仕事始めとは?
仕事始めとは、新年になって初めて仕事をする日のことです。反対の言葉に年末の最後の仕事を指す「仕事納め」があります。
官公庁では1月4日を仕事始めとしていますが、一般企業での仕事始めは業種によってさまざまです。サービス業では1月1日が仕事始めになるところもあります。
ここでは、仕事始めと御用始めの違いなどをみていきましょう。
仕事初めとどちらが正しい?
仕事始めは、「仕事初め」とどちらが正しいのか迷うかもしれません。仕事始めは新年の仕事を始めることであり、「開始」という意味です。そのため、「仕事始め」が正解となります。
「初め」は「最初」や「時間的に早い段階」という意味になり、「仕事初め」と書くのは正しくありません。書類などに書くときは、間違いのないようにしましょう。
御用始めとの違い
仕事始めと似ている言葉に「御用始め」があります。「御用」とは本来「用事」の尊敬語で、古くは宮中や幕府など権力を持った者の用事という意味で使われていました。そのため、御用始めは主に官公庁の仕事始めという意味になります。
古い時代のテレビニュースでは、一般企業を含めて「御用始め」という言葉が使われていました。しかし、御用始めは官庁用語で古い感覚が感じられるという意見があり、わかりやすく親しみやすいものにするため、近年は官公庁を含め「仕事始め」という呼び方をするようになっています。
2024年の仕事始めはいつ?
官公庁の年末年始の休みは「12月29日から1月3日まで」のため、それに合わせて仕事納めを12月28日、仕事始めを1月4日とする企業も少なくありません。2023年であれば12月28日(木)が仕事納めとなり、2023年の仕事始めが1月4日(木)となります。しかし、近年は長めのお正月休みを取る企業も多くなっています。
基本的な仕事納め&仕事始め
2024年の仕事始めを、官公庁の仕事始めに合わせると以下のような6連休です。
・2023年12月28日(木)仕事納め
・2023年12月29日(金)〜2024年1月3日(水)正月休み
・2024年1月4日(木)仕事始め
近年では、年末もクリスマスあたりから休みになる企業や、新年も成人の日以降に仕事始めとする企業などもあり、長期休暇を取得できるパターンも増えています。ですがやはり6連休の方が大半かと思われます。またサービス業の方は年末年始も勤務がある場合も多いですよね。
仕事始めの挨拶
仕事始めでは、新年になって初めて顔を合わせる上司や同僚、取引先などに挨拶を行います。初めての職場で仕事始めを迎えるときは、どのように挨拶していいか迷うこともあるでしょう。基本的には、まずその部署で一番上の役職にある上司から挨拶を行います。
仕事始めの挨拶で注意したいポイントや、挨拶の例文をご紹介します。
挨拶のポイント
新年に出社したら、まず上司や先輩社員に挨拶を行います。そのあと周囲の同僚に挨拶するという流れです。
社員が多い職場は一人ひとりではなく、デスクごとに挨拶しても問題ありません。同じフロアにいない社員のところにわざわざ出向く必要はなく、社内で顔を合わせたときに挨拶すればよいでしょう。
ただし、上司や日ごろ連絡を取り合う取引先への挨拶は忘れず、できるだけ早く済ませることが大切です。
例文
仕事始めの挨拶は直接口頭で行うのが基本ですが、年始に休みを多く取るなど直接挨拶ができない場合はメールを使うとよいでしょう。シーンごとの例文をご紹介します。
(上司・同僚への口頭の挨拶)
あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
(上司へのメールでの挨拶)
謹賀新年
旧年中はいろいろとご指導いただき、ありがとうございました。
○○課長のさまざまなアドバイスに助けられたことの多い1年でした。
今年は旧年の経験を活かし、これまで以上に飛躍できる年になるよう一層努力いたします。引き続きご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
○○年 元旦
(取引先への挨拶)
謹んで新春をお祝い申し上げます。
昨年は弊社の○○をご契約いただき、誠にありがとうございました。
○○様のご要望にわずかでもお応えできましたこと、大変光栄に存じます。
本年も、より一層ご満足いただけるサービスを提供いたします。今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます。
○○年 元旦
仕事始めに向けて気持ちを切り替える方法
お正月をゆっくり過ごしたあとの仕事始めは、仕事モードに戻るのがなかなか難しいという方も多いでしょう。仕事始めの日が近づくにつれ、不安や焦りを感じるかもしれません。気持ちを切り替えて仕事始めを迎えるためには、生活のリズムを整えるなどの準備が必要です。
仕事始めに向けて気持ちを切り替える方法について、ご紹介します。
生活のリズムを整える
年末年始はつい夜更かしなどをしてしまい、生活のリズムが崩れてしまうことも多いかと思います。そのまま正月気分の抜けない状態で仕事始めを迎えることのないよう、出社の日が近づいたら少しずつ生活のリズムを整えていきましょう。
数日前から出勤のときの時間に起床して朝日を浴びるようにすれば、夜も早く眠れて生活のリズムも整ってきます。
仕事のリストを作る
正月気分から仕事モードに気持ちを切り替えるために、仕事始めの前日に仕事リストを作るのもおすすめです。
仕事始めに不安を感じるのは、することがはっきりしていないことも原因となります。仕事のToDoリストでやるべきことを把握しておけば気持ちが引き締まり、出社してからもスムーズに仕事を始めることができるでしょう。
仕事始めは気持ち良く迎えよう
仕事始めは新年に仕事を開始する日のことで、業種により日にちは変わります。御用始めという呼び方もありますが、意味は同じです。仕事始めの日は上司や取引先、周囲の人たちへの挨拶を忘れないようにしましょう。
仕事始めはなかなか正月気分が抜けないものですが、生活のリズムを整えながら元気に出社するようにしてください。
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