「妥協点」とは？
恋人や友人、取引先相手の人と意見が合わずに話し合いが平行線に… という困った状況に陥ってしまった経験はありませんか？ 自分にも相手にも「これだけは譲れない！」というポイントがあったり、受け入れがたい考え方だったりする場合があります。
そんなときは、どのように対処したら良いのでしょうか。お互いの意見を貫き通すだけでは解決しません。そんなときは、妥協点を見つけるのが一般的な方法。
本記事では、その「妥協点」にフォーカスを当てて見ていきましょう。妥協点の意味や英語、類語表現だけでなく、妥協点を見つける方法やコツについても紹介します。
また、なかには周りと意見が合わずいつも対立してしまう… と悩んでいる人もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな人へ、妥協点を見つけられない人の特徴を解説しますので、原因の探求にぜひ役立ててみてください。
「妥協点」の意味
「妥協点」とは、「お互いの意見が対立した際に、お互いが歩み寄って同意できるところ」という意味です。「妥協点を見つける」「妥協点のすり合わせ」などと使ったりすることが多いでしょうか。
そもそも「妥協」とは「相反する意見や人の対立を収めるために、自分の考えを一部曲げて受け入れること」という意味を持っています。その着地点が妥協点ということですね。
妥協点の英語表現を紹介
妥協点の意味を紹介したので、続いては妥協点の英語表現について紹介しましょう。
「妥協する」は「compromise」、妥協点は「point of comprpomise」という表現ができます。「妥協点を見つけました」と表現したい際には、「I found a point of compromise」や「We hit upon a compromise」と表現することで、ニュアンスを伝えることができます。
妥協点の類語表現とは？
妥協点に関する英語表現は、とくにビジネスシーンにおいて役に立つ場面が多いのではないでしょうか。頭の片隅に入れておきたいですよね。また、日本語でも何通りかの言い方ができると安心です。そこで、続いては妥協点の類語表現についても紹介します。
1：譲歩
「譲歩」は「じょうほ」と読みます。「自分の気持ちや主張したいことよりも、相手の気持ちを優先すること」という意味です。妥協点よりも、相手ファーストなニュアンスだと言えるでしょう。
譲歩は、「譲る（ゆずる）」という漢字が含まれており、もともとは「他者に道を譲る」という意味だったそうです。「譲歩」自体は熟語なので、「譲歩する」と言ったりします。
2：折り合い
妥協点と似たニュアンスを持つ言葉に折り合いという言葉があります。「折り合い」は、「お互いの関係」という意味を持ち「折り合いをつける」などのかたちでは「意見が対立した際に、お互いが譲り合って解決すること」というニュアンスで使われることが多いです。
3：落としどころ
「落としどころ」という表現もありますよ。「お互いが納得できる決着点」という意味です。「落としどころを見つける」「落としどころを探る」という表現がよくされます。妥協点とほぼ同義語として置き換えることができますよ。
妥協点を見つけられない人の特徴とは？
ここまでは、妥協点という言葉の意味について詳しく見ていきました。続いては、妥協点が見つけられず、他者と対立してしまいがちな人の特徴について紹介します。
「自分にはこういう頑固なところがあるな」と悩んでいる人は、自分を知るという意味でもぜひ参考にしてみてください。
1：完璧主義の傾向がある
完璧を追い求めてしまうタイプの人は、自分の意見を曲げることができずに相手との妥協点をなかなか見つけられないという人が多いようです。
自分の意見を曲げることは、すなわち自分の完璧な像を崩してしまうということになってしまうため、意固地になって意見をおし通そうとします。
2：主観的なものの捉え方をしがち
妥協点が見つけられない人は、視野が狭くなってしまっている可能性があります。主観的な見方になっているため、「私の意見が正しいに違いない」というように他のアイデアや他社の意見を受け入れられなくなってしまうのです。
妥協点を見つけるためには、広い視野を持ち柔軟に考えていくことが重要なポイントになります。
3：負けず嫌い
負けず嫌いで子どもっぽい一面を持っているということも考えられます。妥協というのは、自分の考えを一部曲げて相手の気持ちを尊重したり、不本意ではありながらも目標を達成するために我慢したりしなければなりません。
負けず嫌いな人は、これを「負け」と捉えてしまうのです。目標を達成するということよりも、自分の中での勝ち負けを優先してしまうという点で、やや子どもっぽいと言えるのではないでしょうか。
妥協点を見つける方法・コツを紹介！
たとえ意見が対立したとしても、そのせいで相手との仲が険悪になったり疎遠になったりするのは避けたいですよね。では、どのように妥協点を見つければ良いのでしょうか。最後に、妥協点を見つける方法やコツについて一緒に考えていきましょう。
1：「冷静さ」を意識する
話し合いが平行線であればあるほど、議論はヒートアップしてくるもの。冷静さを失うと客観的な視点を失ってしまいます。まずは、平常心を失わず、論理的に議論できるように心がけましょう。
2：お互いの利益になるポイントはないかを探す
共通の利益があると、意見がまとまりやすくなります。Aを譲りBを得ることでどんなメリットがあるのか、簡潔に情報を整理し、メリットとデメリットを明確化しましょう。
3：「絶対に譲れないもの」や「優先事項」は予め伝える
譲れないポイントや優先事項がある場合は、予め相手方に伝えておくのもおすすめです。そうすることで、それらを前提とした話し合いがスタートできるはず。後から言われても、言われた側は「いまさら言われても…」と不満の気持ちを募らせてしまうことも。
お互いが気持ちよく意見をすり合わせていけるように、自分なりに配慮や準備をしておくと良いかもしれませんね。
最後に
本記事では、妥協点の意味や英語、類語表現について詳しく解説しました。あわせて、妥協点を見つけることが苦手な人の特徴や、妥協点を見つけるコツについても紹介。
対人関係において、お互いを尊重するのは大切なこと。自分の軸を持ちながら、妥協点を探すことは簡単なことではないかもしれません。しかし、その思いやりを持つことで、穏やかに解決のための話し合いができるのではないでしょうか。
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