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2023.05.13

夫婦が別居するメリットとは? 夫婦別居の理由について徹底解説!

「夫婦別居」を考えたことはありますか? 離婚を前提とした別居もあれば、円満な関係であっても別居を選ぶカップルもあるでしょう。そこで、多様化する結婚のあり方について考えてみました。また、夫婦別居のメリットやデメリットも紹介します。

パートナーとの様々なあり方

結婚した場合、夫婦は夫か妻いずれかの姓を名乗り、また同居するのがかつては一般的でした。しかし近年、この形以外にも様々なあり方が出てきましたね。

たとえば、婚姻届を出さない事実婚もその1つ。この場合、姓を一緒にすることはできませんが、公正証書にて夫婦であることを記載する方法や、住民票に「夫 (未届)」と記載するなどして、一定の法的条件をクリアすることも可能です。

様々な結婚のスタイルの中で、もっともよく聞くのが「別居婚」でしょう。別居婚にもいくつかのパターンがあり、結婚当初から別居を選ぶ場合や熟年夫婦が別居する場合、そして離婚を前提とした別居などが考えられます。

「個人」や「多様性」が重視される昨今において、婚姻、パートナーシップのあり方も「個」を大切にする分、多様性が生まれるのかもしれません。

様々なスタイルの夫婦別居

では、夫婦別居について、具体的なスタイルを紹介しましょう。

1:単身赴任による「夫婦別居」

仕事の都合で夫婦別居せざるを得ない場合です。小さな子どもがいて転校させないようにする、また近くに親が住んでいるなどの場合に、住まいを別にすることが多いようですね。

2:介護別居

親の介護のために夫婦のいずれかが実家に帰ることによって夫婦別居の状態になることを言います。夫婦の住む家での同居ができない事情がある場合などに多いですね。

3:離婚を前提とした別居

夫婦のどちらかが離婚したいと思っていても、もう一方がそれを受け入れない場合に、法的には夫婦のまま住まいを別にする夫婦別居もあります。民法752条には「夫婦は同居し、互いに協力し扶助しなければならない」とあり、ゆえに一定期間夫婦別居の状態にあれば、事実上夫婦ではないことに。もし裁判で離婚を争う場合に、この点は非常に重要視されるでしょう。

日本の法律では夫婦の間に「婚姻を継続し難い事由」が認められる場合、離婚が請求できることになっています。ですから、婚姻関係の破綻が、離婚の成立には不可欠な条件と言えるでしょう。その際に同居しているかどうかは、大きな要素になる、ということです。

ソファに座って腕を組んで背をむける男女
(c)Shutterstock.com

4:別居婚

これまで上げた夫婦別居のうち、最初の2つ目までは状況によって仕方なく一緒に住めない場合の夫婦別居、3つ目はネガティブな夫婦別居でした。これらに対して別居婚というのは、夫婦がより良い関係でいるためにあえて同居しないことを選択するポジティブなパートナーシップのあり方です。

恋人同士の時のように、個々の暮らしを優先しつつも、2人の時間も大切にするといったあり方。たまに会う、週末だけ会う、同じマンションの別の部屋に住むなど、距離感もそれぞれのカップルによって様々です。

別居婚のメリット

別居婚という夫婦別居のスタイルのメリットとデメリットを考えてみましょう。

メリット1:仕事を続けやすい

たとえば、東京と大阪というように2人の仕事の舞台が遠く離れている場合、夫婦別居のスタイルを取ることで、どちらかが辞める必要はなくなります。結婚してもそれぞれのキャリアを積み上げていけるのは、別居婚という夫婦別居のスタイルだからこそのメリットでしょう。

メリット2:自分らしさを大切にできる

暮らしの中には「自分らしさ」が詰まっています。部屋のインテリアや時間の使い方、お金への価値観などが具体的なものとして挙げられるでしょう。夫婦が一緒に暮らすとなると、多かれ少なかれ、生活スタイルを変えていかねばなりません。それが結婚の醍醐味とも言えますが、一方でいさかいの元になる部分でもあります。

別居婚という夫婦別居のスタイルであれば、自分の生活スタイルを大切にしやすくなるでしょう。お互いに自分だけのパーソナルスペースを確保することもできます。

仕事をする女性
(c)Shutterstock.com

メリット3:同居婚へのステップにできる

結婚してすぐに同居するのはちょっとたいへんそう… というカップルが、いわば助走期間として別居期間を持つ場合があります。まずは週末だけ同居し、平日は夫婦別居という状態を経て、徐々に完全同居に持っていくというパターンが多いようです。

別居婚のメリット

次にデメリットについて見ていきましょう。

デメリット1:お金がかかる

夫婦別居は住まいが2つあるということなので、生活にかかる費用も単純に2倍かかります。たとえば光熱費の場合、一緒に住んでいればひとまとめにできるのが、夫婦別居だと基本料金から2倍になるということです。これを無駄と見なすか、必要経費と見なすか。それぞれのカップルの考え方によって大きく変わるところなのではないでしょうか?

デメリット2:浮気の心配が増える

いつも一緒にいる同居婚に比べて、一緒にいる時間が格段に少ないのが夫婦別居のスタイル。2人の関係を継続させるには、あつい信頼関係が必要です。見えない時間が多い分、他人の入り込む隙間が大きくなるのは当然のこと。夫婦別居に耐えられるかどうか、今一度考えてみることも必要です。

デメリット3:子どもの存在について考えなければならない

別居婚という夫婦別居のスタイルでもっとも悩ましいのが、子どもができた時かもしれません。それまで、お互いの仕事や自由、生活スタイルを最優先にしてきたカップルであっても、子どもができたらそれまでと同じ、というわけにはいきません。子育てをひとりで担うことは並大抵のことではないからです。

結婚後、2人で別居婚という夫婦別居のスタイルを選んだとしても、子どもができたタイミングでその後のスタイルを再度検討する必要が出てくるのです。

離婚を前提とした夫婦別居の特徴

先ほどは円満な夫婦関係を継続させるための夫婦別居について述べましたが、ここからは離婚を前提とした夫婦別居についてです。

1:離婚事由になる

すでに述べたように、裁判で離婚を争う場合には「婚姻関係の破綻」があるかどうかが重要な分岐点になります。現在の民法では夫婦は同居することが前提となっており、ゆえに離れて暮らすことは「破綻している」ことの証明になりやすいとも。

相手が離婚に応じてくれない場合、別居に持ち込めば「事実上破綻している」とみなされる場合が多いということです。

2:相手に離婚の意思を感じさせられる

「離婚する」と言葉にするより、実際に出て行って別居したほうが、「別れる意思」をはっきりと示すことができますね。話し合っても前進がない場合にこのような手段に出る人も多いようです。

3:修復が難しくなる

相手が離婚を渋っていたとしても、実際に別居状態になってしまえば心も離れてしまう場合が往々にしてあります。相手の頭を冷やすため、相手の気を引くためなどに夫婦別居のスタイルを取ってしまって、反対に余計に相手の心が遠くに行ってしまうこともあるとか。

頬杖をついて結婚指輪をながめる女性
(c)Shutterstock.com

4:相手から離婚を切り出される場合がある

自分から離婚したいと思って別居したにもかかわらず、それが理由で相手から離婚請求をおこされるということも、現実には珍しくありません。「家を出て行く」という行為が、法律上の離婚原因のひとつである「悪意の遺棄」にあたると言われるのです。相手から離婚を請求された場合には、損害賠償の額などにも影響が出てくるので気を付けなければなりません。

最後に

ポジティブな夫婦別居と、ネガティブな夫婦別居、それぞれの特徴について解説しました。大切な人との関係をどのようにしたいのか、今一度よく考えて、行動できるといいですね。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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