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2024.09.06

「0か100か」思考の直し方が知りたい【100人に聞いた】性格の特徴や向き合い方も

大人になると、さまざまな経験を得てより多くの知識が身につきますが、ゆえに考えが凝り固まってしまうなんてことも。今回は女性100人にアンケートを実施し「0か100か」思考の直し方について調査を実施。性格の特徴&そんな人との向き合い方もあわせてチェックしてみましょう。

「0か100か」の考え方とは

まずは「0か100か」の思考がどんなものなのか内容をチェックしてみましょう。

「0か100か」の思考とは、物事を0か100の極端に考えること。中間の発想を「曖昧な回答」と感じているので、白黒はっきりさせて明確に答えを出したいという思考です。

「0か100か」の思考を持つ人の特徴とは

仕事をする女性
(c)Adobe Stock

では、実際に「0か100か」の思考を持つ人の特徴を細かく確認してみましょう。特徴が分かれば、関わり方も少しは理解できるはずです。もしかしたら、自分に当てはまる部分もあるかもしれませんね。

※アンケートは20〜39歳の日本全国の女性を対象にOggi編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数110名(未回答含む)。

完璧主義

完璧主義の傾向がある人は、「0か100か」の思考を持つことが多いと言われます。やるならやる、やらないならやらないというように両極端の選択をしがちに。

「完璧主義」(30代・兵庫県)
「完璧主義、プライドが高い、自分の弱点を受け入れてない」(30代・神奈川県)
「完璧主義で、一度やっていることをやめてしまうと苦しくなる」(20代・東京都)
「何事も完璧にやらないと気が済まないので、手を抜くことを知らないと思う」(30代・新潟県)
「極度の完璧主義な人が多い」(20代・東京都)
「少しでもできないことがあると、全然だめだ~とやる気がすべてなくなってしまいます」(30代・埼玉県)

曖昧が許せない

このような性格の人は、白黒はっきりつけたいという気持ちが強いです。そのため、一度決めたら物事を途中で投げ出したりはしないという責任感の強さもあります。自分の軸をしっかり持っているのは良いことなのですが、曖昧さに対する耐性が低いので人と揉めてしまうことも。

「中途半端やグレーを嫌い、白黒はっきりつけることが正義だと思っている」(30代・和歌山県)
「曖昧なことが嫌いな特徴があります」(30代・広島県)
「曖昧な返答に対して納得しない」(30代・和歌山県)
「なんでも白黒つけたがる」(20代・東京都)
「全てハッキリさせたい人」(30代・宮城県)
「はっきり物事の結果が決まらないともやもやする」(30代・埼玉県)

周りの意見を聞かない

「0か100か」の考え方をしがちな人は、他の人との意見が合わない場合にトラブルを起こしやすくなります。自分の考えを曲げることをせず、なにがなんでも突き通すということも。他の人の意見を素直に聞ける柔軟さが欲しいものです。

「自分の意見は曲げない」(30代・茨城県)
「自分の正論を突き通す」(30代・愛知県)
「周りを気にしていない」(20代・埼玉県)
「頑固。柔軟な対応をしてもらえない」(30代・兵庫県)
「自分が一番正しいと思っている」(30代・東京都)

情緒が不安定

「0か100か」思考の人のなかには、情緒が不安定になりがちな人も多いよう。例えば、恋愛においてはメンヘラ気味な傾向があるかもしれません。自分の相手をしてくれない恋人に対して「仕事と私、どっちが大切なの!?」と怒ったり、数分連絡が返って来なかったら「もう私のこと好きじゃないんでしょ!」と泣いてしまったりすることも。

「すぐ感情が変わる」(20代・北海道)
「感情に流されやすい」(30代・大阪府)
「情緒不安定」(30代・大阪府)
「嫌なことがあると機嫌が良かったのに急に怒り出す」(30代・愛知県)
「少しでも失敗すると投げ出す。気に入らない人とは縁を切る」(30代・兵庫県)

決断が早い

優柔不断でなかなか結果がでないとすぐにイライラを感じてしまうのが「0か100か」の思考。早い決断を望んでいるので「どっちか早く決めてほしい」「いつまで悩んでいるの?」と周りに対するあたりも強くなってしまい、相手から距離を置かれてしまうことしばしば。

「間を選ばないので、決断が早く評価される人が多い」(30代・兵庫県)
「決断が早い」(30代・神奈川県)
「あきらめるのが早い」(30代・千葉県)
「せっかち」(30代・兵庫県)

ルールが重要

真面目な人も多いので、ルール違反や規律を乱す人が許せないという正義感の強さも感じます。自分に厳しい一面もありますが、他人にも厳しくなりすぎてしまうこともあるようです。

「ルールが多いイメージ」(30代・北海道)
「真面目な人」(20代・熊本県)

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「0か100か」の思考を直した方が良い理由は?

(c)Adobe Stock

少しでも考え方を変えるだけで、人とのコミュニケーションや毎日の過ごし方も変わってくるはず。ここでは、「0か100か」の思考を直した方が良い理由について紹介していきます。アンケート結果で意見の多かった4つをピックアップしました。

生きにくくなる

これからの人生ずっと「0か100」の2択のなかから必ずどちらかを選ばないといけないとなると、心が疲れてしまいます。物事以外に人に対しても評価付けをすることになるので、他人の良いところを見る前に否定してしまう悪い癖がついてしまうかも。

「いろいろなことが長続きしない。成長しない」(30代・兵庫県)
「柔軟性がないと生きづらい」(30代・兵庫県)
「0だと怒ってると思われそうだし100だとつかれちゃうから」(20代・神奈川県)
「心が疲れるから」(20代・東京都)
「知らない間に疲れがたまっていそうだから」(30代・千葉県)
「偏った考えになってしまうから」(30代・埼玉県)
「他人に対し寛容でなくなる」(30代・埼玉県)

人間関係に悪い影響が出る

「0か100か」の思考の人は、極端な考えが苦手な人たちとうまくいかなかったり、感情論の人たちと揉める可能性があり、人間関係に悪影響が出る恐れも。周りから協調性のなさを指摘されることもあるでしょう。

「嫌われやすい」(30代・愛知県)
「周りの考えを受け入れられない」(20代・広島県)
「人に対して好き嫌いをしていたら、そのうち自分にも返ってくるから」(20代・鹿児島県)
「ハッキリしすぎて協調性がなさそうだから」(30代・兵庫県)
「集団生活でうまくやっていけなさそうだから」(30代・兵庫県)
「周りに迷惑をかけるから」(30代・愛知県)
「相手に求めることのハードルが高くなる。相手に対し厳しくなるから」(30代・神奈川県)

ふたつのうちのひとつが正しいとは限らない

物事には正解がなかったり、成功させる手段が複数あることも。どっちかに振り切ったところでうまくいくとは限らないので、答えをはっきりさせない方が良い場合も存在します。

「0か100、どちらが正しいとは限らないから」(30代・熊本県)
「50であっても80であっても良いと思うから」(30代・栃木県)
「物事に100パーセントはないので」(30代・広島県)
「物事はそんなに白黒はっきりしないことの方が多い」(30代・埼玉県)
「世の中白黒つかないことばかりだから。グレーばっかり」(30代・和歌山県)

可能性が狭まる

物事を「良い・悪い」「好き・嫌い」など極端な考え方したできなくなると、視野が狭くなり他に考えられた可能性を潰してしまうことになりそうです。また、柔軟な考え方ができなくなることによって臨機応変な対応ができなくなったり、上手に感情の表現方法ができなくなってしまう場合もあるので要注意。

「決めつけることであったかもしれない可能性が全てなくなってしまうこと」(30代・和歌山県)
「極端で融通がきかないから」(30代・神奈川県)
「柔軟に考えられれば新しい考え、視点などに辿り着けるから」(30代・埼玉県)
「融通がきかないから」(30代・大阪府)

「0か100か」の思考の直し方とは

会議をする女性
(c)Adobe Stock

「0か100か」の思考をすることでのメリットもありますが、より良い人間関係を構築させるには、あまりおすすめできないと答える人も一定数いるようです。続いては、「0か100か」の思考の直し方を確認してみましょう。

完璧を求めない

完璧を目指すのはとてもいいことです。けれど、世の中にはさまざまな人がいて、状況も刻一刻と変化していきます。環境の変化に対応しつつ、ほどほどに向き合っていくのが一番。頑張りすぎずに、たまには肩の力を抜いてみましょう。

「何かしら得るものはあったのだからほどほどでいいと考える」(30代・兵庫県)
「目標が高く大きすぎるので、細かく段階的な目標を立てる。人付き合いは深入りしない」(30代・兵庫県)
「完璧を求めすぎない」(30代・千葉県)
「神経質になりすぎず、ほどほどに頑張るようにする」(30代・新潟県)
「適度にやる。人生、適当でもなんとかなるもんだという考え方をする」(30代・愛知県)
「適当でもいい日を作ってみる」(20代・東京都)

気にしすぎない

やはり、他人からの意見は良くも悪くも心に刺さるものですよね。周りが発言した何気ない一言に「ちょっと待った」と口を挟んでしまうケースはよくあります。あまり深く考えて答えを出そうとせずに、遠くから見守ることも大人のマナーなのかも。

「SNSで検索しすぎたり、考え込みすぎたりしないようにする」(30代・福岡県)
「いい意味で自分中心で生きる」(30代・埼玉県)
「あまり気にしないようにする」(30代・兵庫県)
「くよくよしない」(30代・東京都)
「細かい事を気にしない」(30代・埼玉県)
「他人に関心を持ちすぎない」(30代・大阪府)

周りの意見や考え方を知る

自分の視点だけで物事を判断する人は「めんどくさい人だ」と思われてしまうことも。周囲の人の意見を受け入れられずに、自分の意見を押し通してしまいがちなため、厄介な存在だと敬遠されてしわぬように気をつけましょう。人それぞれいろんな考え方があるということを受け入れてみると心が少し楽になるかも。

「自分と異なる意見も受け入れてみる。一回やってみる」(30代・愛知県)
「物事はそんなにはっきりしなくてもうむく回ることを知る」(30代・神奈川県)
「人の意見も取り入れて、随時考え方を変えていく」(30代・埼玉県)
「中立の立場の意見を見たり聞いたりする」(30代・大阪府)
「色んな意見があって当たり前だと思うこと」(30代・大阪府)
「他人はこういう考えなんだと受け入れること」(30代・千葉県)

さまざまな角度でよく考える

視野を広く持ったり、柔軟な考え方を意識することで、「0か100か」の思考は少しずつ軽減されていくはず。多くの人の意見を聞いて「グレーな考え方でもいいじゃん」と思えるようになれたら、さまざまな角度からよく見えている証拠です。

「0か100になる前に一度考える」(30代・東京都)
「小さなことでもほどほどがどれくらいか考えながら訓練する」(30代・富山県)
「グレーでもオッケーと思うしかない」(30代・福島県)
「中間もあると知る」(30代・埼玉県)
「柔軟な思考をもてるように色々な人と関わる」(30代・東京都)
「柔和な考えを持つ」(20代・宮城県)

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めんどくさい人ってどんな人? 特徴や関わり方について解説
「完璧主義」の意味や特徴・やめる方法とは? メリットとデメリットなども…

最後に

「0か100か」の思考は決して悪いものではありません。ですが、その気持ちを人に押し付けたり、他人に強要させるようになってしまうと人間関係に影響をもたらすことも考えられます。0から100のなかにある、1から99の細かいメモリも上手に活用して、はっきりさせないことの良さに気づけるようになると大きく成長できそう。そうすることで深く考えすぎることも少なくなるので、心が軽くなります。「どちらかの意見に決められない自分は優柔不断」「八方美人かもしれない」とネガティブな感情を持つのではなく、柔軟に対応できる人間なんだと逆転の発想を持てるようになると心持ちも変わってくるでしょう。

TOP画像/(c)Adobe Stock

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