運命とは?
そもそも「運命」とは何なのでしょうか? 辞書を見ていきましょう(デジタル大辞泉/小学館)。
1. 人間の意志を超越して人に幸、不幸を与える力。また、その力によってめぐってくる幸、不幸のめぐりあわせ。運。
2. 将来の成り行き。今後どのようになるかということ
以上のように、ふたつの意味合いがあることがわかります。人に与えられる「幸」とは、人との出会いや恋愛、健康などポジティブなことに使われる言葉。「将来の成り行き」とは、未来が予測できるようなことを言うはず。そこで、運命とは「将来的な幸せを感じられるめぐり合わせ」ということを意味していることがわかります。
【女性100人に聞いた】運命の出会いを信じますか?
※アンケートは20〜39歳の日本全国の女性を対象にOggi編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数110名(未回答含む)。
運命は存在すると考えている人はどのくらいいるのかを調査するために、100人の女性に「運命の出会いを信じますか?」と質問しました。結果は「信じる」… 45.8%、「信じない」… 54.2%となり、信じない人の方が僅差で多いものの、ほぼ半々ということがわかりました。
運命の出会いを信じる理由
ではアンケートで「運命の出会いを信じる」と回答した人たちに、その理由を教えてもらいました。
【1】実体験
自分自身がすでに運命的な出会いを果たしたという人は多いよう。実体験であれば信じる理由になりますよね。恋愛はもちろん、友達との関係においても運命を感じられるのは素敵なことですね。
「夫に出会ったときからこの人と付き合うことになるし結婚するんだろうなと思ったから」(30代・福岡県)
「人生で最高の友達に出会えた。今でもずっと仲良し」(20代・大阪府)
「働いていたお店に小学生の頃からずっと好きだったアーティストが来た」(20代・東京都)
【2】希望
運命はあると信じたいから、という声も挙がりました。自分にも運命的な出会いがあってほしいと思っている人は少なくないよう。ドラマや映画、漫画や小説で描かれることも多々あるので、幼い頃から憧れているという人もいるはず。
「なんとなくあってほしい気持ちがあるから」(30代・静岡県)
「信じてみたい、自分にも起こると感じたいから」(30代・東京都)
「テレビや漫画などを見ていると、あると思えるから」(30代・愛知県)
「自分に合う人が世の中には絶対にいると思うから」(30代・京都府)
【3】周りの人の話
周囲の人が運命的な出会いをしたのを聞いたり、実際にその場面を目撃したので信じるという人も。確かに現実味があるので、自分にも起こりそうと運命を信じるのも納得。
「運命の出会いをしている人の体験談を聞いたり、見たりしたことがあるから。信じることで出会いが巡りくると思っている」(20代・東京都)
「結婚した友人の話を聞いていると、みんな往々にして『この人とは何かある』という感覚を抱いている印象が強いから」(30代・東京都)
「よく、『初対面でこの人と結婚するんだと思った』という話を聞くので」(30代・埼玉県)
【4】素敵な考え方
運命がある、という考え方が素晴らしいので信じたいという人も。きっと私にも運命的な出会いがあると信じて生活していると、チャンスを見逃さないようにと丁寧な生き方ができそうです。
「運命はあると考えた方が素敵だと思うので、信じる」(30代・福岡県)
「あるかわからないけど、あったほうがロマンチックなので信じたい」(30代・大阪府)
「信じた方が人生楽しい」(30代・新潟県)
【5】出会い自体が運命的
そもそも全ての出会いが運命的だと考える人も。確かに、人生のあらゆるときに新しい人との出会いがありますが、必然的なめぐり合わせだと感じる方が真摯に向き合うことができるはず。
「みんな出会うべくして出会っていると思うから」(20代・東京都)
「出会いはご縁だから」(30代・福井県)
「出会いはすべて運命だと思う」(30代・新潟県)
運命の出会いを信じない理由
アンケートでは半数以上の人が運命は信じないと答えましたが、その理由を具体的に教えてもらいました。
【1】ありえない
運命について、人生はそんなに単純なものではないという意見が挙げられました。運命だと思っても結局違ったりするし、そもそも出会うべくして出会うような環境だったと思う人にとっては、運命なんてありえないと思われるよう。
「そんなに人生は上手くいかないからです」(30代・東京都)
「現れていたらみんな結婚してます」(20代・鹿児島県)
「運命なんてないと思うし、運命だと思っても別れる人もいるから」(20代・神奈川県)
「結局は似たような社会性の、似たような生活をしてきた人と相性が良いと思うから」(30代・愛知県)
【2】経験がない
運命というものがあるのであれば、すでに経験していそうなのに、自分にはそんな経験がないから信じないという人も多いよう。また、周囲でも聞いたことがないという場合にも、同じように思うようですね。
「運命の出会いを経験したことがないから」(30代・北海道)
「もしいたら、今頃現れていると思うから」(30代・静岡県)
「今まで何に対しても運命を感じたことはないので」(30代・神奈川県)
「実際に聞いたことがないから」(30代・東京都)
【3】運命が何かわからない
運命というものが実際にどんなことを言うのかわからないという声も挙がりました。確かに、はっきりとした定義づけがあるものではなく、本人の感覚の問題でもあるので理解しにくいという側面はありそう。
「運命がよくわからないから」(20代・埼玉県)
「定義がわからないから」(20代・神奈川県)
「何をもってして運命とするか定かでないから」(30代・東京都)
【4】非現実的に思う
運命をスピリチュアルな考え方だと思う人は、やはり信じることはできないよう。漫画のようなファンタジーの世界の中だけの話で、現実には起こることではないと言われてしまうと信じる人との歩み寄りは難しそう。
「現実主義だから」(30代・神奈川県)
「非科学的な事柄全般を信じていないため」(30代・東京都)
「漫画の世界」(30代・栃木県)
運命の出会いのエピソードをご紹介
運命を信じる人・信じない人の両方の言い分を見てきましたが、実際に運命の出会いをしたという人にそのエピソードを教えてもらいました。
【1】夫との出会い
生涯の伴侶である夫との出会いを運命と感じる人は少なくないよう。それが、そもそも全く縁もゆかりもなかったのに、気づいたら一緒に過ごし、結婚していたという人にとってはなおさら。運命でなかったら、こんな出会いはなかったと思うのも納得かも。
「運命の人=夫。お互い全く縁のない田舎に単身でやってきて、全く恋愛に興味がなかったのに意気投合し、20年近く経った今も仲良しでいる」(30代・兵庫県)
「入社した会社で挨拶まわりをしたとき、忙しそうに全然こちらも見ずに適当に挨拶をした男性がいて、『怖い人だ』と思っていた。仕事のやり取りしかなかったが、共通のLINEグループに加わったとき、『なんか個別にLINE来そうだな…』と思っていたら、数日後にLINEがきて連絡を取るようになり、『なんかデートに誘われそうだな…』と思った次のLINEでデートに誘われ、その後結婚しました」(30代・埼玉県)
【2】会った瞬間の印象
恋人でも友達でも、出会った瞬間に他の人とは違う距離の近さを感じたという人は、あれは運命だったと思い返すよう。その後の付き合い方が深いほどそのように感じる人が多いようですね。
「会ったときから自然にいられた」(30代・京都府)
「会った瞬間、この人! と思った相手と、たくさん共通点があった」(30代・北海道)
「悩みごととか親身になって聞いてくれる人に出会い、救われました」(20代・長野県)
「共通の友人から紹介を受け、初めて波長が合うと思った」(30代・福岡県)
【3】一目惚れ
一目惚れについては、直感的にビビビッとくることを言う人が多いので、運命的と思われそうですよね。その瞬間にお互いが相手を良く思っていたならなおさらなはず。
「一目見たときから好きが抑えられなくなり、常に一緒にいて仲が良いカップルがいる」(20代・兵庫県)
「一目惚れして、お互い良く思っていたのですぐに付き合った」(30代・埼玉県)
【4】会ったことがあるように感じる
初めて会ったはずの人なのに、デジャブのように前にも会ったように感じられることを運命だと思ったという人も。そこで好きだという気持ちが芽生えたらより一層運命的だと思うのも納得かも。
「初めて会ったのに前に会ったことある気がする。そして会った瞬間に好きだなって思った」(30代・新潟県)
【5】珍しい出会い方
普通ではありえないような偶然的な出会い方をした人も、これは運命だったと感じるよう。その一瞬の出会いがなければ知り合うこともなかったり、ひょんなことからつながったりすると、不思議な感覚になりそう。
「道端で、人違いで声をかけられた人が今の旦那」 (20代・東京都)
「出会う前に読んでいたある新聞記事が印象に残っていたのだが、その記事の家族の人だった」(30代・埼玉県)
最後に
アンケートでは運命は信じないという人が僅差で多い結果にはなりましたが、実際のエピソードを見ていくと、運命ってあるのかもなんて感じられた人も多いのでは。ないというのは簡単ですが、きっと運命はあると思っていた方が全ての出会いが一期一会と大切にすることができそうですよね。
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