上機嫌とはどんな状態?
「お酒を飲んで上機嫌になった」とか、「高級フレンチでおいしい料理を堪能して上機嫌になった」などというように、「上機嫌」という言葉は日常生活の中でよく使われます。
この機会に改めて、意味や正しい言葉の使い方について確認しておきましょう。
「上機嫌」とは、非常に機嫌が良い状態のこと。「機嫌」とは、表情や態度に表れる気分や気持ち、感情のことです。機嫌が良い場合は「上機嫌」「ご機嫌」というように表現し、機嫌が悪い時は「不機嫌」と言いますよね。
「上機嫌」の類義語には「ご機嫌」の他に「有頂天」が挙げられます。有頂天は、機嫌が良い状態に加えて得意げになるという意味を含んでいますよ。
「上機嫌」を使った例文には、「いつも怖い上司が、お酒を飲んで、すっかり上機嫌になった」や「仕事がうまくいって上機嫌になった私は、いつも以上に他の人にも親切になれた」などが挙げられます。
上機嫌でいることのメリット
「上機嫌でいる」ということは、気分が上向きであるということ。そうした状態でいられると、メリットも多いようです。ここでは、上機嫌でいることのメリットを4つか挙げてみました。
1:寛容になれる
機嫌が良いと、自然と心も広くなります。他人の気持ちに寄り添う余裕ができたり、枝葉末節なことを気にしてイライラすることもなくなるでしょう。そうした状態は、周囲との関係も風通しのいいものにします。
反対に機嫌が悪い時は、いつもは気にならないところに腹を立てたり、他者の言動に噛みついてしまうことも…。その結果、人間関係が悪くなってしまったり、相手を傷つけてしまったりすることにも繋がりかねません。
そうしたことを考えると、上機嫌でいることは、物事をいい方向に進める大切な ピースであることがわかります。
2:自分自身がハッピーな気分に包まれる
上機嫌でいることは、他者だけでなく自分自身にとってもメリットをもたらします。上機嫌な状態は、気持ちが充足されているということ。満足感や幸せ感に包まれた状態は、自分自身も心地いいものです。
3:場の雰囲気が良くなる
上機嫌な人がいる場所は、なんだか明るくて楽しい雰囲気になりますよね。そんな雰囲気に惹かれて、自然と多くの人が集まってくるでしょう。特にビジネスでリーダー的ポジションについている人は、自身の機嫌が職場の雰囲気に影響することもあるはず。上機嫌な様は、働きやすい環境をも作ります。
4:仕事のパフォーマンスが上がる
機嫌が良い日は、仕事に対するモチベーションも上がります。前向きな姿勢に比例して、仕事のパフォーマンスも上がるでしょう。
上機嫌でいるための方法を5つ紹介
上機嫌でいると、たくさんのメリットがあることがわかりました。そうなると気になるのは、上機嫌でいられるための方法。自分の機嫌をコントロールすることは、簡単なようでいて難しいことです。一体どうすれば、自分の機嫌を取ることができるのでしょうか?
1:常に明るい表情、話し方を意識する
たとえ機嫌が良くなくても、話し方や表情を明るくするよう心がけたり、笑顔を保つ努力をしてみるのはいかがでしょう? 心と体は繋がっているので、そうした行為は次第に心にも影響してくるはずですよ。
また、ポジティブな発言を増やしたり、良いイメージを持つことも、自身の機嫌をコントロールするのに効果的です。
2:定期的に体を動かす
定期的に体を動かすことも大切。なぜなら、運動は心を安定させるセロトニンやエンドルフィンというホルモンの分泌を促し、ストレス発散に繋がるから。また交感神経が優位になるため、ポジティブな心持ちになるとも言われています。うつ病対策にも効果的だとされている運動は、気分を上向きにさせてくれる有効な方法ですね。
3:完璧を求めすぎない
完璧主義者である人は、特に自分を追い詰めてしまいがち。そういうことを繰り返していると、気づかぬうちにストレスを溜めてしまっていることも…。時には「まあ、いいか」と自分自身を解放してあげると、心に余裕が生まれます。機嫌も上向きになりますよ。
4:睡眠をしっかりとる
睡眠不足は、アドレナリンの分泌を促進します。体を活動的にしますが、一方で攻撃性を増大させてしまうのだとか…。そのため怒りっぽくなったり、イライラしやすくなってしまうのです。他にも集中力の低下やストレスの増大を招くため、良いことがありません。
ですから、心の安定に十分な睡眠は欠かせません。どれだけ忙しくても、最低限の睡眠時間はしっかり取るようにしたいですね。眠りに付きにくい時は、寝る前に温かい飲み物を飲むのがおすすめですよ。
5:他人に干渉しすぎない
「なんで分かってくれないの!」「どうして、こうしてくれないの?」などと、他人に勝手な期待をしてしまうと、それが叶わなかった時に気分が下がってしまいます。他者を思いのままにコントロールするなんて、誰にもできないのです。そのことを理解しておけば、他者に期待しすぎることは無くなりますよ。
最後に
上機嫌でいることは、自分と他人どちらにとってもメリットとなります。上記で紹介した上機嫌でいるための方法を参考に、自分に合った機嫌の取り方を見つけてみてくださいね。
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