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2022.09.08

今さら聞けない「重用」ってなんて読む? どういう意味? 読み方や使い方が丸わかり!

「重用」は「じゅうよう」と読みます。ただし、場合によっては「ちょうよう」と読んでも間違いではありません。意味は重要な役に取り立てること。この記事では、誤読しやすいビジネス用語や類語、具体的な使い方を示す例文を紹介します。

「重用」の意味や読み方とは?

皆さんは「重用」という言葉を使ったことはありますか。実際の生活において、なかなか使う機会がない言葉だと思います。使うとしても仕事の場面、それも管理職以上の役職の方が関わるような場面で使われることが多く、極めて使用頻度は少ないのではないでしょうか。

それだけに、いざ使うとなると正しい使い方、読み方を知っていないと恥ずかしい思いをすることに。今回は「重用」の意味や使い方、読み方について解説します。

「重用」の読み方と意味

「重用」の読み方は、「じゅうよう」です。ただし、場合によっては「ちょうよう」と読んでも間違いではありません。

意味は、「人を重要なポストに用いる(登用する)」こと。「織田信長は豊臣秀吉を重用したことで有名である」、「あのIT企業は外部からの転職者を重用している」などというように使います。

古い国語辞典には「じゅうよう」「ぢゆうよう」など、いずれも「じゅうよう」の読み方だけが記載されていました。しかし、その後「大切なこと、大事なこと」を意味する「重要」(じゅうよう)との混同を避けるため、「重用」を「ちょうよう」と読む人が増えました。同じ「重」を使う「重宝」(ちょうほう)などの読み方に引きずられたとも考えられています。

20年ほど前に行われたアンケートでは「ちょうよう」と読む人が約80%に達しているといデータもあります。そうした結果、テレビ放送では従来の「じゅうよう」に加えて、「ちょうよう」と読んでも認められることになりました。

ただし、本来は「じゅうよう」が正しい読み方。耳で聞いてわかりやすいよう、アナウンサーは「重用」という言葉をできるだけ使わず、「重要な職位に登用しました」などと言い換えている方が多いのが実情です。

「重用」の類語や言い換え表現とは?

「重用」は、読み方が「じゅうよう」「ちょうよう」の2種類あること、そして本来の読み方は「重要」と音が重なります。そうしたことから、実際の場面ではなかなか使いにくい言葉ですよね。そこで、「重用」に代わって使いやすい類語を紹介します。

1:「重宝」(ちょうほう)

「便利で役に立つこと、便利なものとして使うこと、貴重なものとして大切にする」という意味として使われます。

一番、耳馴染みのある言葉ではないでしょうか。

2:「登用」(とうよう)

人を官職など重要な役職に取り立てること。また、人をそれまでの地位より、高いポジションに引き上げて用いるという意味として使われます。

3:「抜擢」(ばってき)

多くの人の中から特定の人物を選んで、ある職位につけることという意味で使われます。

4:「起用」(きよう)

今まで使われなかったり、認められていなかった人物を取り立てるという意味で使われます。

話し言葉として音で聞く場合は、「彼を役員秘書として重用した」というよりも「彼を役員秘書として『登用』/『抜擢』/『起用』した」という方がわかりやすいですね。

「重用」の使い方を例文にして紹介

その人の能力を認めて、重要な役目につかせる、またモノをある分野に用いる場合に使う「重用」の例文は次のようなものがあります。

1:豊臣秀吉は千利休を「重用」し、豊臣政権において重要な役割を担っていた

「豊臣秀吉は茶の名人である千利休を仕えさせていた」という意味で使われています。秀吉は茶室を大切な話し合いの時に使用していたことで有名。その際、利休が作る美味しいお茶で重要な人物をもてなしていました。

2:彼はプログラミング言語「Ruby」の技術者として「重用」されている。

「特定のスキルが認められて登用されている」という意味で使われています。

3:主にこの草の根の部分が漢方薬として「重用」される。

「ある原材料を薬の成分として配合する」という意味で使われることがあります。

色々な漢方薬
(c)Shutterstock.com

同様に間違えやすいビジネス向け漢字3選

日常生活でよく使うのに、実は正しく読めていなかった…。そんな「読み間違えやすい漢字」を厳選して3つ紹介します。

1:代替(だいたい○、だいがえ×)

「代替品」「代替案」などビジネスシーンでもよく使われる「代替」は本来の読み方は「だいたい」が正解。

ただし、「替」を「たい」と読む言葉が少なく、「大体(だいたい)」と区別がしやすいことから「だいがえ」という読み方も増えてきました。

現在は、どちらでも間違いではありませんが、本来は「だいたい」が正解なので、こちらを使うことをオススメします。

2:遵守(じゅんしゅ○、そんしゅ×)

法律や規則を守って従うという意味の「遵守」は社内規則をはじめ、コンプライアンスが厳しくなった昨今、よく使う言葉のひとつになりました。

「遵守」の「遵」は音読みでは「じゅん」なので、「じゅんしゅ」と読むのが正解。ただし、「尊敬」「尊厳」などの「尊」の字と似ていることから「そんしゅ」と読み間違えている方も多数います。

また、同じような意味として「順守」があり、パソコンでの変換時に間違えやすいので気をつけましょう。

3:貼付(ちょうふ○、はりつけ・てんぷ×)

平仮名と組み合わせた「貼り付け」と同じように「貼付」を訓読みで「はりつけ」と読んでいる方がほとんどではないでしょうか。もしくは、「ちょうふ」と読む方もいるかもしれませんが、これは慣用読みです。

「貼り付ける」という意味なので、「はりつけ」でも通じないことはありませんが、本来の読み方は「ちょうふ」が正解。

パソコンでよく使う「コピペ」の「ペースト」を日本語にする場合は「ちょうふ」より「はりつけ」の方がわかりやすいので、話し言葉の場合は「はりつけ」を使いましょう。

パソコンのキーボード
(c)Shutterstock.com

最後に

「重用」は読み方が二種類あり、本来は(じゅうよう)という読み方が正しいということをお伝えしました。ただし、昨今は(ちょうよう)と読む方も多く、間違いではありませんが、やはり本来は(じゅうよう)が正解になります。

そういう観点からすると、話し言葉の場合は「重用」を「登用」、「起用」、「抜擢」など耳で聞いてもわかりやすい言葉に置き換えて使うことをオススメします。

文章内の文字であれば、発音は関係ありませんので「重用」を使った方がしっくりくる場合は、積極的に「重用」を使いましょう!

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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