そもそも人脈とは?
ビジネスでの成功には、人とのつながりがとても重要になります。ビジネスやスポーツなど、特定の分野で成功した人たちは、幅広い人脈を持っていたというケースが珍しくありません。プライベートにおいても、人との広いつながりがあればさまざまなメリットがあるもの。しかし、人脈を広げていくのは簡単なことではありません。
この記事では、人脈の意味やその広げ方、そして広げることによるメリットなどについて解説します。
まずは、「人脈」という言葉の意味について確認しましょう。人脈とは、「ある集団の中で同じ系列・系統に属す人のつながり」「同業・同窓など何らかの関連する点があって、仕事の上で役に立つ人のつながり」という意味。言い換えると、人間関係やネットワークとも表現されます。山脈・鉱脈になぞらえているようですね。
人脈を広げるメリットについて
次に、人脈を広げるメリットについて見ていきましょう。人脈が広いと、以下のようなメリットが考えられます。
1:自分だけではたどり着けない情報に触れることができる
情報は、自分でも集めることはできますが、置かれている環境や自身の経験、文献やインターネットなどの手段に限定されがちです。異なる専門分野の人や異なる価値観を持つ人などとの人脈を築くことで、新しい知識や多様な観点を得ることができるでしょう。
自分のみでの情報収集は、どうしても個人的な特性がフィルターとなって、偏った情報ばかりが集まることも。そこで、他者の視点を取り入れることで、自分では全く気が付かなかった観点から、物事を見ることができるようになるわけですね。
2:困った時に助けてもらえる
誰でもピンチになることはあるものです。そんな時、人脈があれば、自分を助けてくれる人がいるかもしれません。せめて相談できる相手がいるだけでも、事態は大きく変わってきます。助けてくれる人も相談できる人もいないとなると、どう意思決定をしてどう対応するかも全て自分だけでやらなければなりません。
もちろん、自分だけが助けてもらうのではなく、相手が困ったら今度は自分が助けるといった相互支援の関係が前提になってくるでしょう。助け合いの精神が人脈を支えるのではないでしょうか。
人脈を広げるには
では、人脈を広げるにはどうすればいいのでしょうか? 次のような方法があります。
1:交流会やイベントに参加する
交流会やイベントに参加して、他人と知り合うのはメジャーな方法です。特定の分野の勉強会や趣味のサークル、同業種交流会など集いはたくさんあります。さらに、最近はオンラインでの開催も普及し、場所が遠く離れた人同士が一堂に会すことも可能になりました。
このような交流会・イベントに参加することで、新しい出会いがあるかもしれません。参加にあたっては、名刺やプロフィール情報のQRコードなどを準備しておくと、スムーズに連絡先を交換できますね。
2:知人に紹介してもらう
つながりを持ちたい相手のイメージや目的が明確な時や、人脈を築きたい相手が決まっている時は、その人とつながりがある知り合いから紹介してもらうという手もあります。全く知らない者同士ではないので、比較的不安感もなく、会話もしやすいことでしょう。
3:情報発信をする
SNSやブログなどを通じて、有意義な情報を発信することで、逆に相手の方からこちらに声をかけてもらって人脈を築くという手段もあります。
自分が持っている知見(役に立つと思われるもの)を発信することで、その情報に接して共鳴した・関心を持った人の中から、「この人と知り合いになりたい」と思う人が出てくるかもしれません。
SNSでコメントすることも、情報発信の一つの在り方です。同じ人の投稿に対して、継続的に有意義なコメントをすることで投稿者やそのフォロワーから認知されて、つながりができるという可能性もありますね。
「人脈を広げる」の英語表現
ここまでは、人脈を築くことのメリットや人脈の広げ方といった実践的なことを紹介してきました。最後に、「人脈」という言葉について、英語表現も確認しておきましょう。「人脈を広げる」の英語表現は、どのようなものなのか紹介します。
expand one’s network
人脈は英語で「network」と表現できます。つながり(network)を広げる(expand)というニュアンスですね。
例文:「I’m trying to expand my network for business.(ビジネスのネットワークを拡大しようとしています)」
最後に
しっかりとした人脈があれば、情報交換や助け合いといったメリットがあります。ビジネスなどの分野で成功した人は、広い人脈を持っていることが珍しくありません。
交流会などに参加して相手を探しに行く方法や、情報発信を通じて逆に相手に来てもらう方法など、人脈を広げる手段はいろいろあるので、参考になれば幸いです。初めは緊張するかもしれませんが、今後のためにも思い切って行動してみるのも良いかもしれません。
もちろん、人脈が狭いからといってそれがダメだというわけでもありません。各々が自身の状況に照らし合わせて、必要と思われる人脈を形成していけばいいのではないでしょうか。
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