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1000万人以上が悩む気象病… 改善方法は?
季節の変わり目や天気の変化により、心身にさまざまな不調が現れる気象病。春になりぽかぽか陽気の日が増えてきて、どこかにお出かけしたいけど、なんだか体調が優れない… と悩んでいる人は多いはず。
その症状には、頭痛、めまい、首・肩こり、腰痛、関節痛、だるさ、気分の落ち込みなど多様なものがあり、何らかの症状がある人は日本全国になんと1000万人以上いるといわれています。
気象病による不調を改善・予防していくためには、天気の変化と症状の関係を「見える化」するために日誌をつけたり、自律神経を整える生活を心がけるなどさまざまな方法がありますが、今回はより簡単にできることをお伝えします。
気象病の不調がラクになるツボとは?
気象病のつらい症状をやわらげる効果が期待できる、おすすめのツボをご紹介。いつでもどこでも道具を使わずにできるので、ぜひ覚えておいてください。
◆内関(ないかん)
手の内側、手首の付け根から肘方向に指3本ぶん離れたところ。握りこぶしをつくったときに手首に出る2本の腱と腱のあいだにあるツボが内関です。
指で押すだけではなく、つまようじの根元で刺激したり、米粒を1粒あてて上から絆創膏で固定してもいいでしょう。
もともと酔い止め、あるいは吐き気を止めるツボといわれていますので、めまいやふらつきの症状、内耳にある前庭系(体のバランスをとる機能)の過活動を抑え込むような効果が期待できます。お酒を飲みすぎて二日酔いになってしまったときにも役立つでしょう。両腕どちらにもありますが、ツボには左右差があり、ツボの位置も日によって少し変わります。左右を押してみて、とくに痛みや違和感を感じるほうを重点的に刺激してください。
◆厲兌(れいだ)
足の人差し指の外側、爪のわきあたりにあるのが厲兌です。お湯が入ったペットボトルを数秒あてたり、足のつま先で押したりしてもよく刺激できます。
ここはおもに体のむくみを取るツボで、胃腸の働きを整え、全身の水の巡りをよくしてくれます。ストレスによる胃痛の改善も見込めるでしょう。ただし、胃腸が弱っている人やむくみのある人は押すと痛みを伴いますので、強い痛みが出る場合は無理をせず、優しく刺激するようにしてください。
足の人差し指付近には、くしゃみ、鼻づまりといった鼻炎の症状にも効くツボが多いので、花粉症がつらい人にもオススメです。
※押して強い痛みが出る場合は、無理をしないようにしてください。
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気象病の人のなかには、妊婦さんのように薬を服用しにくい人も。少しでも症状をラクにする方法のひとつとして、ツボ押しをぜひ覚えておいてください。
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