愛する人との結婚を反対された…
自分が心から愛していると思う人のことを両親に認めてもらえなかったらとしたら…? 両親も大切ですから、両者の板挟みになって深く悩み、傷ついてしまうでしょう。時には「結婚するんだったら絶縁する」と言われる場合も。相反する2つの選択肢の狭間であなたは苦しむことになってしまうのです。
結婚を反対される理由とは?
結婚を反対される理由はさまざまですが、多くの場合、それはあなたのことを思って反対してくれています。両親の立場になってみれば、子どもの結婚はうれしいもの。できれば手放しで喜びたいのです。それができないことは、両親にとっても辛いことなのではないでしょうか?
1:借金がある
経済的に安定した生活をしてほしいというのは、両親からすれば当然の願いです。たとえ、高額な給料でなくても、慎ましく2人で幸せに暮らしてほしい、そう願うのが親心というもの。
そこに借金や奨学金の返済などが残っているとしたらどうでしょう。「結婚する前に、まずはそれを返してから」と反対する親御さんはとても多いようです。自分の借金も返し切らないうちに結婚しようとする、その考え方にも親の不安がよぎるのかもしれませんね。
2:歳の差が大きい
相手の年齢が、親の年齢と同じくらいだとしたらどうでしょう。もし結婚したら、夫に先立たれて苦労するのではないか。親の介護ではなく、夫の介護で苦労するのではないか。子どもができたらどうするのか…。2人の歳の差が大きいほど、そんな不安で両親の胸がいっぱいになるのです。
3:離婚歴がある
離婚を繰り返している人と結婚すると言うと、反対する親は多いのだそう。ことわざにも「二度あることは三度ある」とあるように、自分の娘もすぐに捨てられるのではないか、騙されているのではないかと、疑ってしまうのです。
4:子どもがいる
連れ子なのかそうでないかにもよりますが、すでに子どもがいる場合はさまざまなことを考慮しなくてはなりません。不安も増えるでしょう。前妻とはすっぱり関係が絶たれていたとしても、子どもとはそうはいかないからです。法的にも養育費の支払う義務がある場合もありますし、財産分与にも関わってきます。結婚する場合には法的な部分も含め、きちんと整理しておいてもらう必要があるのです。
5:家柄が違いすぎる
結婚は生活を共にするのが一般的なので、生活水準があまりに違いすぎると苦労するのではないか、と心配して反対する親御さんも多いようです。また、2人の関係性だけでなく、それぞれの両親は親戚の間柄になるわけですから、うまくやっていけそうかどうかは、両親にとっても大きな問題になります。
結婚を反対されたらどう説得する? 対処法を紹介
結婚を反対されてしまったら、どのようにして説得すればいいのでしょうか?
1:親の不安を解消する
この方法がもっとも正攻法であり、誠実な方法です。親が反対する理由をきちんと聞き、何かしらの方法で解決しましょう。
この方法については反対理由にもよりますが、たとえば借金がある場合であれば、実際に返してしまえば、不安は解消される上、誠意も伝わるでしょう。大切なのは、途中経過をきちんと説明すること。どのような手段で借金を返すのか、いつごろになれば返済できるのかなどをていねいに説明することで、信用が得られるようになるでしょう。
説明は彼本人からしてもらうことで、正面から向き合うという誠実な気持ちを伝えられるのではないでしょうか。
2:何度もお願いする
解決できる問題の場合には、上で述べたようにそれを解決すればOKがもらえるかもしれません。ですが、年齢や国籍など、2人の努力ではいかんともし難いことが反対の理由なら、根気強く、粘り強くお願いすることで誠意が伝わる可能性があります。
3:反対していない方の親に協力してもらう
両親に反対されているのではなく、片方だけが強く反対しているということも珍しくありません。こういう場合には、反対していない方の親に協力してもらえるとうまくいく場合があります。
ゆっくり話を聞いてもらえそうなタイミングを見計らってくれたり、説明の仕方をアドバイスしてくれたり、時には真の反対理由を聞き出してくれることも。反対していない側の親だけでなく、兄弟や親戚といった身近なところに味方になってくれる人はいないか、探してみてください。
親の同意が得られないまま結婚したら?
一生懸命説得しても親の同意が得られない場合に、強引に結婚に踏み切ってしまう場合もあるでしょう。そんな人たちのその後について調べてみましたよ。
1:孫の誕生をきっかけに許してくれた!
夫のことが好きになれなくても、孫は特別という両親は多いもの。子どもができた以上は、子どもに不自由な思いをさせるわけにはいかない、とそれまでの頑なな態度が軟化することが多いようです。親のサポートは子育て夫婦にとって強い味方。パートナーと両親の距離が赤ちゃんを挟んでグッと近づいたという人が多くみられました。
2:時間はかかったが、徐々に認めてもらっている
結婚に反対していた親も、2人が協力しあって幸せな毎日を送っているのを見ているうちに理解を深めてくれたというパターンも多いようです。大切なのは、相手の態度がつれなくても折に触れ、連絡を取ること。粘り強く気持ちを伝え続けることで「○○さんと一緒に帰ってきたら」と声をかけてくれたという声も聞かれました。
3:パートナーとの自分の関係が悪化した
パートナーがどれだけ誠意を尽くしても、親が理不尽な対応を続けてしまった場合、パートナーと親だけでなく、あなたとの関係も悪くなってしまう… といったことも少なからずあるようです。
結婚への思いが真剣であればあるほど、人間性を否定するようなことで反対されるようであれば、パートナーの気持ちが離れて行ってしまっても、ある意味当然かもしれません。このような場合には、間に挟まって辛いかもしれませんが、反対する両親の方にあなたからアプローチする必要があります。
最後に
あなたにとってはもちろん、親にとっても子どもの結婚は大切なことです。大事な子どもの一生を左右するかもしれないことですから、用心深くなるのも理解できます。反対も賛成も、すべては娘の幸せを願ってのこと。まずは、ゆっくりと親子で話し合うことから始めてみましょう。
TOP画像/(c)Shutterstock.com