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2025.06.27

「5年くらいは本当に余裕がなくて、逃げたくなる瞬間もありました」北欧、暮らしの道具店 店長・佐藤友子さんインタビュー

成果を出して、充実したキャリアを歩んでいるように見える先輩たちも、実は悩んでいた…!? 働く先輩たちに、「私、このままでいいの!?」と思っていた頃を振り返っていただきました。今回は、北欧、暮らしの道具店の店長を務める佐藤友子さんのインタビューをお届けします。

北欧、暮らしの道具店 店長・佐藤友子さん インタビュー

北欧、暮らしの道具店 店長・佐藤友子さん

さとう・ともこ/1975年生まれ。北欧のライフスタイルに着想を得た生活雑貨や衣類を販売するECサイト「北欧、暮らしの道具店」を運営するクラシコムを、実の兄と創業。2022年に上場。商品セレクトや開発、コンテンツの統括を行う。人気ポッドキャスト「チャポンと行こう!」ではパーソナリティも務める。

仕事から逃げたかったときは、〝5年後の自分が今を見たら…〟と思いをはせていました

〝みっともない自分〟と向き合った30代前半

ECサイト「北欧、暮らしの道具店」を立ち上げたのは31歳。20代前半から抱いていた「いつか、自分のお店を持ちたい」「だれかを癒やしたり元気にする場所をつくりたい」という願いが叶うまでの道のりは、とても遠回りでした。アルバイトや契約社員として、カフェやデザイン会社で働いたり、テレフォンオペレーターの仕事をしたり、実家の一角でリフレクソロジーサロンを開いたり。ノートにやりたいことを書き連ねて「悪くないじゃん」と悦に入りつつも(笑)、どれも思ったように形にならなくて、悶々としていました。ファミレスで朝まで、コーヒーを何杯もおかわりしながら友達と語って、やり過ごす20代でした。

表現ノート

一転、30歳で兄からの誘いを機に起業。幸運なことに翌年から事業が軌道に乗って〝好きなこと〟が仕事になったのですが、仕入れや物流など、ビジネスの仕組みは何ひとつ知らない、マネジメントも上手にはできないし、みんなの前で兄と大喧嘩する、なんてことも。「自分はやれる」と思っていた勘違いを思い知らされ、自分の〝できなさ〟と対峙する日々でした。5年くらいは本当に余裕がなくて、逃げたくなる瞬間もありました。

それでも逃げなかったのは、自分が選んだものを買って喜んでくれる方を目の当たりにして、「求めていたのは、こんなシンプルなことだったのか」と気づいたから。20代の自分にそう伝えたいと思ったし、「今、つらいことも、5年後の自分から見たら笑えるかもしれない。いったん40歳まで頑張ろう」と、少し先の自分の視点で、今の自分を見ることも意識していました。

北欧、暮らしの道具店 サイトページ

35歳で出産してからはままならない育児も加わり、40代で責任がさらに増し、何かがラクになってもまた別の大変さがやってくる。でも、だれかに喜んでもらいたいという気持ちが常にほんの少し上回ってきたから、続けてこられたのかな。今は、これまでの20年近い道のりを尊く感じ、逃げるより「大切にしたい」と思っています。

忙しく働く先輩たちの「心身を健やかにキープする処方箋」リスト

どんな日常生活を送りながらコンディションをキープしているの? 私たちも真似して取り入れられるヒントがあるかも!

座右の銘

よく育つものは、ゆっくり育つ

20代のころに読んだ本で引用されていた言葉。もとは村上春樹さんの作品の言葉だとか? 大きく茂る植物は時間をかけて育つと聞いて、自分自身も焦らず少しずつ進みたいと思っています。

やる気を出させてくれるコンテンツ

「ONCE ダブリンの街角で」

「ONCE ダブリンの街角で」
DVD:¥2,090(税込) 発売・販売:キングレコード

無理にテンションを上げるのではなく、気持ちをフラットな状態に戻してくれる音楽映画。何回も見返しています。

疲れたときのルーティン

カフェで白ワイン&音楽

白ワイン

ガヤガヤしたカフェでイヤホンをし、ボーッと自分の世界に。私なりの瞑想のような時間です。

平日の睡眠時間

7時間

いつでも機嫌よくいられるよう、睡眠などのコンディショニングは重要!

休日の過ごし方

家で過ごす

自宅写真

春に引っ越したばかり! 掃除、庭いじり、お花を生けるだけで楽しい♡ 新居を建てたばかりで、当分は旅行に行かなくてもいいくらい、ずっと家にいたいです(笑)。

癒しアイテム

家中のアロマ

玄関、寝室、バスルーム…etc. 暇さえあればフランキンセンスやベルガモットなどのルームミストをシュッシュ!

幸せを感じる時間

仕事でお客さまが喜んでくれたとき

仕事と人生は切り離せないもの。お客さまが喜んでくれて、「自分の考えは間違っていなかった」と確認できたときがいちばんうれしいです。

2025年Oggi7月号「働く私、今、ちょっとモヤってます」より
構成/酒井亜希子・渋谷遥夏(スタッフ・オン)
再構成/Oggi.jp

Oggi編集部

「Oggi」は1992年(平成4年)8月、「グローバルキャリアのライフスタイル・ファッション誌」として小学館より創刊。現在は、ファッション・美容からビジネス&ライフスタイルテーマまで、ワーキングウーマンの役に立つあらゆるトピックを扱う。ファッションのテイストはシンプルなアイテムをベースにした、仕事の場にふさわしい知性と品格のあるスタイルが提案が得意。WEBメディアでも、アラサー世代のキャリアアップや仕事での自己実現、おしゃれ、美容、知識、健康、結婚と幅広いテーマを取材し、「今日(=Oggi)」をよりおしゃれに美しく輝くための、リアルで質の高いコンテンツを発信中。
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