この記事のサマリー
・「相違」とは、2つの物事に違いがある状態を指します。
・類語に「違い」「差異」「差」などがあります。
・英語表現は、“difference”です。
「相違はありませんか?」と何げなく書いたその一文に、ふと不安を覚えたことはありませんか? 使い方が間違っていないか、堅すぎないか… 言葉一つで印象は大きく変わります。
「違い」や「差異」とは違いがあるのか、曖昧なまま。そんな戸惑いを覚えたときこそ、「相違」という言葉の意味と使いどころを見つめ直す機会かもしれません。
「相違」の意味を確認
まずは、「相違」の意味を辞書を元に確認していきましょう。
意味
「相違」は、2つの間に差があり、同じでないことを意味します。
辞書では次のように説明されていますよ。
そう‐い〔サウヰ〕【相違】
[名](スル)二つのものの間にちがいがあること。「事実と―がある」「案に―する」
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)
「相違」の使い方を具体的な例文で確認
意味がわかったところで「相違」の使い方を例文とともに見ていきましょう。
報告書の内容と実際の状況には、いくつかの相違が見られました。
書かれている内容と現実の出来事を「2つのもの」として捉え、その間にある違いを客観的に示す使い方です。「相違」は、事実確認や検証の文脈でよく用いられます。

当初の計画と最終案とでは、スケジュールに相違が生じている。
「当初」と「最終」という2つの段階を比べ、内容が変化した点を示しています。意図的な変更か、想定外のずれかを問わず使えるのが「相違」の特徴です。
この問題については、担当者と上司の認識に相違があった。
人の考えや受け取り方の違いを、感情を交えずに表現できるのが「相違」です。対立を強めず、冷静に状況を説明したい場面に適しています。
期待していた効果と実際の結果には、明らかな相違があった。
主観的な「期待」と客観的な「結果」を並べ、その間に生じた差を示しています。「相違」は、評価や振り返りの場面でも使われます。
「相違」の類語や言い換え表現は?
ここでは、「相違」に似た意味を持つ言葉を紹介します。
違い
「違い」は異なることを意味します。最も一般的に使われる言葉ですね。
差異
「差異」は、複数のものを相互に比べたときの異なる部分を指します。
差
「差」は、複数の事物を比べたときの違いを意味します。こちらも広く使われている言葉です。
参考:『使い方の分かる 類語例解辞典』(小学館)

「相違」に関するFAQ
ここでは、「相違」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。
Q1. 「相違」とはどういう意味ですか?
A. 「相違」は、2つの間に差があり、同じでないことを意味します。
Q2. 「相違があります」と言うのは失礼ではない?
A. 「相違」は中立的な言葉ですから、相手の非を責める表現ではありません。事実の食い違いを丁寧に伝える意図であれば、失礼にはなりません。
Q3. 「相違点」とはどういう意味ですか?
A. 2つの物事の間の違う点を指します。
Q4. 英語で「相違」はどう表現する?
A. “difference”が一般的です。
最後に
「相違」は、物事の内容や認識に違いがあることを示す言葉です。感情や評価を含まず、事実としての「ずれ」を示せるため、ビジネスや公的な場面で多く使われています。
一方で、日常会話では少し硬く感じられることもあり、場面によっては「違い」と言い換えた方が適する場面もあるでしょう。
言葉の性質を理解して使い分けることで、不要な誤解や角を立てることなく、状況を共有できますね。
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