる機会に、一族が揃って交流する様子が目に浮かぶようですね。

この場合、血縁関係にある家族や親戚が主な対象であり、親密な集まりをイメージさせます。特に日本の伝統的な家族行事で使うと自然でしょう。

集まり
(c) Adobe Stock

新商品のキャンペーンで、会社は一族郎党を総動員してプロモーションに力を入れた。

ここでは「一族郎党」が比喩的に使われています。親族や家族ではなく、職場やチーム全体の結束を強調する表現です。「総動員」という言葉と組み合わせることで、会社が全員で取り組んでいる様子を効果的に伝えています。

ビジネスシーンで使うと、強い意気込みや連帯感を表現できるでしょう。

織田信長は、一族郎党皆殺しを命じた。

この例文は歴史的な文脈で使われる「一族郎党皆殺し」のフレーズです。この場合の「一族郎党」は親族だけではなく、敵対勢力全体を指します。

織田信長のような歴史上の戦国武将が、徹底的に敵を排除する場面を的確に表現しているでしょう。「一族郎党皆殺し」は、非常に強い意味を持つため、日常的な場面では慎重に使う必要があります。

一族郎党はどこまで? 家族との違いを解説

「一族」と「家族」という言葉は似ているようで、実際には範囲やニュアンスが異なります。それぞれの意味を辞書で確認しながら、違いを明確にしていきましょう。

違い
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一族と家族の違いを明確にする

まずは、「一族」と「家族」の意味を辞書で確認しましょう。

いち‐ぞく【一族】
同じ祖先から出た者たち。血のつながりのある者たち。同族。一門。

引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

か‐ぞく【家族】
1 夫婦とその血縁関係者を中心に構成され、共同生活の単位となる集団。近代家族では、夫婦とその未婚の子からなる核家族が一般的形態。
2 民法旧規定において、戸主以外の家の構成員。

引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

「一族」と「家族」はどちらも人間関係を指す言葉ですが、意味や使われ方には明確な違いがあります。「一族」は、同じ祖先を持つ血縁関係者全体を指し、親族や遠い縁者を含む広い範囲を意味。一方、「家族」は夫婦やその子どもなど、日常生活をともにする小規模な集団を指し、現代では「核家族」が一般的な形態です。

また、「一族」は血縁による強い結束や共同体意識が含まれることが多く、歴史的・文化的な文脈で使われることが多いでしょう。これに対し「家族」は、個々の生活基盤を支える現実的な集団としての意味が強調されます。

最後に

「一族郎党」という言葉の意味や歴史的背景を知ることで、この表現が持つ豊かな広がりや奥深さに触れることができたのではないでしょうか? 日常会話や文章の中で、この言葉を適切に使うことで、より深みのある表現ができるようになるはずです。

TOP画像/(c) Adobe Stock

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