この記事のサマリー
・閑散期は仕事や取引が少なく、客足や注文が落ち着く時期を指す言葉です。
・「閑散」は静まりかえる・仕事がなくて暇・取引が少ない、の3つの意味があります。
・対義語は「繁忙期」です。
「閑散期」と聞くと、ただ「暇な時期」だと思いがちです。けれど「閑散」には、実は3つの意味があるのだとか…。
この記事では、文脈に合わせた使い方や繁忙期との組み合わせ、類語まで、手早く確認していきます。誤解しやすいポイントも押さえましょう。
そもそも「閑散」とは?
どのようなビジネスでも、忙し過ぎて「休む間もない!」というのは困ります。かといって、暇過ぎて「閑古鳥が鳴いている!」状態も困りますね。
働く立場としては、適度に忙しく疲れない仕事、そして繁盛しているのが一番なのですが…。そんな、顧客の流れや利用者の変化する状況を表現する「閑散期」や「繁忙期」の意味について確認していきましょう。
「閑散期」の意味
まず、「閑散(かんさん)」の意味を確認しましょう。辞書では次のように書かれています。
かん‐さん【閑散】
[名・形動](「と」を伴った形で副詞的にも用いる)
1 ひっそりと静まりかえっていること。また、そのさま。「平日の―とした遊園地」
2 仕事がなくて暇なこと。また、そのさま。
「―な日を送りかねて」〈藤村・千曲川のスケッチ〉
3 売買・取引などが少ないこと。また、そのさま。「不景気で―な市況」
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)
時期や期間を意味する「期」を伴った「閑散期」は、「仕事がなくて暇なこと」や「売買・取引などが少ないこと」という意味になります。
そのため、文章では「仕事が少ない時期」なのか「取引が少ない時期」なのかを言い分けると、意味が伝わりやすくなりますよ。

対義語「繁忙期」の意味
「閑散期」と対にして語られることが多いのが「繁忙期(はんぼうき)」です。「仕事が多くて忙しい期間」といった意味で用いられます。
「閑散期」と「繁忙期」は、組み合わせて使用されることが多いので一緒に覚えておきたいですね。
参考:『デジタル大辞泉』(小学館)
「閑散期」と似た意味を持つ言葉や関連語は?
閑散期と近い場面で使われる言葉も紹介します。
オフピーク
「オフピーク」とは、「(人の多さなどが)ピーク時でない」ということ。例えば「オフピーク通勤」は時差通勤ともいい、通勤ラッシュや満員電車を避けられる時間帯に通勤することを指します。
「オフピーク料金」は、利用者が集中しない時間帯や季節などに適用される料金のことです。スキー場やテーマパークなどで用いられます。オフピーク料金は、料金が安いことを優先したい利用者にとっては嬉しい制度ですね。
オフシーズン
「オフシーズン」とは、「人があまり訪れない季節」のことです。「シーズンオフ」ともいいます。
事業者にとって「オフシーズン」というのは、決して喜ばしいことではありませんから、様々なイベントなどを企画して顧客の誘導を図ります。

閑散売るべからず
「閑散期」と関連する表現も紹介しますね。
「閑散売るべからず」は、株式取引や商品先物取引など投機関係から生まれたことわざです。
意味は「相場の市場が閑散として不振の極のように見える時こそ、実は一番の底値であり、次第に上昇の気運に向かうから、売りに出てはならない」ということ。
先人からの教えとして、受け取りましょう。
参考:『デジタル大辞泉』、『故事俗信ことわざ大辞典』(ともに小学館)
「閑散期」の使い方を例文を用いて紹介
「閑散期」という言葉の理解を深めるために、「閑散期」の使い方も紹介しますね。
「ここのホテルは、閑散期になると普段の3分の1の宿泊費で泊まることができる」
利用者にとって、閑散期はお得に旅行できるチャンスです。たしかに、繁忙期に行われるイベントや理想の景観は望めないかもしれません。しかし、閑散期の美しい自然を感じたり、その時期しか味わえぬ食事を楽しむことができるのではないでしょうか?
もしかすると「ひとりじめ!」とか「彼と二人っきり」なんて体験ができるかもしれませんよ。ぜひ、閑散期やオフピークのお得な料金を見つけて利用してみてください。
「閑散期にも一定の売り上げを維持するための、いい企画がある人は挙手をお願いします」
ビジネスにとって閑散期は、悩みの種。しかし、閑散期もアイディアひとつで集客や収益が見込めるようになることもあります。とくに近年ではSNSが普及したことで、思わぬ出来事や、古い建物や何気ない風景が注目されることが多くなっています。斬新なアイディアで、閑散期を解消することもできるかもしれませんね。

「繁忙期のクリスマスやバレンタインには値段を上げ、その後の閑散期には価格を抑えることで利用者数の平均化を目指す」
繁忙期と閑散期の具体的な例を取り上げてみました。繁忙期と閑散期で、お店の運営方法や商品価格を変更することは、よく見られることです。利用者や売り上げの平均化を図ることは、お店の経営にとって重要なことのようですね。
「閑散期」に関するFAQ
ここでは、「閑散期」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。
Q1. 閑散期とは、結局どういう時期のこと?
A. 仕事が少ない、または取引が少ないなど、全体として動きが落ち着く時期を指します。
Q3. 閑散期と繁忙期はどう使い分ける?
A. 「閑散期」は、仕事がなくて暇な時期や売買・取引などが少ない時期を指す一方、「繁忙期(はんぼうき)」は仕事が多くて忙しい期間を意味します。
Q3. 類語には何がありますか?
A. オフピークやオフシーズンなどが挙げられます。
最後に
「閑散期」と聞くと、何となくネガティブなイメージを持つ人もいるかもしれません。けれど、見方を変えればサービスなどをお得に楽しめる機会になることもあります。キャンペーンなどを上手に活用して、閑散期も楽しみたいですね。
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