英語圏で使われる名前の短縮形(ニックネーム)とは?
たとえば「山田太郎」のように、書類の記入例としてよく登場する名前ってありますよね。
このように、ある固有の名前というよりは一般的な名前として使われる名前はいくつかあると思います。そしてそれは、英語圏でも同じ。
「every Tom, Dick and Harry」
という表現は、直訳すると「どのトムも、ディックも、ハリーも」となりますが、つまりはこれで「誰でも彼でも」「猫も杓子も」という意味になるのです!
語源ははっきりとはわかりませんが、Tom, Dick, Harryは英語圏でありふれた一般的な男性の名前なのでしょう。
ところでこのTom, Dick, Harryは、実は一般的には本名ではなく短縮形、つまり愛称なのです。
・Tom… Thomas(トーマス)の愛称
・Dick… Richard(リチャード)の愛称
・Harry… Harold(ハロルド)、Henry(ヘンリー)の愛称
前回の記事はこちら>>「It runs in my family.」の意味は? 私の家族の中に走る!?【連載 大人の英語塾】
海外ドラマや映画を観ているとき、登場人物たちが愛称で呼び合っているシーンを観たことがありませんか?
日本でも仲の良い友人をあだ名で呼ぶことはよくありますよね。
ただ英語圏では、私たちが考える愛称やあだ名とは少し性質が異なり、本名と同様に扱われることが。そして日常的に使う名前は、むしろ短縮形(愛称)のほうが多かったりするのです。
さて、ここではいくつか本名と主な愛称の例を挙げてみたいと思います。
・Robert(ロバート)の愛称
:Rob(ロブ)、Bob(ボブ)、Bobby(ボビー)、Bert(バート)、Bertie(バーティー)
・Michael(マイケル)の愛称
: Mike(マイク)、 Mikey(マイキー)、Mickey(ミッキー)、Mick(ミック)
このように、ひとつの名前に対してさまざまな愛称がある場合も。また逆に、Harryという愛称に対して本名がHaroldまたはHenryであるように、本名が複数考えられる例もあるのです。
machi
小学生~社会人を対象とした英語教室を運営する英語講師。英検1級/国家資格・通訳案内士/TOEIC 900点以上
生徒のリクエストによっては、数学や化学まで教えることも。○十年前の記憶を引っ張り出し奮闘中。
ただいま周回遅れで韓ドラがブーム! 本当は仕事も家事もせず1日中韓ドラを観てぐ~たら過ごすのが理想。韓国語も習得したい。