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2023.10.02

「三つ子の魂百まで」の本当の意味は?由来や類義語、例文、しつけなどの児童観も解説

「三つ子の魂百まで」とは、年をとっても幼いころの性格はそのままであることを意味することわざです。今回は、読み方や意味、由来、類義語、使い方・例文などの基礎知識を解説します。三つ子の魂百までに関連する児童観もあわせてご紹介するため、ぜひ参考にしてください。

「三つ子の魂百まで」の読み方など、基礎知識を解説

「三つ子の魂百まで」の読み方は、<みつごのたましいひゃくまで>です。「年をとっても、幼いころの性格や気質は変わらないこと」を意味します。この場合の「三つ子」は、三人きょうだいのことではありません。

それでは、三つ子の魂百までのさらに詳しい意味や由来、類義語・言い換え表現、使い方・例文などの基礎知識を確認しましょう。

年をとっても幼いころの性格は変わらないこと

「三つ子の魂百まで」とは、「子ども時代に得た性格は、年老いても変わらないこと」を指します。「三つ子」は、三歳の子どもや三人きょうだいのことを指す場合がありますが、三つ子の魂百までという言葉での意味は「幼い子ども」のことです。

「百まで」というのも、「100歳まで」などの具体的な数字ではありません。また、「魂」は「体のなかに宿るもの」や「精神」などを指します。

三つ子の魂百までの由来

三つ子の魂百までの由来は、平安時代の中頃にあたる11世紀のはじめに創作された「源氏物語」だといわれています。源氏物語は、紫式部によって作られた有名な物語です。

源氏物語の一説には、「筆取る道と碁(ご)打つこととぞ、あやしう「魂」のほど見ゆるを、深き労なく見ゆるおれ者も、さるべきにて、書き打つたぐひも出来れど。」という文章があります。

三つ子の魂百までという直接的な表現はないものの、三つ子の魂百までの由来として有力な説です。

幼児

三つ子の魂百までの類義語・言い換え表現

三つ子の魂百までの類義語・言い換え表現の例は、以下のとおりです。

・雀百まで踊り忘れず(すずめひゃくまでおどりわすれず)
若いときに身についた習性は、年老いてからも変わらないこと。

・病は治るが癖は治らぬ(やまいはなおるがくせはなおらぬ)
病気は治せても、身についた癖をなおすのは困難であること。

・噛む馬はしまいまで噛む(かむうまはしまいまでかむ)
悪い癖は最後までなおらないこと。

・頭禿げても浮気はやまぬ(あたまはげてもうわきはやまぬ)
年を取っても、浮気心や道楽の癖がなくならないこと。

雀百まで踊り忘れずは、雀が地面を歩くときにチョンチョンと飛び跳ねていることを踊りにたとえています。「病は治るが癖は治らぬ」「噛む馬はしまいまで噛む」「頭禿げても浮気はやまぬ」は、それぞれポジティブなことには使わないと注意しましょう。

三つ子の魂百までの使い方・例文

それでは、簡単な例文で使い方をチェックしましょう。

・幼いころから物怖じしない子だった。三つ子の魂百まで、今は選挙に出馬して精力的に動いているようだ。
・今でもマイペースなままなんだね。三つ子の魂百までとはよくいったものだ。

三つ子の魂百までを使う際は、以下のポイントに注意が必要です。

・幼少期を知っている相手にのみ使えること
・生まれつきの性格や性質に焦点をあてること

また、表現する性格や気質は、ポジティブとネガティブどちらの性質であっても使えます。

三つ子の魂百までと関連する児童観

赤ちゃんと母親

乳幼児期のしつけや関わり方などに関して、三つ子の魂百までの「三」が注目されるケースがあります。日本では、三つ子の魂百までということわざで、乳幼児期の親の関わりの重要性が古くから言い伝えられてきました。

ここからは、三つ子の魂百までの「三」に注目するのが正しいのかどうか、しつけや関わり方、該当する時期の愛着関係形成による将来への影響を解説します。

「三歳」に注目するのは間違い?本当の意味

三つ子の魂百までという言葉での三つ子の意味は、幼い子どものことです。発達心理学の観点でも、人は生まれたときから連続的に成長しているとされています。そのため、ことさらに「三歳」という数字に注目する必要はありません。

とはいえ、以下のような理由から、子育てでは三歳がクローズアップされています。

・三歳のころにはおしゃべりなどに個性が現れてくること
・脳は三歳で8割ほどの形態ができあがるといわれていること
・三歳までは自分で食べ物を食べることなどができないころで、保護者がいなければ生きていけない時期であること

乳幼児期のしつけ・関わり方

三歳ほどまでの子育ては、「褒めること」「付き合うこと」「否定しないこと」が重要です。乳幼児期に自己否定の気持ちを植え付けてしまわないように、これらのポイントを押さえて子どもの自己肯定感を育みましょう。

三歳と関係のある言葉には、乳幼児期には母親が子育てに専念するべきだとして語られやすい「3歳児神話」があります。とはいえ、専業主婦として育児と家事ばかりの毎日にあわない人もいるなど、どちらのほうがよいのかは一概にいえません。

親がいつも家にいるかどうかよりも、子どもへどう接するか、子どもとの時間が極端に短いなどバランスが悪くないかを大切にしましょう。

乳幼児期の愛着関係形成による将来への影響

乳幼児期の愛着関係が形成できるかどうかは、成長や性格に影響するといわれています。困ったときに助けてくれるだろうと信頼できるような関係を築けないと、将来困難を乗り越える力が身に付けにくくなる傾向にあります。

この場合、難易度が高いことに挑戦できなくなったり、大人になって対人関係がうまくいかなかったり、依存症になりやすかったりするようです。

親の都合のよいときだけ構うのではなく、困ったときには助けてもらえると子どもが思えるような関係性を作りましょう。

三つ子の魂百までを正しく理解しよう

赤ちゃんと母親

三つ子の魂百までの意味は、「年をとっても、幼いころの性格や気質は変わらないこと」です。この場合の「三つ子」とは「幼い子ども」のことで、三歳の子どもや三人きょうだいのことではありません。「三歳になるまでにあれこれしなければ」と焦るのではなく、乳幼児期に適切に関わって愛着関係を形成しましょう。

言葉の詳しい意味や由来、使い方、類語表現などをあわせて確認し、多くの言葉を正しく理解することが大切です。

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