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陽気がよくなる季節に増える「気象病」
ぽかぽかと気持ちの良い季節になってきたのに、なんとなく体がだるい、イライラや気分の落ち込みを感じるということはないでしょうか。
季節の変わり目や天気の変化により、頭痛、めまい、首・肩こり、腰痛、関節痛、だるさ、気分の落ち込みなど心身にさまざまな不調が生じる気象病。春の寒暖差や気圧変動が大きい時期から、気象病の症状に悩まされる方が多くなります。
気圧の変化を感じるセンサーは「内耳」にある
気圧の影響を受けやすい人は、内耳にある気圧を感じるセンサーが敏感に反応するようになっています。内耳が急激な気圧の低下または上昇を感じると、自律神経の交感神経と副交感神経のバランスが乱れ、痛みなどの症状が現れてしまうのです。
この原因は、内耳の血行不良です。ですので、症状が現れるタイミングの前に血行をよくしておけば、内耳のセンサーの感受性が下がり、気象病の症状をやわらげることができます。内耳の血行不良を整える方法にはさまざまなものがありますが、今回はおすすめのセルフケア方法、「くるくる耳マッサージ」を紹介します。
◆くるくる耳マッサージ
1. 両耳の上部を軽くつまみ、5秒間、上に引っぱる
2. 両耳の真ん中を軽くつまみ、5秒間、横に引っぱる
3. 両耳の下部を軽くつまみ、5秒間、下に引っぱる
4. 両耳の真ん中を軽くつまみ、横に引っぱり、そのまま耳を前から後ろにゆっくり大きく5回まわす
5. 両耳を包むように曲げて、5秒間キープする
6. 両耳を手のひらで覆い、円を描くように前から後ろにゆっくり5回まわす
※耳を引っぱりすぎず、痛みや違和感を覚えたら中止してください。痛みが引かないときは、耳に異常がある可能性があるので医療機関を受診しましょう。
耳がじんわりと温まってきたのではないでしょうか?
くるくる耳マッサージのいいところは、セルフケアで即時効果も期待できるところにあります。気象病の症状が現れるタイミングは人それぞれなので、どんなときに不調が発生するのかを記録し、把握したうえで実践してみるとよいでしょう。
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