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2023.09.20

「明後日」とは?読み方や2つの異なる意味、明明後日との違いについても解説

明後日(あさって)とは、明日の翌日を指す言葉です。ほかに「見当違い」や「判断や方向性が誤っている」という意味もあり、「明後日の方向」という使い方をします。本記事では、明後日の意味や例文を解説し、明明後日についてもご紹介します。

明後日とは?

明後日は、「あさって」もしくは「みょうごにち」と読みます。明後日には2つの意味があり、明日の次の日、今日から2日後という意味のほか、「見当違い」「向くべき方向や判断が誤っている」という意味もあります。

2つ目の意味では、「明後日の方を向く」といった使い方をするのが一般的です。

ここでは、明後日の2つの意味をみていきましょう。

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(c)Adobe Stock

明日の次の日という意味

明後日は、明日の次の日という意味です。「あさって」の読みは、「明日が去って(あすがさって)」が転じたものとされています。「みょうごにち」と読んでも間違いではありません。

この意味の明後日を使った例文は、以下のとおりです。

・明日は晴れの予報が出ているが、明後日の天気はあまり良くないようだ

・その店は明後日から長期の休業に入るため、買い物できるのは明日までになる

・明日と明後日は予定があり、応対できません

・旅行は明後日から1週間の予定です

見当違いという意味

明後日には、「見当違い」や「方向や判断が誤っている」という意味もあります。主に「明後日の方向」といった使い方をするのが一般的です。

「明後日の方向」は、「右に行くところを左に向かっている」といった物理的な方向を表す場合だけでなく、議論や方針といった「方向性」という意味でも使われます。

見当違いという意味の「明後日」を使った例文は、以下のとおりです。

・明後日の方向を歩いていたようで、すっかり道に迷った

・スタートの合図が出た途端、彼は明後日の方向に走り出した

・彼の話は途中から明後日の方向にいきやすく、何を言いたいのかわからなくなる

・議論が明後日の方向にいってしまい、主題から離れてしまった

明明後日はなんと読む?

明後日とよく似た言葉に、「明明後日」があります。一般的に「しあさって」「みょうみょうごにち」と読み、明後日の次の日という意味です。ただし、地域によっては読み方や意味が異なるため、約束をする際など意味の取り違えには注意しなければなりません。

ここでは、地域ごとに異なる「明明後日」の読み方や意味を解説します。

考える女性
(c)Adobe Stock

地域によって読み方やいつを指すかが異なる

明明後日は今日から3日後を指すと説明しましたが、地域によっては4日後を指す場合もあります。同じ地域で会話をする場合は明後日で通じるかもしれませんが、さまざまな人と関わるビジネスでは注意が必要です。出身地によっては、明明後日の認識が異なることもあるでしょう。

そのため、日程の約束をするときは「明明後日」を使わず、「〇月〇日」など、具体的な日にちを指定するなどの対応が必要です。

主な地域では3日後を指す

明明後日を「しあさって」と読み、今日から3日を意味するのは、主に東京都心部や西日本です。一方、主に東日本では3日後を「やのあさって(弥の明後日)」と呼んでいます。弥の明後日の「弥」は「いよいよ」という意味で、あさっての翌日、つまり3日後を指しているのです。

これに対し、3日後を明明後日と呼ぶ東京都心部では、明明後日の翌日(4日後)を「やのあさって」と呼びます。江戸時代の江戸では、西日本方言の「しあさって」が「3日後」の言葉として普及し、それまで江戸で3日後という意味があった「やのあさって」は翌日に押し出されて「4日後」になったという経緯があります。また、4日後のやのあさっては、「ごあさって」と呼ぶ場合もあります。

4日後を指す地域もある

3日後をやのあさってと呼ぶ東日本では、4日後を「明々後日」と呼びます。

また、三重県でも「明々後日」は今日から4日後ですが、3日後の呼び方は「ささって」です。「ささって」の語源は諸説あり、「再来週・再来年」のように「次の」を意味する「さ」があさってに付いた「再(さ)あさって」が有力です。「再あさって」が「ささって」に短縮され、今日から3日後を指す言葉になったとされています。

数日前を指す言葉は?

手帳とペン
(c)Adobe Stock

明後日は未来を指す言葉ですが、「一昨日」や「一昨昨日」など過去を指す言葉もあります。「一昨日」は今日の2日前で、「一昨昨日」は今日の3日前です。

それぞれにいくつかの読み方があり、特に一昨日は地域によって読み方が変わります。この機会に、違いを覚えておくとよいでしょう。

ここでは、数日前を指す言葉を解説します。

一昨日

一昨日は、今日より2日前の日を指す言葉です。「おととい」もしくは「おとつい」「いっさくじつ」と読みます。「おととい」は主に関東や東北地方で使われ、「おとつい」は主に近畿地方や中国地方などで使われています。

「おとつい」の「おと」には、「遠」という意味があり、「遠つ日(おとつひ)」すなわち時間的に遠い日という意味が語源とされています。この「おとつい」が時代を経て「おととい」へと変化し、「おととい」と「おとつい」の2つの読み方が残ったとされています。

一昨昨日

一昨昨日は、「さきおととい」もしくは「いっさくさくじつ」と読みます。今日から3日前という意味です。未来を指す明明後日と異なり、過去の一昨昨日は地域による呼び方の違いはありません。読み方は全国共通です。

また、明明後日には、「やのあさって」や「ごあさって」などその翌日(4日後)の呼び方があるのに対し、一昨昨日の翌日には特別な読み方はありません。

明後日とは2つの意味がある言葉

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明後日は明日の次の日という意味と、見当違いという2通りの意味があります。例文などを参考に、意味の違いを理解しておきましょう。

明後日の翌日は明明後日と呼びますが、読みは地域によって異なり、必ずしも明後日の翌日を指すとは限りません。日にちの認識が異なる可能性があるため、大事な約束などは「明明後日」を使わずに具体的な日にちを指定するようにしてください。

明後日や明明後日の意味や地域による違いを把握し、正しく使いましょう。

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