例えば、仕事量が多すぎて残業が続くときや、ミスをしてしまったとき。ワーママであれば、仕事と子育ての両立に体力的な限界を感じることもあるでしょう。
また、職場の苦手な人とどうしても接しなければいけない場合や、ママ友とのトラブルなど、人間関係の悩みもつきないものです。こうした精神的な辛さを感じるとき、どのように乗り越えればいいのでしょうか? その方法を紹介しましょう。
辛いときにやってはいけないことは?
精神的にも体力的にも限界… というとき、以下に紹介することをやってしまうと、事態が悪化してしまう可能性があります。辛いときにやってはいけないことをいくつか解説しましょう。
1:自分を責めること
何か問題が発生したときに、「自分のせいだ」と考えてしまうと、さらに辛くなってしまいます。例えば、「契約が取れなかったのは、自分の対応が悪かったからだ」と考えたとしましょう。ですが、もしかしたら、他により良い条件のオファーがあったのかもしれませんし、そもそも予算が見合わなかったのかもしれません。
客観的に見れば、必ずしも自分のせいではないことも多いので、必要以上に自分を責めないようにしましょう。
2:「〜べき」と考えること
辛いときにやってはいけないのは、「〜すべき」「〜しなければいけない」と考えること。「母親なんだから、完璧に育児をこなさなければいけない」「きちんとしたキャリアを築くべき」など、“こうあるべき”という考え方に縛られていると、もしそこから外れた場合にひどく落ち込んでしまうことがあります。
もちろん、その考え方が間違っているとは一概にはいえません。ですが、辛いときには「〜べき」と考えるのをやめると、少し気持ちが楽になるはず。また、「ちょっとくらい家事の手を抜いても、問題ないんだな」と気づくこともあるかもしれません。
3:周りに八つ当たりすること
辛いとき、イライラする気持ちや不安な気持ちが抑えられなくて、周りに当たってしまうこともありますよね。しかし、八つ当たりしてしまうと、周りの人を嫌な気持ちにさせてしまいますし、人間関係が悪化する可能性も。結果的に、自分自身が落ち込む原因にもなりかねないですよね。辛いときには気持ちの余裕がなくなりがちですが、周りに八つ当たりしないよう、席を外したり、深呼吸をしたり工夫をして回避しましょう。
辛いときの乗り越え方は?
辛いときの乗り越え方は人それぞれですが、自分なりの対処法をいくつか持っておくと安心です。以下に、辛いときの乗り越え方を紹介しますので、ぜひ自分に合うものを見つけてみてください。
1:気持ちを紙に書き出す
辛いときはぐるぐる悩んだり、考えごとをしてしまいますよね。そんなときは、頭で考えていることを紙に書き出してみてください。何が辛いのか、何が不安なのか、今どんな気持ちなのか等、なんでも構いません。文章になっていなくても殴り書きでもOK。書き出してみると、意外と気持ちがすっきりします。また、自分の気持ちを客観視できて、解決策が見つかることもありますよ。
2:人に話を聞いてもらう
誰かに話を聞いてもらうと、辛い気持ちが和らいだ経験はありませんか? 精神的に追い詰められているときは、信頼できる友人や家族、同僚などに相談してみましょう。気持ちを吐き出すだけでもすっきりするものですが、相手からのアドバイスで解決策が見つかることも。また、辛いときに寄り添ってくれる人がいるという安心感も得られます。
3:辛さを和らげる音楽や本に触れる
音楽や本などに触れるのもおすすめです。音楽は、ゆったりとした曲調のものはもちろん、ロックミュージックなど、自分が元気になれるものであれば、なんでもOK。本は、小説や伝記、好きな雑誌、漫画でもいいでしょう。自分の中で「辛いときに聞く曲」「辛いときに読む本」を決めておくと、いざというときにも安心ですよ。
4:執着せず、諦める
どうしても辛いときは、無理せずに諦めてみましょう。「諦める」という言葉には、ネガティブなイメージを持っている人もいるかもしれません。ですが、辛いときに無理をして頑張っていても、ストレスが蓄積していくだけ。一旦、「もういいや」と手放してみると、気持ちがふっと楽になるはずです。
辛いときに励ましてくれる名言や言葉を紹介!
英語がもとになっている名言や短いことわざなど、辛いときに心の支えになってくれる言葉を紹介。これら以外にも、アニメや漫画などでも、勇気づけてくれる名言はたくさんありますので、ぜひご自身でも好きな言葉を見つけてみてくださいね。
1:「There is more to life than increasing its speed(速度を上げるばかりが、人生ではない)」
これは、インドの独立運動を指導した政治家、ガンジーの言葉です。無理をして焦ってしまうとき、あくせく働いているとき、この言葉を思い出してみると、「そんなに急がなくてもいいかな」と思えてきますね。ゆとりを持つことの大切さを教えてくれる名言です。
2:「失敗は成功のもと」
「失敗は成功のもと」とは、「失敗をすると原因を考えて改善に努めるので、かえって成功につながる」という意味のことわざです。仕事でミスをしてしまったときや何をしてもうまくいかないとき、「失敗は成功のもと」と考えてみると、辛さも無駄ではないと思えてくるのではないでしょうか。
周りの人が辛いときにかける言葉は?
最後の項では、周りにいる人が落ち込んでいるときにかけてあげたい言葉を紹介します。
1:「大丈夫だよ」
辛いときは、自分に自信を失ったり、必要以上に不安を抱いたりするもの。ネガティブ思考の人ほど、その傾向が強くなりがちです。落ち込んでいる様子を見たら、「大丈夫だよ」と声をかけてあげましょう。相手の気持ちが安らいで、前向きになれるはずです。
2:「話聞くよ」
辛そうな表情を浮かべている人がいたら、「よかったら、話を聞こうか?」と声をかけて、話を聞いてみましょう。辛いときには、話を聞いてもらうだけで気持ちがすっきりするものです。聞いているときには、「辛かったね」と共感の気持ちを示すと、さらに相手の心が癒されていくはず。
最後に
辛いときの乗り越え方や、気持ちを楽にさせてくれる言葉などを紹介しました。好きな音楽を聴いたり、気持ちを書き出してみたりと、意外と些細な行動で気持ちが楽になることがあります。辛いときには、今回紹介した対処法をぜひ試してみてください。
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