“will”と“be going to”の違いって?
中学校の英語の授業で習ったであろう、未来形の“will”と“be going to”。
いずれも「~するだろう」という意味だと教わったのではないでしょうか。テストでも、書き換え問題としてよく出題されます。
では“will”と“be going to”は全く同じように使えるのかというと、実は両者には微妙にニュアンスの違いがあり、使い分けられることが多々あるのです!
違いを説明する前に、まずは具体的な会話から。たとえば、次のようなシチュエーション。
A:「電話が鳴っているよ」
B:「私が出るわ」
これを英訳すると……
A:「The telephone is ringing.」
こちらは良いですよね。では、「私が出るわ」はどのように言えば良いでしょうか?
B:「I’m going to answer it.」
と英訳したくなるかもしれませんが、実はこれは厳密にいうと間違い。
B:「I’ll answer it.」が正解です。
では“be going to”と“will”の違いがどこにあるのでしょうか。
大まかに言うなら、前もって考えられていたかどうかという点。
“be going to”が予め考えていた意図や計画について話す際に使われるのに対し、“will”はその場で決めた意志などを表す際に使われるのです。
さて、それを踏まえて先ほどの会話例をもう一度チェックしてみましょう!
電話が鳴って「私が出るわ」と言いたいシチュエーションでしたが、これは、すでに決まっていたことではなく、その場で決めたことですよね。
そのため“be going to”ではなく“will”を使うのが適切というわけです。
最後に、“be going to”が使われる例文を。
「I’m going to study abroad next year.」(私は来年留学する予定です)
「Are you going to meet a friend for dinner?」(友達と会って食事する予定なの?)
ちなみにこれらの例文は、“will”に変換することも可能です。
一方で、“will”は幅広く使われるので、冒頭の例文のように“be going to”に書き換えられないケースが多くあります。
machi
小学生~社会人を対象とした英語教室を運営する英語講師。英検1級/国家資格・通訳案内士/TOEIC 900点以上
生徒のリクエストによっては、数学や化学まで教えることも。○十年前の記憶を引っ張り出し奮闘中。
ただいま周回遅れで韓ドラがブーム! 本当は仕事も家事もせず1日中韓ドラを観てぐ~たら過ごすのが理想。韓国語も習得したい。