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仕事で「褒められたい」と思うのは普通の感情?
まず大前提として、褒められたいと思うからといって承認欲求が強すぎるわけではありません。
心理学者のアブラハム・マズローが提唱した「欲求5段階説」では、“承認欲求”は人間にとって自然な欲求のひとつ。
仕事に慣れてきて成果も出せるようになっているアラサー世代は、20代前半の頃なら「すごいね!」と言われていても、30歳前後になると「できて当然」になるのでモヤモヤしがち。
ですので、心のどこかで「褒められたい」「ちゃんと見てもらえているのかな?」などの気持ちが湧きやすいのです。
仕事で褒められないと、なぜしんどいの?

仕事で褒められないと、しんどいと感じるのもアラサー“あるある”。
その理由は?
♦︎モチベーションが落ちる理由は「正当に評価されていない」と感じるから
褒められないと、頑張る意味がわからなくなったり評価されていない気がしたり。
他の人が褒められているのを知ると、自分だけが損をしている感覚にもなりがちです。
理不尽な評価だと感じてしまうと「この会社に居続けるべきか?」と将来を考え始めるきっかけにもなってしまいます。
褒められないことは「正当に評価されていない」という感情に直結するので、仕事へのモチベーションがガクンと下がる引き金になりやすく、これが「しんどい」という気持ちを招きます。
♦︎でも!「褒められる人」と「評価される人」は違うと心得て
しかし、褒められないからといって評価されていないわけではありません。
この“褒められる人が周囲から評価されているとは限らない”のは、これからの仕事を考えるうえでも大事なポイントです。
褒められる人は、成果をわかりやすくアピールするのが得意だったり目立つ仕事をしていたりするだけかも。
一方で正しく評価される人は、チームの生産性を上げていてトラブルも未然に防いでいるなど、影の立役者であるケースも多いもの。普段は見えにくい貢献だったとしても、最終的に仕事で評価される人は信頼を確実に積み重ねた人です。
「褒められているからといって、評価されているわけではない」という現実を理解すれば、モヤモヤは減ってくるはず♡
仕事で褒められたい人がやるべき3つのこと

とはいっても、仕事を頑張っているからこそ褒められたい! と思うのは自然な感情です。
褒められたい人がやるべきことを整理しましょう。
♦︎成果を「見せる」
職場は、黙っていても評価される文化ではないケースも多々。
そのため、成果を「見せる」工夫も大切です。
数字で報告をしたり、進捗をマメに共有したり。何かに取り組んだ成果については、ビフォーアフターを示したりといったわかりやすい事実の提示も必要です。
ただのアピールにならないよう、あくまでも情報共有という姿勢で、自分の成果を正しく見せられるようにしておきましょう。
♦︎上司の評価基準を知る
頑張っていることと、上司が評価をしているポイントが大きく異なっている可能性もあります。
たとえば、本人は丁寧な仕事を重視していても上司がスピード重視であれば、どんなに頑張っても評価にはつながりません。
評価をする人の基準を知らないまま頑張ってしまうと、空回りしがちなのも現実。
報われる努力をするためには、上司の評価基準を知ることも大切です。
♦︎褒められなかったとしても割り切る
褒められないからといって、自分に価値がないわけではありません。
年齢を重ねるにつれて「できて当然」が増えていくので、どうしても褒められる頻度は下がります。
頑張ったのに褒められないときがあったとしても、そこに固執しないこと。
「あのとき褒めてもらえなかった」とモヤモヤを抱えたままでは他の仕事にも悪い影響が出るので、常に目の前の仕事に集中するよう、割り切るスキルも習得しましょう。
そのほうが、次の仕事で褒められる確率も上げられます!
褒められ依存にご用心! 20代までとはここが違う

「もっと認めてほしい」「ちゃんと私を見てほしい」という気持ちが強くなりすぎると、褒められ依存になってしまいます。
アラサーは、20代までのようにわかりやすく褒めてもらいにくくなり、責任ばかり増えるタイミング。だからこそ、褒め言葉に飢えやすいともいえるかもしれません。
褒められ依存は「褒められないとやる気が落ちる」「評価されそうな仕事だけ頑張る」など他人の行動が自分の行動の原動力になってしまい、仕事が「褒められるためのもの」にすり替わってしまいがちにも。
“伸びしろ”つまり「可能性」を褒められていた20代までとは違うのだと理解をして、他人からの評価に依存しすぎないよう心得ていきましょう。
【FAQ】アラサーが直面する「褒められたい心理」のトリセツ

アラサー世代が直面しやすい「褒められたい」にまつわる疑問や悩みを解決!
ヒアリングで見えてきた“あるある”を紹介しましょう。
♦︎Q1:毎回「褒めてほしい」と思うのは承認欲求が強すぎる?
A1:いいえ。自然な感情です。
承認欲求は、健全な成長には欠かせない欲求のひとつ。
だからこそ「頑張ったのだから、褒めてほしい」と感じるのは不自然ではありません。
ただしアラサー世代は任される仕事が増え、立場は中堅に。20代までと同じように褒めてもらえる立場ではなくなりますので、相手が褒めるように無理なアピールをすると痛々しく映ります。
評価の仕組みを理解して自分の仕事で積み上げていけば、将来的に「あの人って優秀だよね」と正当な評価につながっていきます。
♦︎Q2:上司が全然褒めてくれません。それでも頑張る意味はありますか?
A2:頑張る意味はあります! ただし相手には期待しないで。
褒めない上司にはいくつかのタイプがあって、評価を言葉にするのが苦手なタイプや部下を減点方式でしか見ていないタイプ、成果を出すのは当たり前だと思っているタイプなどさまざまです。
でも、褒めないからといって評価をしていないわけではありません。仕事を頑張っている姿は、案外しっかりと見てくれているもの。
上司の性格は変わらないので褒め言葉をもらうことを目的とせず、自身のスキルや実績を積み上げるのを目的として仕事を頑張っていきましょう♡
♦︎Q3:自分から「もっとフィードバックがほしい」と言うのはアリ?
A3:アリだけれど、言い方には気をつけて。
褒め言葉が出やすい環境を、自分でつくっていく姿勢はアリ。けれど「私の仕事どうですか?」「もっと評価してもらえませんか?」などとストレートにぶつけるのは避けましょう。
「さぁ、褒めてください」という姿勢ではなく、具体的な改善点を求めるミーティングにするなど、今後の仕事につながるフィードバックを求めるのが適切です。
上司からは仕事熱心な人に映りやすく、結果的に褒め言葉も出やすくなるかもしれません。
「褒められたい」を成長のきっかけに♡
「褒められたい」の感情は、甘えでもわがままでもなく自然な感情。
でも、若手扱いされなくなるアラサーにとって、褒めてもらえないことは評価されていないのでは… といった不安にもつながりやすいのは確かです。
一方で「褒められたい」の感情をこじらせると、自分も苦しくなってしまうもの。褒められ依存にならないためにも「褒められたいな」と感じるときほど、スキルや実績を積み上げるよう意識を変えましょう。
不思議なもので、褒められたいと躍起になっているときよりも目の前の仕事への姿勢が整ったときのほうが、自然と周囲が褒め始める傾向もあるんですよね♡
TOP画像/(c)Adobe Stock

並木まき
ライター、時短美容家、メンタル心理カウンセラー。企業研修や新人研修に講師として数多く携わっている。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。



