34歳10ヶ月、ずっと気になっていた卵子凍結を実施【34歳の卵子凍結 #1】
働くアラサー、アラフォーの女性たちで集まった時、よく話題に上がるひとつのテーマが「卵子凍結」。
キャリアを築く中で、結婚や子供のことなど理想や計画は悶々と考えるもの。でも実際には子供がほしいと思ったタイミングでなかなか恵まれなかったり、不妊治療に苦労をして仕事との両立が難しかったり。
そんな中、私が気になったのは卵子凍結。卵子凍結は20代後半頃から長らく興味があったものの、なかなか行動を起こせず…。ですが今年、34歳10ヶ月でついに卵子凍結に進みました!
情報源は正しく、最新の知識を得ることが必要
私の周りには、不妊治療に取り組んでいる友人は数名いたのですが、卵子凍結をしている人はいませんでした。(もしかしたら秘密にしていた可能性もありますが…)周りに経験者がいないと何から始めればいいのか迷ってしまうこともありますよね。
実際にやってみた私が、この記事を見ていただいているみなさまに一番お伝えしたいことは「自分にとって適切な判断をするために、まずは正しい知識を知っておくこと!」です。
特定の場合を除き、卵子凍結は現在(2024年2月時点)診療報酬内の治療ではありません。
世の中には様々な情報があります。ある人は何も効果がないと話していたものが、別の人は有効だと話しているなど、情報が錯乱していて混乱した経験もあるのではないでしょうか。
まずは、信頼できる情報源から正しく、かつ最新の知識を得ることが必要です。卵子凍結は女性の周期に合わせて実施するので、細やかな計画が必要です。お仕事の予定や家庭の事情など、自分だけでは計画が立てられない中で、通院や治療に時間を割くことは容易ではないかもしれません。
例えば私の場合は、採卵日に終日予定を空けることになりましたが、その採卵日が決定したのは3日前で、元々予定していた日よりも1日早くなりました。自分の体のタイミング次第で数日前後する場合もあります。
私は現在会社経営をしているのですが、数年前は医療機器メーカーの営業職をしていて、ほぼ毎日手術の立ち会いがありました。同僚にサポートを依頼して立ち会いを代わってもらえることはできるものの、このような日程の急な変更があっては営業職時代での実施は難しかっただろうなと思います。
今回は、私の実体験、卵子凍結をしようと思い立ってから凍結までの一部始終をお届けします!
今実際に興味がある方、パートナーが実施を検討しているけれどよくわからないなど、卵子凍結に対して興味や疑問を持っている方のお役に立てれば幸いです!
私が卵子凍結を決めた3つの理由
まずは、卵子凍結を決断した理由からご紹介します。
卵子凍結に興味を持ってからは自分なりにネットで検索をしてみたり、無料のセミナーに参加してみたり、ふんわりと情報収集はしていましたが、クリニックに足を運ぶまでには至りませんでした。
2023年7月、Oggiのインスタライブで不妊治療・卵子凍結の名医の方と対談をする機会があったのですが、その際に耳にした先生の発言に衝撃的を受けて… 複合的に考えた結果、クリニック受診に進みました!
卵子凍結をしようと決めたのには、3つの理由があります。
理由1:卵子の数は35歳を過ぎると大幅に減少していく!?
Oggiのインスタライブで対談していた名医の方の衝撃的な言葉。
「卵子は35歳を過ぎると大幅に減少していきます」
まあここまではなんとなく認知していました。しかし、驚いたのはその減少していく数です。35歳を境に想像よりも大きく減少していき、グラフが断崖絶壁のよう…。そこまでの差があるのかと愕然としました。
何よりももうひとつ衝撃だったのは、生活環境は、卵子の数に影響しないということ。生まれた時に個数は決まっていてどんどん老化していくので、睡眠をよく取っても規則正しく生活をしても、残念ながら関係がないことなのだそう。
お酒を控えたり、ストレスを緩和しようとしたり、健康的に過ごそうと心がけたり、様々気になることが多い年代ですが、卵子の数には関係がないのだそうです。努力でどうにかなるものではない… ということは35歳という年齢がボーダーラインで、対策を起こすのであれば35歳より前が得策だと感じました。
インスタライブで話を聞いていた時点で、私の年齢は34歳(え… 私、ギリギリでは…)。ライブ中なのに、心の声が思わず漏れそうになりました。
2024年4月で35歳になるタイミング。いつか決断するのであれば、35歳までに進むことがベターと判断(※もちろん、35歳以上は卵子凍結の非対象というわけではありませんので、希望される場合、まずは専門のクリニックでのご相談をおすすめします!)。
理由2:東京都が卵子凍結の助成を開始!
がん患者の方を対象に、妊孕性温存療法(将来妊娠の可能性を残すために、がん治療を行う前に、卵子、精子、受精卵、卵巣組織の凍結保存を行う治療方法)の助成が数年前に発表されました。
そして、卵子凍結に関して関連学会からさまざまな意見があったのち、東京都が2023年に助成を開始しました!
卵子凍結を開始した初年度に20万円までの助成金が出るというものです。20万円以内では収まらず、自己負担額はありそうだと認識していましたが、これを利用しない手はない! と思いました。
理由3:会社立ち上げのタイミングと重なった!
前々から検討していたことですが、2023年を目処に長らく勤めた会社を退職し、新しいビジネスを立ち上げる予定でした。
しかし、立ち上げ後、数年で妊娠出産が重なると、時間の制約があり事業を進められなくなる可能性が高く、さらにワイン関連の仕事なので、多少なりともアルコールを摂取した方が良い場面も出てきます。
インスタライブで、名医の方が提示していた卵子の個数減少を考えると、35歳までの妊娠がベターとわかっているものの、今すぐに妊娠・出産はできないというのが私自身の判断でした。
以上の3つから、今すぐに自分は出産をしないのであれば、将来の可能性のために卵子凍結すべきと決意しました。
ただ、進んでみると私の卵子凍結のイメージとは異なることがいくつか…。
結果的に無事凍結まで進むことができたのですが、凍結完了までの道のりを次の記事からレポートしていきます!
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オッジェンヌ 下田 悠
東京都出身。ワインエキスパートの資格保持。営業職を経たのち、ワインに携わる事業を手がけたいと起業。現在は、ワインバー展開のほか、ミスワイン運営本部代表を務める。
インスタグラム:@haruka.01.01