「第二印象」をよくするとすべてがうまく回っていく!
読者へのアンケートで判明した、「自分の第一印象に自信がない」人は50%超、という事実。いやいや、自分の印象は、今からでも、何度目でも、十分挽回できるんです!
Oggi読者に聞きました! あなたは、自分の第一印象に自信がありますか?
「自信がない」と答えた人の理由は「スタイルがよくない」(34歳・IT)「メイクが苦手」(27歳・事務)など、外見のコンプレックスが中心。「人見知りでおどおどしてしまう」(28歳・会計)など、もともとの性格によるところも。
最近知り合った人からこんな反応、されてない?
ひとつでも当てはまったら、やらかしているかも…!?
☑︎相手と話しているとき、目線を合わせてくれない
☑︎何度か会っているのに、名前を覚えてくれない
☑︎相手が時計をチラチラ見るなど、話を早く切り上げようとする
☑︎相手からのメールやLINEの返信が遅い
☑︎「見た目とギャップがあるね」と言われる
☑︎何を話しても気のない返事ばかり
そもそも、「第二印象」って?
初対面の冒頭で相手に対して抱いた印象を「第一印象」、その後、会話などのコミュニケーションを経て、相手のイメージが変化した際の印象を「第二印象」と定義しています。
こちらのお二人に教えていただきました!
ビジネスイメージコンサルタント・西松眞子さん
にしまつ・まこ/大学教員を経て、イベントプロデュース会社でビジネスマナーの指導にあたる。その後、心理学、色彩学を学び、企業でイメージアップのための講演・研修を行う。著書に『第二印象で好かれる技術』(講談社)など。
心理学者・内藤誼人さん
ないとう・よしひと/社会心理学をベースに、ビジネスの場で使える実践的なテクニックを紹介。『第二印象で取り戻せ 「挽回」の心理学』(毎日新聞出版)、『人に好かれる最強の心理学』(青春出版社)など著書多数。
◆なぜ、今「第二印象」に注目が?
「第一印象の重要性は昔から言われていましたが、この10年ほどで身だしなみに気を使う人が増え、見た目で差がつかない時代になっています。だからこそ、第一印象のその先=〝第二印象〟で、意識を自分以外の人に向けることが大切。
相手にとって心地よい関係性が築けるようになると、人づきあいがラクになり、仕事や恋愛もうまくいくようになります」(西松さん)
「もちろん、外見は人の印象を形成するうえで重要な要素です。でも、それだけですべてが決まると思いますか? よく結婚式のスピーチで『新郎の第一印象は最悪で…』と笑いを誘うように、実際には相手の人柄を知ってから、どんな人なのか判断するはず。
外見に自信がなくても、相手からの最初の印象が悪くても、それはむしろチャンス。その後は何をしてもプラスになるだけですから。挽回の機会はそこかしこに転がっていますよ」(内藤さん)
「第一印象」と「第二印象」で何が変わるの?
容姿、メイクなどわかりやすい見た目で判断されがち
第一印象は、世間一般で言うところの〝明るさ〟〝美しさ〟が大きく影響。たとえば歯がしっかり見えるビッグスマイルや、自分や場の雰囲気に合ったメイク、ファッションなど。相手にとってわかりやすい〝見た目のキレイさ〟で決まってしまう。
相手とより深くコミュニケーションをとるスキルが問われる
第二印象は、会話の受け答えや相槌、気使いなど、相手とのコミュニケーションの過程で判断される。要は自分をよく見せるためではなく、相手が心地よくいられるように、自分を信頼してもらえる振る舞いが第二印象をつくるといえる。
働く30歳からは第二印象が大事!
☑︎歳を重ねると〝見た目〟だけでは通用しない
「Oggi世代は、社会人になって10年の節目がそろそろ見えてくるころ。若さゆえの美しさでチヤホヤされる時代は過ぎて、仕事ぶりやコミュニケーション能力で評価される年代です。だからこそ、より内面の美しさが表れる〝第二印象のよさ〟が問われます」(西松さん)
☑︎内気な人こそ、第二印象で挽回できるチャンスが多い
「内気な人ほど『相手にどう見られるか』を意識するため、共感性が高く相手への気使いができるという研究結果があります。第一印象が悪くても少しずつ自分のよさを加点していけるので、もともと第一印象がいい人より結果的に好印象を与えられます」(内藤さん)
2023年Oggi11月号「『第二印象』をよくするとすべてがうまく回っていく!」
イラスト/市村ゆり 構成/佐々木 恵・酒井亜希子(スタッフ・オン)
再構成/Oggi.jp編集部