プレッシャーに弱いとは?
自分はプレッシャーに弱いと悩んでいませんか? プレッシャーとは「精神的な重圧」のことを指します。プレッシャーに弱いと、重圧をストレスに感じ、思ったような力が出せなかったり、緊張からミスしてしまったりしがちです。
一般的に、プレッシャーに弱い人には特徴があるとされています。どのようなものがあるのかみていきましょう。
プレッシャーに弱い人の特徴とは
プレッシャーに弱い人には次のような特徴があるといわれています。
【他人の目を気にしすぎる】
他人が自分をどう評価しているか、周りから自分がどう思われているのかが気になる人は、過度に重圧を感じてプレッシャーに弱くなる傾向があります。また、他人に良く思われるかどうかで自分の価値を決めるところがあるため、常に緊張し、力が入り過ぎてしまいます。
【責任感が強すぎて自分を追い込んでしまう】
真面目で責任感が強い人は「失敗できない」「自分がすべてやらないと」と思い込み過ぎ、自分を追い込んでしまいがちです。また、他人に頼ることに罪悪感を覚え、気が付けばひとりで全部抱え込んでしまっていて、強いストレスを感じることがあります。
【成功体験が少ない】
過去に成功体験が少ないため、自分のことを信用できなくなっている人もプレッシャーに弱い傾向があります。「自分はまた失敗するかも」「よくない結果になるかも」などとネガティブに考え、それが自分を過度に追い込んでしまってストレスになるのです。
また、自信がないため失敗に弱く、失敗から得たことや失敗を次に活かすということにもなかなか意識が向きません。
プレッシャーに弱いと起こりがちなことは
プレッシャーに弱いと、どのようなことで困るのでしょうか。
焦る気持ちからミスをする
プレッシャーに弱いと、焦る気持ちが強くなります。冷静になって判断するのが難しくなり、あれこれネガティブに考えてしまうことも。集中力が低下してしまうので、思ってもいないミスをして、それに焦りさらにミスをするという悪循環に陥ってしまいがちです。
また、大事な場面で過度に緊張してしまい、本来の力を出せずに終わってしまいます。普段ならできていることも、プレッシャーから来る緊張で、どうしてよいかわからなくなってしまうのです。
感情のコントロールができない
大切なプレゼンが控えている、大勢の人の前で話さないといけないなど通常よりもプレッシャーを感じることがあると、感情のコントールができ難くなります。些細なことでイライラしたり、精神的な安定を欠いたりが続くと、意欲の著しい低下につながってしまうことも。
睡眠や食欲に影響が出る
睡眠や食欲に影響が出ることもあります。ストレスから緊張状態が続いて心身が休まらず、体調を崩してしまうこともめずらしくありません。倦怠感がある、食欲がない、眠れないなどが続く場合は、大きく体調を崩す前に受診して、医師の診断を仰ぐようにしましょう。
プレッシャーに弱いことを克服する方法
不安や恐れを感じるのは人間の本能ともいわれます。プレッシャーに弱い自分を責めるのはやめ、克服する方法をできることから試してみてはいかがでしょうか。
プレッシャーに弱いことを克服する方法を紹介します。克服したいと思っている人は、ぜひ試してみてください。
状況を書き出して分析し、不安を取りのぞく
自分がプレッシャーを感じているのは何に対してかを探ってみましょう。不安に思うことを書き出してみてください。書き出していくと、冷静になり現状を自分なりに分析できるかもしれません。まずは深く考えず、思い浮かんだことをどんどん書き出していきましょう。
自分のネガティブな感情に意識を向けますので、気持ちが落ち込んでしまうかもしれません。そんな時は深呼吸をしてみましょう。深呼吸をすることで気持ちが落ち着くことがあります。無理をせず、つらくなったら一旦休息をとりましょう。
イメージから変えていく
プレッシャーに弱い人は、起こってもいないネガティブなことをイメージして、あれこれと考える傾向があります。それだと気持ちは不安になる一方ですから、まずイメージすることを変えてみましょう。
「もし成功したら自分はどうするか」「もし上手く行ったらどのようなことが起こるか」に意識を向け、イメージすることをしてみましょう。思い浮かんだことを書き出していくと、イメージしやすくなることがあります。
失敗を「悪いこと」と考える癖を手放す
プレッシャーに弱い人は失敗することを「悪いこと」と捉えがちです。しかし本当にそうでしょうか。
世の中にある商品やサービスは、誰かの失敗や不安、不満から生まれたものがほとんどです。つまり失敗は、新しい何かを生み出す源になるということですね。
プレッシャーに強い人は、失敗を失敗とはあまり考えず、それを次に活かすことに意識を向けます。だから恐れることがあまりなく、プレッシャーに打ち勝つことができるのでしょう。
周りに頼ってみる
プレッシャーに弱い人は、周りに頼ることに対して罪悪感を抱いたり、苦手意識を持っていたりする傾向があります。責任感を持って物事に取り組むのは大切なことですが、自分ひとりですべてをやるのは限界があります。
プレッシャーを感じ始めたら、周りに頼ってみましょう。プレッシャーの原因がわかっていたら、それを相談するのもおすすめです。周囲に頼るのは勇気が要ることですが、失敗するよりはいいかもしれないと考えてみては。良いアドバイスがもらえて視野が広がることもありますよ。
プレッシャーに弱いのは伸びしろがある証拠
プレッシャーは人間が成長するのに欠かせないといわれます。プレッシャーがあってそれを乗り越えることで、自信と度胸がつくからです。それを考えると、プレッシャーに弱い人は、伸びしろがある証拠とも考えられます。
プレッシャーに弱いことを責めるのではなく、克服に目を向けて行動していきましょう。取り組めそうなことがあれば、まずやってみるのが大切です。
プレッシャーに弱いことと向き合うこと自体が、自分自身を成長させてくれるはずです。いろいろ試してみて、自分に合った対処法を見つけてみましょう。
最後に
プレッシャーに弱い人には特徴があるといわれています。自分はプレッシャーに弱いかもと悩んでいる人は、まず自分の考え方の癖や何がプレッシャーになっているのかを把握してみましょう。プレッシャーは人が成長するのに欠かせないものです。プレッシャーに弱い人はそれだけ伸びしろがあるということ。自分なりの対策法を見つけ、自分の成長につなげていきましょう。
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益田瑛己子
ライター・キャリアコンサルタント・ファイナンシャルプランナー。金融機関の営業職として長年勤務し、現在はライター(ブック・Web)と就職支援をメインに活動中。3人の子供が自立し、仕事と趣味を謳歌している。
ライター所属:京都メディアライン