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2022.09.01

2回流産しないと保険が使えない… 自費で不育症検査を受けるべき?<30代の不妊治療vol.112>

妊活歴が3年目に突入した主婦ライター・34歳クロサワキコの不妊治療体験レポ Vol.112。夫の精索静脈瘤の手術や人工授精、体外受精とステップアップを重ねていくなかで感じてきたリアルな本音をお届け。今回は、流産から一週間後の診察の話。

一週間経っても止まらない涙【30代からの不妊治療】

妊活を始めて3年。現在34歳の私の体験から、妊娠を考えているカップルにとって少しでも役に立つような情報をレポート形式でお届けします。

前回は、流産後の検査をどうするか決めた時の話をお届けしました。今回は、流産から一週間後の診察の話。

胞状奇胎検査の結果は?

夫と仲直りをし、いつもの日常が戻ってきた私でしたが、相変わらず気を緩めると泣いてしまう日々が続きました。

ずっと肩に力を入れながら生活をしているような状態で、お風呂のなかや部屋で仕事をしている時など、ひとりになった瞬間にぶわっと涙が出てきてしまうのです。

考えないようにしても、頭の片隅にはいつもサヨナラした日のことが。そんな状態のまま、一週間後の診察の日があっという間にきてしまいました。

(c)Shutterstock.com

診察室に入るとN先生に謝られてしまいました。

医師「ごめんね。先週、僕がいなくて…。痛かった?」

「はい…」とだけ返事をした瞬間。はじめて入った産科の診察室でN先生から「よかったね、妊娠」と言われた時のことや、心拍の確認ができなくて胎嚢の成長が「ゆっくりではある」と言われここで泣いてしまった時のことを一気思い出して、また涙があふれてきてしまいました。

幸せだった瞬間が崩れ去って、本当に私は泣いてばかり。タオルで顔を抑えたままうつむく私に、N先生は静かに説明を続けました。

医師「流産は、でてくるときに子宮が収縮して、閉じていたところが開くから、その都度けっこう強い痛みがくるんだよね。驚いて救急車を呼ぶ人もいるくらい。大変だったけれど家でよくがんばったね」

確かに、今までの人生であんなに痛い思いをしたことはないというくらい、ものすごい激痛だったことを思い出した。辛かったし悲しかったけれど、N先生に「がんばったね」と言われ気持ちが少し和らぎました。

医師「先週J先生から説明を受けたと思うんだけれど、この時期の流産というのは胎児の染色体異常がほとんどで、防ぎようもない運命なんだよね。医学的にもどうしようもなくて、力になってあげられず…、ごめんね」

運命だと言われても、そんなの受け入れられないけれど、“ごめんね”という言葉は私ではなく、お腹にいた子供に向けられたもののように思えて、N先生の気持ちに救われました。

医師「今回は完全流産で手術しないで済んだから、子宮への影響もほぼないと言っていいでしょう。それと、いいニュースとしては、胞状奇胎の結果は大丈夫でした」

私は大きく深呼吸をして、「そうでしたか、ありがとうございます」と返事をしました。染色体の検査をしなかったことが正しい選択だったのかどうか…、こればかりは未だに答えがでません。

不育症の検査は受けるべき?

(c)Shutterstock.com

診察の時にエコー検査をして、もう一度N先生が子宮の状況を確認しました。

医師「もう出血も止まっているし、子宮のなかもきれいな状態だね。問題ないです」

処方された止血剤は飲み切れずにまだ少し残っていたのですが、もう飲まなくていいという説明を受けました。私は、N先生に不妊治療の再開時期について相談してみました。

「ちょうど、体外受精の移植をしようと思っていたタイミングで今回の妊娠と流産だったんですけれど、不妊治療を再開するとしたらいつからがいいのでしょうか?」

医師「生理はしばらく周期が乱れたりすることもあるけれど、もう次の生理くればまた妊娠が望めます。そしたら、移植のステップに進んでいただいて大丈夫ですよ。今後、不育症の検査とかは希望していますか?」

「ふいくしょう?」

医師「うん、不育症というのは、妊娠はするんだけど流産や死産を繰り返してしまう病気で、ここの病院なら専門医がいるので、先にそっちを調べてから移植というのもいいかもしれない。ただ、クロサワさんの場合は、自費になってしまうので、無理にはおすすめはしません」

「自費っていくらくらいなんですか?」

医師「検査や状況にもよるんだけど、先に費用のこととか検査の内容を相談できるカウンセリングもあります」

先生の言葉から体外受精みたいに、すごく高額なんだろうなという印象を受けました。ただ「クロサワさんの場合は、自費になってしまうので」ってどういうことなんだろう? ここも質問してみました。

「不育症の検査って、私の場合は自費ってどういうことですか?」

医師「二回以上、流産すると保険が効くんです」

「え!?」

かなり驚いてしまいました。救急車を呼ぶ人もいるほどの強い痛みや一生忘れられないような苦しいメンタルのダメージを負う流産。一回経験しただけでもとてもつらいのに、二回以上って…。わざわざもう一度、流産を経験させる意味って…? 妊娠することに対して、なんでこの国はこんなに優しくないんだろうと思ってしまいました。

医師「不育症の検査を行ってもはっきりとした原因ってわからないこともあるんですよ。流産の約80%は染色体異常で、赤ちゃん側が原因になるので、特に治療をしなくても次回の妊娠時には高い確率で出産できます。ただ、クロサワさんは体外受精を考えているということですから、不育症のカウンセリングの資料をお渡しするので、ご主人と後でよく話し合ってみてください」

「わかりました。ありがとうございます」

確かに大事な受精卵を移植する前に、できる検査は全部受けておきたいという気持ちはありました。ただ、今回の流産の経験がつらすぎて、流産をしたくないから妊娠したいのに妊娠自体にもはや不安を覚えてしまう…。うまく言えないけれど、この時の私は、望んでいた妊娠に対して恐怖心が芽生えてしまっていたのです。

次回は夫に不育症の検査を受けるかどうか相談した話をしたいと思います。

これまでの記事▶︎不妊治療体験レポ

TOP画像/(c)Shutterstock.com

※この記事は2021年の内容です。最新情報は厚生労働省HPをご確認ください。

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クロサワキコ

34歳・主婦ライター。妊活歴3年目。男性不妊の治療や人工授精に体外受精、ステップアップを重ねていくなかで感じた不妊治療のリアルな本音を発信しています。


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