「集団行動」とは?
社会で生きていく上で、「集団行動」は切っても切り離せない存在と言えるでしょう。特に、小学校や中学校などで周りと足並みを揃えて行動することを求められた経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。
「集団行動」とは、「組織や団体などの集団が同じ目的をもって行動をすること」をさします。そのため、他者と協力する協調性が必要になることもしばしば。しかし、中には自分のペースで行動したい人や、周りと行動することがストレスに感じる人もいることでしょう。皆さんはどうですか?
本記事では、「集団行動」が苦手な人の特徴や、その心理、そしてどうしても「集団行動」しなければならないときはどう対処したら良いのかについて、一緒に考えていきましょう。
「集団行動」が求められる場面
例えば、どのようなときに「集団行動」が求められるでしょうか。
ビジネスシーンにおいては、新しいプロジェクトを立ち上げたときなどには必要になる場合が多いです。プロジェクトを成功させようと思うと、自分一人で行うには限界があります。自分の手が回らないところをカバーしてもらったり、反対に協力したりしながら、成功へと導く必要があるのです。
仕事の業績や、自分の評価に関わるものですから、「集団行動」に苦手意識を持っている人にとっては辛いことが多いかもしれません。そこで、次に「集団行動」が苦手な人が向いている職業について少し触れておきましょう。
「集団行動」が苦手な人に向いている職業とは?
「集団行動」が苦手な人は、自分のペースで取り組める仕事が向いている場合が多いです。例えば、デザイナーやプログラマー、ライターなどフリーランスとしても働きやすい職業など。個人のスキル次第で、手広く仕事をすることも可能でしょう。
加えて、会社のルールに従ったり、同僚や上司、部下との付き合いも気にしなくて良いため「集団行動」が苦手な人にとっては、働きやすいのではないでしょうか。
「集団行動」が苦手な人の特徴とは?
それでは具体的に、「集団行動」が苦手な人にはどのような特徴が挙げられるのか見ていきましょう。何となく今の環境にストレスを感じているようであれば、ひょっとすると当てはまる特徴が多いかもしれません。
1:こだわりが強い
「集団行動」が苦手な人は、自分の好きなものや嫌いなものがはっきりしているこだわりの強い人が多い傾向にあります。譲れないポイントが多いため、周りの意見と合わせて行動することが苦手。その結果、一人で行動したほうが自由が利く分、楽に感じるようです。
2:効率を重視する
大人数で行動しようとすると、それぞれが問題を抱えていたり、全員の意見を尊重するために効率の良くない選択をしたりしなければならない場合があります。「集団行動」が苦手な人は、そういった「集団行動」につきもののまどろっこしさを、面倒に感じる人が多いようです。
3:事なかれ主義
「集団行動」では協調性が求められますが、場合によってはうまくいかずに衝突してしまうこともあるでしょう。人と関わることでトラブルに発展したり、喧嘩したりしたくない事なかれ主義の人は、「集団行動」が苦手な傾向にあるようです。
「集団行動」が苦手な人の心理とは?
誰かと一緒にいたり、わいわいとおしゃべりしたりすることが好きな人からすると、どうして「集団行動」が苦手なのか分からないということもあるのではないでしょうか。「集団行動」が苦手な人は、なぜ「集団行動」が苦手なのか、その心理を解説します。
1:集団独特の空気感が怖いと感じる
「集団行動」が苦手な人は、「集団行動」をしている人を見て怖いと思うことがあります。しかし、その集団の中にいる人自体を怖いと思っているわけではなく、「集団行動」にありがちなノリや断りにくいという雰囲気に気圧されていることが多いです。
2:恥ずかしい思いをしたくない
「集団行動」をするということは、大人数の中でコミュニケーションを図らなければならないということでもあります。「集団行動」が苦手な人は、自分に自信がない人も多く、「大人数の中で失敗して恥ずかしい思いをしたくない…」と思っている人も少なくありません。
どうしても「集団行動」しなければいけないときの対処法
「集団行動」が苦手な人は、「集団行動」を毛嫌いしてるわけではなく、本当に苦手意識があって緊張してしまったり、多大なストレスを感じたりする人も多いです。そこで、どうしても「集団行動」が苦手な人に試していただきたい対処法について紹介します。
1:集団の中で頼れる人をつくる
「集団行動」をしなければならなくなったときは、その集団の中で頼れる人をつくれるように頑張ってみましょう。一人でも信頼できる人がいると、不安な気持ちが和らぐのでおすすめです。
2:自分を縛りすぎない
「周りと合わせなきゃ」「自分の気持ちは飲み込まなきゃ」、そんな風に自分を縛りすぎていませんか? 無理やり周りと合わせようとしなくても大丈夫。「集団行動」をするときは、同じ目標に向かって行動している場合が多いです。つまり、大切なことは、自己中心的な行動をして、目標から遠ざかってしまわないこと。
最低限の気配りができていれば、周りと同じ意見で同じ行動をしなければならないなんてことはありません。
3:「集団行動」が苦手なことをあらかじめ伝える
どうしても「集団行動」をしなければならなくなったときは、正直に「実は集団行動が苦手なの…」と打ち明けるのも良い対処法です。あらかじめ「集団行動」が苦手なことを共有しておけば、相手もこちらにあわせた行動をしようと寄り添ってくれるはずですよ。
最後に
「集団行動」とは、「組織や団体などの集団が同じ目的をもって行動をすること」。実は、「集団行動」が苦手なことを短所だと思う人も少なくありません。しかし、見方を少し変えてみると、自分の意思がはっきりしていて自立している人と捉えることもできます。
「集団行動」が苦手な人は、長所もあるのだということを理解したうえで、勇気を出して新しい環境に飛び込んでみると、人としてさらにステップアップできるのではないでしょうか。
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