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2024.10.15

KPIツリーとは? 初心者でも簡単に作れる方法とビジネスへの効果を解説

KPIツリーとは、目標達成に向けた進行状況を数値で明確に示す指標のことです。この記事では、KPIツリーの概念やビジネスを効率化する方法を紹介します。

忙しい日々の中で、目の前の仕事をこなすのに精一杯になっていませんか? ふと立ち止まって、「今のやり方で、本当に正しいのだろうか?」なんて感じたことがある人も多いでしょう。そんな時、あなたの進むべき方向を示してくれるのが「KPI(Key Performance Indicator)」です。

この記事では、KPIとは何か、そしてどうやって活用すれば、あなたの仕事やビジネスがもっと効率的に進むのかを、丁寧に解説していきます。

KPIとは? 基本概念とその重要性

ビジネスにおいて、目標達成を確実にするためには、適切な指標を設けて進捗を確認することが重要です。それがKPIです。この章では、KPIの定義やその役割について詳しく見ていきます。

KPI 木のブロック
(c)AdobeStock

KPIの定義

KPI(Key Performance Indicator)とは、目標達成に向けた進捗状況を数値で明確に示す指標のことです。日本語に置き換えると「重要業績評価指標」となります。

分かりやすい例だと、企業は売上目標というものを持っています。その売上の評価をする時、増加率や顧客獲得数などいくつかの視点があるでしょう。それら一つ一つ視点となるのがKPIです。

KPIは、単なる結果を評価するのではなく、プロセスの中でどこに改善の余地があるのかを示し、計画の修正や戦略の見直しをサポートする指標のことです。そのため、KPIは常に明確かつ具体的で、目標達成に向けて実効性があるものでなければなりません。

KPIがビジネスで果たす役割

KPI(重要業績評価指標)は、ビジネスにおいて組織全体の目標達成をサポートする「道しるべ」のような役割を果たします。

具体的には、KPIを設定することで、目標に向けた進捗を数値で可視化し、どの部分に改善が必要かを明確に把握できます。もっとも身近な例だと、営業部門では新規顧客獲得数をKPIとして設定することで、成長戦略の進行状況をチェックできます。

このようにKPIはビジネスの方向性を確認し、適切な行動を促す羅針盤のような役割を担っています。

KPIと関連する概念の違い

KPIに似た概念に、KGIやOKRがあります。それぞれの違いを理解することで、より効果的にKPIを設定し、ビジネスの成功に繋げることができます。

KGI(重要目標達成指標)とは

KGI(Key Goal Indicator)とは、ビジネスにおける最終目標が達成されたかどうかを評価するための指標です。KGIは、企業が設定したゴールそのものを示し、その達成が成功を意味します。

例えば、売上目標がKGIに該当します。KGIはKPI(重要業績評価指標)と異なり、目標に向けた進捗ではなく、最終的な成果を評価するためのものです。企業は、KGIを基に成功か失敗かを判断し、次の戦略や方針を決定する際の重要な基準として活用します。

KPIとKGIの違い

KPI(重要業績評価指標)とKGI(重要目標達成指標)の違いは、測定する対象が「プロセス」か「結果」かにあります。KPIは、目標に向かう過程での進捗状況を数値化し、どれだけ効果的にプロセスが進んでいるかを評価する指標です。

例えば、売上目標を達成するための新規顧客の獲得数や商談数がKPIに該当します。一方で、KGIは最終的な目標そのものを達成できたかを測る指標であり、売上目標そのものがKGIです。つまり、KPIはKGIを達成するための中間指標であり、プロセスの改善点を見つけるために使われます。

OKR(目標と主要な結果)とは

OKR(Objectives and Key Results)は、組織やチームが達成したい目標(Objective)と、それを評価するための具体的な成果(Key Results)を設定するフレームワークです。目標は「何を達成したいか」を明確にし、主要な結果はその目標が達成されたかどうかを定量的に判断するための基準です。

例えば、「顧客満足度を向上させる」という目標に対し、「3か月以内に顧客アンケートの満足度を20%向上させる」という具体的な成果を設定することが挙げられます。

KPIとOKRの違い

KPI(重要業績評価指標)とOKR(目標と主要な結果)の違いは、目標管理のアプローチにあります。OKRは「目標(Objective)」と「主要な結果(Key Results)」をセットで設定し、目標達成のために必要な成果を明確にします。

OKRは短期的で挑戦的な目標を設定することが多く、柔軟に運用されることが特徴です。KPIが進捗の測定に重点を置くのに対し、OKRは達成したいビジョンと、そのための具体的な結果を重視する点が大きな違いです。

KPI導入のメリット

KPIを導入することで、ビジネスの様々な側面でのメリットが得られます。ここでは、特に注目すべき4つのメリットについて解説します。

会議中 手元
(c)AdobeStock

メリットその1|行動指針の明確化

KPIを設定することで、組織のメンバーが何をすべきか、どのように行動すべきかが明確になります。これにより、業務が効率化し、全体のパフォーマンスの向上が期待できます。

メリットその2|目標達成までのプロセス可視化

KPIは、目標達成に向けたプロセスを「見える化」するためのツールです。進捗状況をリアルタイムで把握できるため、適切なタイミングでの修正や対応が可能になります。

メリットその3|組織全体のパフォーマンス向上

KPIは、全員が共通の目標に向かって進むための「共通言語」として機能します。これにより、個々のパフォーマンスだけでなく、組織全体のパフォーマンス向上が期待できます。

メリットその4|統一された評価基準の確立

KPIを導入することで、評価基準が明確になり、組織内の評価が統一されます。これにより、公平な評価が可能となり、従業員のモチベーション向上につながる可能性があります。

KPI設定方法

KPIを効果的に設定するためには、いくつかのステップを踏むことが重要です。この章では、KGIの設定からKPIの具体的な設定方法までを詳しく解説します。

ステップその1|KGIを設定する

まず、最終的な目標であるKGIを設定します。KGIは、組織全体が目指すべき「ゴール」を明確にするための指標であり、これが定まらなければ、適切なKPIの設定はできません。

ステップその2|KSF(成功要因)の特定

次に、目標達成に必要な成功要因(KSF)を特定します。KSFは、目標達成に不可欠な要素であり、これを明確にすることで、KPIの設定がより具体的になります。

ステップその3|SMART原則に基づくKPI設定方法

最後に、SMART原則(Specific, Measurable, Achievable, Relevant, Time-bound)に基づいてKPIを設定します。これにより、KPIが具体的で測定可能、かつ達成可能なものとなります。

KPIマネジメントの目的と効果

KPIを設定するだけでなく、適切に管理することも重要です。このチャプターでは、KPIマネジメントの目的と、その効果について簡単に説明します。

データ資料 手元
(c)AdobeStock

KPI管理の重要性

KPI管理は、目標達成に向けた進捗をリアルタイムで把握し、必要な調整を行うための重要なプロセスです。適切なKPI管理を行うことで、目標に向かう過程での問題点や改善点が明確になり、迅速な対応が可能となります。

例えば、営業チームの売上目標に対して進捗が思わしくない場合、KPI管理によってどの段階で問題が生じているのかを特定し、即座に戦略を修正することができます。このように、KPI管理は企業全体が目標に向けて効果的に進むための羅針盤として機能します。

KPIツリーを使ったフローの可視化

KPIツリーは、目標達成に向けた各プロセスを階層的に整理し、視覚的にフローを明確にする手法です。上位目標を頂点に置き、それに関連する中間目標や具体的なKPIを下位に配置していくことで、全体の流れを一目で把握できます。

例えば、売上向上という上位目標に対して、営業活動やマーケティング施策がどのように貢献しているかがKPIツリーを使うことで可視化されます。

失敗しやすいKPI設定の回避策

KPI設定で失敗しやすいのは、目標が曖昧だったり、達成不可能な目標を掲げてしまうことです。例えば、「売上を伸ばす」という目標だけでは、具体的な行動が見えず、何をすべきかが明確になりません。回避策としては、SMARTの原則を活用することが効果的です。

つまり、具体的(Specific)であり、測定可能(Measurable)、達成可能(Achievable)、関連性がある(Relevant)、そして期限が明確(Time-bound)なKPIを設定することです。

KPI設定でビジネスを加速させるために

KPIを設定するだけではなく、定期的な見直しや改善が不可欠です。さらに、ビジネスツールを効果的に活用することで、KPI管理を一層効率的に行い、ビジネスの成長を促進することができます。

KPIの継続的な見直しと改善

KPIは固定されたものではなく、ビジネスの変化や成長に応じて柔軟に見直すことが必要です。定期的にKPIを再評価し、必要に応じて調整することで、目標達成への道を確実に歩むことができます。

また、実績データを分析し、改善点を特定することも大切です。これにより、KPIが常にビジネスの現状に即した効果的な指標であり続けることが可能となります。

CRM/SFAを活用したKPI管理の効率化

CRM(Customer Relationship Management、顧客関係管理)やSFA(Sales Force Automation、営業支援システム)は、KPIの管理を効率化するために非常に役立つツールです。CRMを使うことで、顧客との関係ややり取りを一元管理し、顧客のニーズを理解した上で適切な対応が可能になります。

これにより、顧客満足度の向上やリピート率の改善に寄与します。SFAは、営業活動を自動化し、営業担当者が進捗をリアルタイムで確認できるため、業務の効率が大幅に向上します。

さらに、これらのシステムを使うことで、KPIに基づく進捗管理が正確に行え、データに基づいた迅速な意思決定が可能になります。自動的にレポートを生成する機能も備わっているため、業務負担の軽減にもつながります。

最後に

KPIは、ビジネスを成功に導くための重要なツールです。それだけに、適切に設定し、効果的に運用することが求められます。この記事で紹介したKPIの定義や設定方法を参考にし、KPIを上手に活用することで、ビジネスの成長に役立ててください。

TOP画像/(c)AdobeStock

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