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2025.08.27

「論理的」とは何か? 意味を簡単に理解できる基礎知識|できる人の特徴を紹介

「論理的」とは、感情や直感に流されることなく、理由や根拠に基づいて物事を整理し、筋道立てて考える姿勢を指します。この記事では、「論理的」の言葉の意味や由来、類語、対義語、英語表現、論理的思考について、「論理的思考」ができる人の特徴、よくある疑問と回答を紹介します。

この記事のサマリー

・「論理的」とは筋道を立てて考えること。感情や直感ではなく根拠に基づく姿勢を表します。
・類語は「合理的」「理論的」、対義語は「感情的」「直感的」など。
・論理的な人は、説明が明快で感情に左右されにくい。

「論理的に考えてください」と言われると、確かにその通りだと思うものの、実際にはどうすればよいのか迷ってしまうこともありますよね。

論理的とは、ただ頭がいいということではなく、「筋道を立てて考える力」を指します。そこでこの記事では、そもそも「論理的」とはどういうことなのか、その正しい意味や由来、似た言葉との違いを整理します。さらに、論理的思考(ロジカルシンキング)の特徴や鍛え方についても、一緒に見ていきましょう。

「論理的」の意味と由来

まずは「論理的」という言葉が持つ意味と、背景を確認してみましょう。

「論理的」の意味

最初に、「論理的」」という言葉について辞書の内容を確認しましょう。

ろんり‐てき【論理的】
[形動]
1 論理に関するさま。「―な問題について書かれた本」
2 論理にかなっているさま。きちんと筋道を立てて考えるさま。「―に説明する」「―な頭脳の持ち主」
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

「論理的」とは、感情や直感に流されることなく、理由や根拠に基づいて物事を整理し、筋道を立てて考える姿勢を指します。

例えば、会議で「結論から先に述べ、その理由を数字や具体例で示す」といった話し方は、論理的な説明の代表例です。「なぜそう言えるの?」と問われたときに、誰もが納得できる根拠を示せるのが、論理的な思考を持つ人の強みだといえるでしょう。

「論理的」という言葉の由来

「論理的」という言葉は、日常会話から生まれたわけではありません。背景には、「論理学」という学問があります。

古代ギリシャの哲学者アリストテレスが、思考の正しい手順を整理・体系化したのが、この論理学の始まりです。その後、中世ヨーロッパの学問や近代哲学に受け継がれ、現代では数学や情報科学にも応用されています。

このように「論理的」という言葉は、数千年にわたる思想の積み重ねによって、その意味が磨かれてきたものなのです。

(c)Shutterstock.com

「論理的」の類語・対義語・英語表現

「論理的」と似た意味や反対の意味を持つ言葉を知っておくと、表現の幅が広がります。ビジネスメールや会議での発言では、意味の違いを正しく理解して使い分けることが大切です。

類語|「合理的」「理論的」

「論理的」類語として、「合理的」「理論的」を見ていきます。

「合理的」

「合理的」とは、論理にかなっている点で「論理的」と近いですが、「効率性」「無駄のなさ」に重点が置かれることが多い言葉です。

例えば「論理的に正しい説明」と「合理的な処置」では、前者は筋道の正しさを、後者は効率や結果を重視しているので、受け取る意味が少し変わります。

「理論的」

「理論的」は「現象を法則に基づき説明する体系的な見方」を指し、学問的なニュアンスが強い言葉です。研究論文や解説文でよく使います。

「論理的」の対義語|「感情的」「直感的」

「論理的」の反対語としては「非論理的」だけでなく、「感情的」「直感的」などが挙げられます。

「感情的」は、理性を失って感情をむきだしにするさまを指します。「直感的」は、勘などを働かせて物事を感覚的にとらえる様子のことです。

つまり「論理的」が筋道を重視するのに対し、「感情的」「直感的」はその場の気持ちや感覚を優先する姿勢を表します。日常会話でも「感情的な意見」と「論理的な意見」では受け取り方が大きく異なりますよね。

「論理的」の英語表現は“logical”

「論理的」は英語で“logical” と表します。意味は「論理的な」「論理にかなった」の意味なので、日本語の「論理的」とほぼ同じ意味で使います。

例文
“a logical person” (論理的な人)
“logical thinking” (論理的思考)

ビジネスシーンでも「ロジカルシンキングを鍛える」といった表現は頻繁に登場しますよ。

一方で「理論的」は、英語で“theoretical” です。英語で見るとまったく別の語であることがわかり、混同を防ぐ助けになります。

参考:『ランダムハウス英和大辞典』(小学館)

(c)Shutterstock.com

「論理的思考(ロジカルシンキング)」とは?

ビジネスシーンで特によく耳にする「論理的思考」とは、具体的にどのような考え方を指すのでしょうか?

「論理的思考(ロジカルシンキング)」の定義

辞書によると、「ロジカルシンキング“logical thinking”」は「論理的な考え方と、その技法」と定義されています。つまり、感情や直感に流されず、筋道を立てて考え、相手に分かりやすく伝えるための方法論のことです。

主張と根拠を明確にする

論理的思考の基本は、「主張と根拠をセットで考える」ことです。例えば、会議で「この新商品を販売すべきだ」と主張する際、その理由が「なんとなく売れそうだから」では説得力に欠けます。

代わりに、以下のように根拠を添えると、聞き手は納得しやすくなります。

「市場調査の結果、20代女性の80%が購入意欲を示しています」
「類似商品の過去3年間の売上データから、右肩上がりの需要が確認できます」

ここで意識したいのが、伝える順番です。単に根拠を添えるだけでなく、「結論→ 理由→ 具体例」の流れを守ると、話がよりスムーズに伝わります。

結論:「この新商品を販売すべきです」
理由:「若年層を中心に需要が高まっているからです」
具体例:「市場調査では20代女性の80%が購入意欲を示しています」

考えるときは「主張と根拠」、伝えるときは「結論→ 理由→ 具体例」。この2つを意識することで、論理的なやりとりが実現できます。

「演繹法」と「帰納法」

論理的思考を支える代表的な方法が、「演繹法(えんえきほう)」と「帰納法(きのうほう)」です。

「演繹法」

「演繹法」とは、一般的なルールや理論を、個別のケースに当てはめて結論を導き出す方法です。

具体例を見てみましょう。

「すべての人は学ぶ力を持っている」
→「ソクラテスは人間である」
→「したがって、ソクラテスも学ぶ力を持っている」

このように、「演繹法」とは、大きなルールから、特定の結論を導く推論です。三段論法が代表的ですよ。

「帰納法」

「帰納法」は、複数の具体的な事例から共通点を見つけ出し、そこから一般的なルールや結論を導き出す方法です。

こちらも具体例を確認することで、理解が深まります。

「A社の新入社員は優秀だ」
「B社の新入社員も優秀だ」
「C社の新入社員も優秀だ」

これらの事例から「最近の若者は優秀だ」という結論を導き出すのが「帰納法」です。

この2つの思考法をバランスよく使い分けることで、物事を多角的に捉え、説得力のある意見を組み立てることができるようになりますよ。

参考:『デジタル大辞泉』(小学館)

(c)Shutterstock.com

「論理的思考」ができる人の特徴

論理的思考は、訓練によって誰でも身につけることができるスキルですが、もともと得意な人にはいくつかの共通点があります。職場や日常生活で「この人は論理的だな」と感じる人の特徴を見てみましょう。

疑問を持つ習慣がある

論理的に考えることができる人は、物事を鵜呑みにせず、「なぜ、そうなるのか?」と常に問いを立てます。例えば、会議で与えられた資料をそのまま受け入れるのではなく、そのデータが持つ根拠や前提条件まで確認しようとします。

この「なぜ?」という習慣こそが、問題の本質を見抜く力につながるのです。

説明がわかりやすい

論理的な人の説明は、主張と根拠が整理されているため、非常にわかりやすいのが特徴です。「結論→ 理由→ 具体例」の順序で話すことで、聞き手は迷うことなく内容を理解できます。

相手の理解度に合わせて説明の深さを調整できるのも、論理的な思考を持つ人の強みです。

感情をコントロールできる

論理的な人は、物事を冷静に分析する傾向があります。焦りや怒りといった感情に流されにくく、状況を客観的に判断できるため、周囲から「落ち着いている人」として信頼されやすいのです。

もちろん感情がないわけではありませんが、感情と判断を切り離して考えることができる点が大きな特徴といえます。

こうした特徴は、持って生まれた才能だけでなく、日々の意識や訓練によっても磨かれます。オンラインテストやワークショップ、ビジネス書などを活用して、楽しみながらトレーニングしてみるのもいいでしょう。

「論理的」に関するFAQ

ここでは、「論理的」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。

Q1. 「論理的」に対義語はありますか?

A. はい。

代表的なものに「非論理的」「感情的」「直感的」があります。論理を重視するか、感覚や感情を優先するかで対比されます。

Q2. 「論理的」を英語で言うと?

A. “logical” です。

“logical thinking”(論理的思考)はビジネス英語でも広く使う表現です。

最後に

「論理的」という言葉は、私たちの生活や仕事の中で頻繁に登場しますが、改めてその意味や由来を知ることで、背景にある学問的な広がりが見えてきます。論理的に考えることは、単に知識を披露するのではなく、相手に伝わるように整理し、共感を得ながら対話を進める力につながるのです。

論理的思考は、生まれつきの能力ではなく、日々の意識と練習で伸ばせるスキルです。「結論→ 理由→ 具体例」という順番を意識して話す習慣を心がけるだけでも、周囲の反応は大きく変わるでしょう。ぜひ日常のコミュニケーションに取り入れながら、自分らしい論理的な表現力を磨いてみてください。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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