「How goes the enemy?」の意味は?
英語には、知っていると会話が成立するけれど、知らないと話が噛み合わなくなってしまう、そんな表現がたくさんあります。
たとえばこちらの英文。
「How goes the enemy?」
と聞かれたらなんて答えますか?
“enemy”は日本語にすると「敵」なので、「敵はどうなっているの?」と聞かれていると思いそうですが……
会話の途中で、あるいは通りすがりに「敵はどうなっているの?」なんて言われたら、ポカーンとなること必至ですね!
それもそのはず。実はこのフレーズであることを表すのです!
前回の記事はこちら>>勘違いしがち! will=be going toと思ったら… 違う!?
正解は?
今回は難しかったと思います。
実は「How goes the enemy?」で「いま何時?」という意味合いに!
つまり、「What time is it?」と言い換えることができます。
ではなぜ「How goes the enemy?」が「いま何時?」という意味になるのかというと、それははっきりはわかりません。
ただ私にとって時間は、たとえば仕事の締め切りが迫っているときなんかは敵と感じることもありますし、一方で「時薬」というような言葉もあるように、味方と感じることもあるような気がします。
みなさんはどうでしょうか?
さて、ここでは、“enemy”(敵)にまつわる表現をいくつかピックアップ。
・“make an enemy of ~”:~の反感を買う
ex. 「Don’t make an enemy of your boss.」(上司の反感を買わないで)
・“be one’s own worst enemy”:自分で自分の首をしめる
ex. 「Don’t be your own worst enemy.」(自分の首をしめるようなことはしないで)
・“go over to the enemy”:敵方につく
ex. 「He seemed to have gone over to the enemy.」(彼は寝返ったらしい)
最後に、有名な諺や慣用句を2つ紹介したいと思います!
「Every man is his own worst enemy.」(誰にとっても最大の敵は自分自身だ)
「Our enemy is in the Honno-ji Temple.」(敵は本能寺にあり)
machi
小学生~社会人を対象とした英語教室を運営する英語講師。英検1級/国家資格・通訳案内士/TOEIC 900点以上
生徒のリクエストによっては、数学や化学まで教えることも。○十年前の記憶を引っ張り出し奮闘中。
ただいま周回遅れで韓ドラがブーム! 本当は仕事も家事もせず1日中韓ドラを観てぐ~たら過ごすのが理想。韓国語も習得したい。