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2023.07.25

うだつが上がらないとは?言葉の由来や正しい使い方、よく似た言葉を紹介

うだつが上がらないとは、地位や生活が良い状況にならないという意味です。基本的にネガティブなニュアンスで使われます。本記事では、うだつが上がらないの意味や2つの語源を解説するとともに、正しい使い方や類義語・対義語をご紹介します。

うだつが上がらないとは?

うだつが上がらないとは、「地位・生活などが良くならない」という意味の慣用句です。ネガティブな意味があるため、第三者に対して使うときは注意しなければなりません。

うだつが上がらないの「うだつ」とは、日本家屋の屋根に取り付けられる建具を指す言葉で、意味は2つあります。

ここでは、うだつが上がらないの意味や語源を解説します。

うだつが上がらないの意味

うだつが上がらないとは、「出世できない」「生活が向上しない」など、生活や仕事がうまくいっていない状態を表します。

主に使われる状況は、以下のとおりです。

・自分について謙遜して使う

・良くない状況を例える

・第三者に対してネガティブに使う

自分について自虐的な意味合いを込め、うだつが上がらないを使う場合があります。また、実際に生活などが良くない状況にある場合、具体的に表現するのを避け、湾曲的に表現するためにうだつが上がらないが使われます。

うだつが上がらないは基本的にネガティブな表現のため、第三者に対して使う場合は陰口となる可能性が高く、好ましくありません。

陰口を言う女性
(c)Shutterstock.com

語源は2つある

うだつとは、「卯建」と書く場合と「梲」と書く場合があります。「卯建」とは、瓦のある日本家屋の屋根に取り付けられる、小屋根のついた防火壁のことです。

卯建のある家

かつては立派な「卯建」が裕福な家の象徴とされており、卯建を上げるためにはある程度の資金が必要でした。そのため、生活や地位が向上しないことを指して、「卯建」が上がらないというようになったということです。

一方、梲とは屋根の一番高い位置にある棟木(むねぎ)を支える柱であり、屋根の重みを受けて押さえられています。そのため、上から押さえつけられるものの象徴となり、出世しないことを例えてうだつが上がらないというようになったとされています。

うだつが上がらないの例文

困っているイメージ
(c)Shutterstock.com

うだつが上がらないは実際にどのように使うのか、例文をみていきましょう。

(自分について謙遜して使う場合)

・自分はまだまだうだつが上がらない人間ですので、これから努力していきたいと思います

(良くない状況を例える場合)

・最近はどうもうだつが上がらない状況ですが、何とか対策を考えています

(第三者に対してネガティブに使う場合)

・彼は長く勤めているが、いまだにうだつが上がらない状態だ

なお、うだつが上がらないは否定形で使うのみで、「うだつが上がる」といった使い方はしません。

うだつが上がらないの類義語

うだつが上がらないと似ている類義語は多く、一緒に覚えておくと語彙力が高まります。人や物事が世の中に注目されていないという意味の「日の目を見ない」や、頼りにならない様子を表す「甲斐性なし」、何の活躍もしない状態を意味する「鳴かず飛ばず」などが挙げられます。

それぞれの意味について、詳しくみていきましょう。

日の目を見ない

日の目を見ない(ひのめをみない)は、世間に知られていないという意味です。努力をしているのに、なかなか評価されないといった意味合いがあります。なかなか出世できない、注目されないという点で、うだつが上がらないの類義語といえるでしょう。

(例文)

・彼はミュージシャンとして成功するために曲を作っていたが、ついに日の目を見ることはなかった

甲斐性なし

甲斐性なし(かいしょうなし)は、頼りにならないという意味です。甲斐性とは物事をやり遂げる気質という意味で、甲斐性なしは、そのような気質がないことを示しています。

主に経済能力について使う言葉で、仕事ができて収入の高い人を「甲斐性ある」と表現し、甲斐性なしは「働かずに経済力もない」といった意味で使われます。

うだつが上がらないも経済力を含めた言葉であり、類義語に含めることができます。

(例文)

・彼は勤めた会社が長続きせず、妻から「甲斐性なし」と言われている

鳴かず飛ばず

鳴かず飛ばず(なかずとばず)は、いつまでも活躍できず、世間から忘れられている状態を指します。

ただし、本来の意味は異なり、「将来の意味に備え行動を抑え、活躍の機会を待っている」という意味だとされています。それが、「行動を抑える」という部分がなくなって、何も活躍できない状態」という意味になったということです。

(例文)

・会社を独立してから、鳴かず飛ばずの状態が続いている

うだつが上がらないの対義語

笑顔で喜んでいる女性
(c)Shutterstock.com

うだつが上がらないには、対義語もあります。成功することを表す「一花咲かせる」や、出世して故郷に帰るという意味の「錦を飾る」などが挙げられます。

社会的に地位や名声を得る「立身出世(りっしんしゅっせ)」も、うだつが上がらないの対義語といえるでしょう。

ここでは、うだつが上がらないの対義語を2つご紹介します。

一花咲かせる

一花咲かせる(ひとはなさかせる)とは、成功して、一時華やかに栄えるという意味です。季節の花のように、ある一定期間だけ成功を収めることを表しています。

いつまでも地位や生活が向上しない、うだつが上がらない状態とは反対の言葉といえるでしょう。

(例文)

・その選手は、引退する前に一花咲かせたいと練習に励んでいる

錦を飾る

錦を飾る(にしきをかざる)とは、成功して故郷へ帰るという意味です。「故郷に錦を飾る」というように使います。

「錦」とは、金銀の糸で織り込まれた美しい織物のことです。成功して豪華な服を着て故郷へ帰るという意味で、錦を飾るという言葉が使われるようになりました。

(例文)

・彼は事業に成功して財産を築き、故郷に錦を飾ることができた

うだつが上がらないの語源を理解しよう

うだつが上がらないの「うだつ」には2つの意味があり、建築物に由来しています。自分を謙遜したり、悪い状況を例えたりするときに使う言葉です。ネガティブなニュアンスがあるため、第三者に対して使うのは控えた方がよいでしょう。

うだつが上がらないには類義語も多いため、微妙な意味の違いを確認しながら一緒に覚えておけば、表現の幅が広がります。

TOP画像/(c)shutterstock.com

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