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寝る前の牛乳は控えるべき?
結論から言って、牛乳を寝る前に飲むとうれしい効果がたくさんあります。飲み方は冷たくてもいいのですが、ホットミルクがオススメ。コップ1杯(200ミリリットル)程度のホットミルクを飲んで眠れば、うれしい効果が期待できます。
牛乳はからだにいいの? メリットを解説
では、寝る前のホットミルクのうれしい効果をお伝えしますね。
1:ダイエットにいい
牛乳には、カルシウムがたくさん含まれていることは有名ですね。このカルシウムが体重のコントロールに関係しているのではないかという研究報告もあるのです。カルシウムによる体脂肪の低減作用が乳成分によって増強されることが、動物試験などを通じて報告されています。また、食事の前に1杯の牛乳を飲むと、満腹感が出て食べ過ぎを防止できますよ。
2:美肌効果がある
牛乳には、肌の健康をつかさどるビタミンがたくさん含まれています。スキンケアも大切ですが、内側からの健やかさも大事。牛乳には肌の材料となるたんぱく質の代謝を高めるビタミンB2、肌の乾燥を防ぐ作用があるビタミンAなどが多く含まれています。これらの成分が、寝ている間に肌のハリや潤いにアプローチしてくれます。
3:お通じが良くなる
便秘の主な理由に、水分不足が挙げられます。寝る前に水分を摂取するようにしておくと、便秘の改善にいいでしょう。それだけなら牛乳でなくてもいいのでは、という声が聞こえてきそうですが、牛乳に含まれている乳糖が腸内環境を整える効果を持っているので、飲むなら牛乳がいいのではないか、とも言われているのです。
4:眠りの質が良くなる
睡眠の質を上げるにはメラトニンという物質が分泌されることが重要です。このメラトニンはセロトニンから分解されて産生されますが、牛乳に含まれるトリプトファンがセロトニンの産生に一役買っていると言われているのです。
また、先ほども述べたように牛乳にはカルシウムが多く含まれていますが、カルシウムには交感神経を抑制する効果があるので、温めた牛乳を飲むことでリラックス効果を得ることもできるのではないでしょうか。
5:疲れが取れる
牛乳に含まれているビタミンB1やカルシウムには、疲労回復の効果があると言われています。疲労回復やからだの修復を行う成長ホルモンは寝ている間に分泌されますから、これを牛乳で補うことで、睡眠による疲労回復効果と牛乳による疲労回復効果が重なり、よりすっきりと目覚めることができるのではないでしょうか。
牛乳が苦手な場合はどうしたらいい? 美味しく飲める方法を紹介
寝る前の牛乳にはいろいろなメリットがあることがわかりました。けれど、牛乳が苦手な人もありますよね。そんな人におすすめのアレンジ方法を紹介しましょう!
1:ホットココア
ホットミルクにココアを少し入れれば、牛乳特有の臭みが消えて飲みやすくなります。ココアには砂糖の入っていないものもあるので、寝る前にはそのほうがいいですね。ココアのテオブロミンにはリラックス効果があるので、「今日はよく働いたな」という日などには、ホットココアがいいかもしれません。
2:ジャムを少し入れる
毎日同じ牛乳は飽きてしまう… という人にはジャムがおすすめ。家にあるジャムを少し入れて飲めば気分も変わり、また甘みが気持ちを癒やしてくれますね。ホットミルクにはハチミツもよく合います。ぜひいろいろ試してみてください。
3:料理に加える
牛乳をそのまま飲むのはどうも苦手、という人には、お料理の素材のひとつとして使う手段もあります。カレーやシチュー、ポタージュスープなど牛乳を使ったレシピは案外多いものです。お味噌汁に少し混ぜてもコクが出ておいしいですよ。
牛乳以外に寝る前にオススメの飲み物ってない?
牛乳以外にもいくつか寝る前にオススメの飲み物があります。
1:ホットジンジャー
ホットジンジャー、つまり「生姜湯」のことです。生の生姜をすりおろしてもいいのですが、刺激が強すぎるかもしれません。ジンジャーシロップが販売されているので、それを使うと簡単においしく楽しめます。
また、生姜は身体を温める効果がありますよ。新陳代謝を促し、身体を温める効果が期待できそうですね。
2:ルイボスティー
南アフリカで採れる「ルイボス」というマメ科植物から作られるお茶が、ルイボスティーです。ノンカフェインなので就寝前でも利尿作用を気にすることなく飲むことができます。
ルイボスティーは独特のクセがあり、それが苦手だという人はドライフルーツを少し入れると飲みやすくなりますよ。オレンジやリンゴ、ラ・フランスなどが合うのではないでしょうか。
3:カモミールティー
バーブティーのなかでも親しみやすいのが、カモミールティーです。カモミールとは、ヨーロッパ周辺などが原産のキク科の植物で、ドイツなどでは薬用として活用されています。
カモミールには身体を温める作用や、発汗作用や消化促進効果もあると言われ、リラックスしたい時にぴったりです。
寝る前に牛乳などを飲む時の注意点は?
寝る前には牛乳や生姜湯、ハーブティーなどを飲むといいのですが、注意すべきことがあります。
まず牛乳の場合、メリットが多いとはいえ、体質によってはお腹が緩くなってしまうことがあります。牛乳に含まれる乳糖を消化する乳糖分解酵素が少ない人の場合、乳糖が分解されないまま大腸に運ばれてしまうのです。すると腸内でガスが発生し、お腹を壊してしまう場合があるのです。
牛乳を温めると乳糖が分解されやすくなるので、ホットミルクがオススメなのですが、それでも体質によっては合わない人もいるので無理をしないでくださいね。
また、飲んだ後は歯磨きを忘れずに。ホットミルクを飲んで、歯磨きをしてベッドに入るというルーティーンが良さそうです。
最後に
寝る前のホットミルクにはたくさんのメリットがあるのですね。手軽に始められますので、ぜひ試してみてください。
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