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2024.07.12

「オブザーバー」とは|ビジネスシーンでの役割などを紹介! 心構えも

「オブザーバー」は、観察者や観測者という意味を持つ言葉。ビジネスシーンでは、会議やプロジェクトに参加する第三者という意味で使われています。この記事ではオブザーバーの意味や言葉の使い方、心構えなどを紹介します。

「オブザーバー」って誰のこと?

会議などに参加する「オブザーバー」が、どんな役割を担うのか、知らない人もいるでしょう。オブザーバーは、会議をスムーズなものにするための重要なポジションです。この先、オブザーバーを任されるかもしれませんので、意味や役割を把握しておきたいですね。

まずは、オブザーバーの意味を見ていきましょう。

(c) Adobe Stock

「オブザーバー」とは

オブザーバーを辞書で調べてみました。

オブザーバー【observer】
《観察者・観測者の意》会議などで、発言権はあるが議決権のない人。また、発言権・議決権ともにない傍聴者。

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

英語の「observer」が由来のオブザーバーは、観察者や観測者という意味を持ちます。ビジネスシーンでは、会議や研修に参加する第三者という意味で用いることが多いでしょう。

意味にもあるように、オブザーバーは議決権を有しません。発言権については、ある場合とない場合がありますが、実際の発言は求められた場合にのみ行うことが多いでしょう。

国連にもオブザーバーがいる

国連(国際連合)の総会にも、オブザーバーが存在します。

【国連オブザーバー】

国際連合の総会において、発言権をもつが議決権をもたない国や組織。バチカンやパレスチナのほか、赤十字国際委員会や各国のNGOなどが参加している。

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

「オブザーバー」という言葉の使い方

オブザーバーという言葉の使い方を見ていきましょう。ビジネスシーンでの使い方を紹介します。

ビジネスシーンの場合

例文を紹介します。

《例文》
・来週の会議に、大阪支社の〇〇さんをオブザーバーとして招く予定です。
・今度のプロジェクトに、新人がオブザーバーとして参加するそうだ。きちんとした発言をするよう心がけなければ。

オブザーバーの言い方で多いのが「オブザーバーとして〜する」「オブザーバーになる」。「参加する」「招く」といった言葉をつけて用いることがほとんどです。

ビジネスシーンの「オブザーバー」の役割とは

ここからは、ビジネスシーンにおけるオブザーバーについて見ていきましょう。まずは役割について探ります。

(c) Adobe Stock

公平な第三者

ビジネスシーンでのオブザーバーは、主に会議で用いられています。上述したように、自ら積極的に発言することなく、第三者として会議に参加することがほとんどです。

オブザーバーがいることで、参加者はオブザーバーの存在を意識しながら話すことになります。オブザーバーがいることで、一方的な会議にならず、全員が公平に発言しやすい雰囲気を作ることができるでしょう。

会議を監視する

会議が白熱すると、参加者同士の意見が激しく対立することがあります。参加者が急に感情的になったり、参加者同士で感情のぶつけ合いがはじまったりするケースもあるでしょう。しかし、オブザーバーが冷静に会議を監視することで、参加者の過熱を抑止することができます。

コンプライアンスの遵守

会議にオブザーバーがいることで、参加者が意図的に常識から外れた発言をすることや、個人を煽ったりすることを防ぐことにつながります。また、参加者は責任を持って発言することを意識するでしょう。オブザーバーに監視されているという認識は、コンプライアンスの遵守につながることがあります。

「オブザーバー」の心構えとは

もし、オブザーバーとして参加することになったら、どのような心構えで臨めばいいのでしょうか? 意識したいことを4つ紹介します。

役割に徹する

上述したように、オブザーバーには求められる役割があります。それを務め上げることが前提であることを意識しなければなりません。なぜ、自分がオブザーバーを任されたのか、オブザーバーの役割は何かを明確に捉え、その役割に徹しましょう。

第三者であることを理解する

オブザーバーは、第三者として公平な立場で参加します。その立場をよく理解し、忘れないようにしましょう。特定の参加者の肩を持ったり、求められていないのに議論に口を出すことなどはNG。オブザーバーはあくまでも第三者であることを意識したいですね。

自分の発言内容に責任を持つ

会議中、オブザーバーが発言を求められることはあまりないでしょう。しかし、状況によっては、意見や感想、アドバイスなどを求められることがあります。

オブザーバーの発言は、会議や参加者に大きく影響しますので、慎重に行わなければなりません。自分の発言内容に責任が持てるか、最大限の配慮や注意を払えているかどうかをしっかりと考えてください。

「オブザーバー」と似た言葉

「オブザーバー」と似た言葉を紹介します。混同しやすいので、それぞれの意味をチェックしておきたいですね。

(c) Adobe Stock

観測者

観測者とは、物事を注意深く見て、変化や成り行きを予測する人のことです。また、自然現象を精密に観察・測定して、その変化や推移を調べる人のことも指します。オブザーバーと近い意味を持つ言葉といえるでしょう。

観察者

観察者は、物事の状態や変化を客観的に注意深く見る人のことです。オブザーバーと近い意味を持ちます。会議のオブザーバーを「観察者」と表現することもありますので、意味を把握してきたいですね。

傍聴人

許可を受け、会議や討論、公判などをかたわらで静かに聞く人のことを傍聴人もしくは傍聴者といいます。よく使われるのは公判かもしれません。傍観者も自ら意見を述べることはありませんので、オブザーバーと近い意味を持ちます。

最後に

「オブザーバー」について、意味や言葉の使い方、役割、オブザーバーを活用するメリットなどを紹介しました。オブザーバーは、知識や見識、経験の高い人が担うと思われがちですが、そうではありません。会議やプロジェクトの内容によっては、新人社員や若手社員が担うこともあります。オブザーバーを担うことになった時に慌てなくて済むよう、意味や役割、心構えなどを把握しておきたいですね。

TOP画像/(c)Adobe Stock

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