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ハンドサインって何?
写真を撮る時にピースサインをしたり、嬉しいことがあった時にガッツポーズをしたりしますよね。この手や指を使って、気持ちや意思、感情を表現するのが、「ハンドサイン」です。
ハンドサインは、コミュニケーションに欠かせない
私たちの日常では、ハンドサインを使ったコミュニケーションがとても自然に行われています。例えば、体調が悪くて話すのが難しくても、ハンドサインを使えば、ある程度の意思疎通は可能になりますよね。
また、誰かとハンドサインを共有し合うことで、相手とのコミュニケーションが深まるということもあります。
赤ちゃんとは「ベビーサイン」でコミュニケーションを
赤ちゃんや、まだ言葉がたどたどしい幼い子供とのコミュニケーションにも、ハンドサインは有効です。赤ちゃんに対して使うハンドサインは、「ベビーサイン」と呼ばれ、子供の言語の発達を促すことがわかっています。
ハンドサインの意味は、国によって違う!
ハンドサインは世界中で使われています。しかし、ハンドサインの意味は国によって変わるもの。日本では良い意味でも、国が変わると、相手を侮辱する意味になるケースがありますから、海外旅行や、外国人に対しては気をつけなければなりません。
「SOS」を意味するハンドサインを覚えておこう
声が出せない状態でもハンドサインがあれば、ある程度の意思を伝えることができます。そこで覚えておきたいのが、「SOS」を意味するハンドサインです。
例えば、子供が知らない大人に絡まれて危険だけれど声が出せないという場合、「SOSのハンドサイン」を知っていれば、言葉にせずとも周りに助けを求めることができますね。
■「SOSのハンドサイン」
1:どちらかの手のひらを「パー」の状態にし、前に向ける。自分からは指の爪が見える状態
2:そのまま親指だけを曲げる
3:残り4本の指で、親指を覆う
この「SOSのハンドサイン」は、海外でも認知されており「シグナル・フォー・ヘルプ」と呼ばれています。ニュースやSNSを通じて拡散されたことから、世界共通の救難信号になりました。「SOSサイン」をみんなが覚えることで、防犯面で役立つことが増えます。ぜひ覚えるようにしてくださいね。
日本でよく使うハンドサインの意味と、避けるべき国を解説
ここからは、日本でよく使うハンドサインの意味を紹介していきます。また、そのハンドサインがネガティブな意味になる国も記載しますので、参考にしてください。
ピースサイン
写真を撮る時に自然と出る「ピースサイン」は、平和をアピールするサインとしておなじみですよね。ピースサインは海外でも使われており、欧米では「Victory(勝利)」を意味するサインとして知られています。
しかし、ギリシャでは、ピースサインは「くたばれ」を意味するネガティブなハンドサインになってしまいます。ギリシャに行ったら、ピースサインは控える方がいいですね。買い物や食事などで「2つ欲しい」と伝えたい時に自然と出る可能性がありますから、注意してくださいね。
<使うのを避けるべき国>ギリシャ
OKサイン
相手の意見や提案を肯定する「OK!」の意味で使う「OKサイン」も、日本ではよく使われていますよね。しかし、OKサインは、フランスやブラジルなどでは否定的な意味になります。
フランスでは、OKサインは「無価値」という意味になるため、このサインを見た相手は「侮辱された」と感じるようです。トルコやベネズエラ、ブラジルなども同様に解釈するとか。また、性的な侮辱を意味することもあるようなので、海外では使わない方がよさそうですね。
<使うのを避けるべき国>フランス・スペイン・ギリシャ・トルコ・ベネズエラ・ブラジルなど
ガッツポーズ
何かを達成した時や、嬉しいことがあった時に思わず出る「ガッツポーズ」。日本では勝利の喜びを表現する際に使われますので、アスリートがよくしていますよね。
ガッツポーズの意味が変わるのは、パキスタンです。相手を侮辱する意味になるようなので、ガッツポーズはしないことをおすすめします。
<使うのを避けるべき国>パキスタン
サムズアップ
YouTubeやSNSで「いいね!」の意味で使われている「サムズアップ」。手をグーの状態にして親指だけ立てるこの仕草は、ヒッチハイクでもよく使われています。アメリカでも、日本同様に「Good!」の意味で使われているのですよ。
このサムズアップが相手を侮辱する意味になるのが、イタリアの一部、ギリシャ、イラン、アフガニスタンです。「くそくらえ」のような意味になるようですので、注意が必要。
<使うのを避けるべき国>イタリアの一部、ギリシャ、イラン、アフガニスタン
「STOP」サイン
相手を止めたい時、開いた手のひらを相手に向けて「STOP!」とサインを送りますよね。このハンドサインにより、相手は、立ち止まったり、話すのを止めたりするはずです。
ギリシャでは、このハンドサインを使うと、相手を強く侮辱したと取られます。アメリカでも、「あなたの話はもういい」と相手の話を遮る際に使うため、気分を害する人が多いようです。
<使うのを避けるべき国>ギリシャ・アメリカ
「違う」を意味するサイン
「違う」「必要ない」と伝えたい時に使うのが、自分の顔の前で手を左右に動かすハンドサインです。
この「違う」サインは、英語圏では「臭い」を意味するハンドサインですので、海外では使うのを避ける方がいいですね。イタリアでも、「あなたの頭は大丈夫?」のように相手を侮辱する意味になってしまいます。海外で「違う」「必要ない」と伝えたい時は、首を左右に振るだけにしてください。
<使うのを避けるべき国>英語圏の国・イタリア
海外に行く時や、外国人と交流する際は、ハンドサインをチェック!
海外に行く、外国人と交流するとなると、どうしても言葉を気にしてしまうと思います。しかし、本当に注意すべきはハンドサインかもしれません。注意すべきハンドサインが他にもないかどうか、あらかじめ確認することをおすすめします。
最後に
手指を使って意思表示をするハンドサインは、言葉が使えないシーンでとても役立ちます。一方で、日本でよく使うハンドサインが、海外では相手を侮辱する意味を持つことも。自然と出やすいガッツポーズやピースサイン、OKサインは特に注意してください。また、世界共通の救難信号として知られる「SOSサイン」は、必ず覚えておきたいハンドサインです。周りに「SOSサイン」を知らない人がいたら、ぜひ教えてあげてくださいね。
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