「見栄っ張り」とは?
「あの人は見栄っ張りだな」という言葉を聞いたことはありますか? そもそも「見栄っ張り」とはどういう意味なのか、まずは「見栄っ張り」の意味について解説します。
「見栄っ張り」の意味
「見栄っ張り」は、「見栄を張る」という表現と同じ意味で使われます。「見栄」とは、「他者の評価を気にして、実際以上によく見せようとすること」です。「張る」には「引きのばす」「たるまないように伸ばし続ける」という意味の他に、「大きく見せようと膨らませる」といった意味も含まれています。
つまり、「見栄っ張り」とは、「周りの目を気にして、自分を良く見せようと誇張すること」やその人を指す際に使われる表現です。例えば、「好きな人の前では素直になれず、見栄っ張りになってしまう」「見栄っ張りで常に損をする性格だ」などと言ったりしますね。
「見栄っ張り」な人の特徴とは?
「見栄っ張り」な人は、自分を良く見せようとするあまり、話を盛ってしまったり、つい嘘をついてしまったりすることがあります。「見栄っ張り」はあまり良い印象を持たれません。他にどのような特徴があるのかを理解して、うっかり「見栄っ張り」にならないように気をつけましょう。
1:年収や学歴でマウントを取る
「見栄っ張り」な人が、取りがちなマウントが年収と学歴です。年収と学歴は自分のステータスを分かりやすく周りに伝えるのにぴったりの要素といえるでしょう。
2:分かりやすいブランドものを身につける
ブランドロゴが大きく印刷された服を着たり、アイコニックなアイテムをこれ見よがしに持っていたりする人が多いことも「見栄っ張り」な人の特徴といえるでしょう。「おしゃれだな」と思う反面、「ブランドものを身につけられる自分が格好いい」と思っている場合があるようです。
高級な時計や車など、「見栄っ張り」な人は、目に見えて分かるかたちで他人と差をつけようとします。
3:食事はおごりがち
「見栄っ張り」な人は、お金に余裕があるように見せたがるという特徴があります。そのため、実際はお金がないのに、食事をおごることで、金銭面で余裕があることをアピールしたがるのです。
「見栄っ張り」な人の心理とは?
人はどうして「見栄」を張りたがるのでしょうか。続いては、「見栄っ張り」な人の心理について迫っていきましょう。
1:自己承認欲求が高い
「見栄っ張り」な人は、「自分を認めて欲しい!」という気持ちが人一倍強い傾向にあります。自分のすることを認めて受け入れて欲しいという気持ちから、功績や学歴、年収を盛って話してしまうようです。
2:プライドが高い
プライドが高く、他者よりも優位に立っていたいという心理が働いていると考えられます。また、嫉妬心も強いため華やかに着飾ったり、高級車に乗ったりすることで、周りと差をつけようとしたがるのです。
3:実は自分に自信がない
「見栄っ張り」な人は、プライドが高い反面、実は自分に自信がないという人も多いです。自信がないため、自分を大きく見せようとする言動をしてしまうことも。コンプレックスを隠したいという心理が働いているのではないでしょうか。
「見栄っ張り」のデメリット
「見栄っ張り」は「自分を実力以上によく見せようとすること」で、周りに大きな迷惑をかけるというわけではありません。しかし、「見栄っ張り」なことで自分自身が損をしてしまう場合も。では、具体的にどのようなデメリットでしょうか。
1:知らないところで話のネタにされる
「見栄っ張り」な性格は、案外周りにばれています。その場限りの関係性ならまだしも、長く付き合っているとボロが出てしまうもの。そのため、「あの人は見栄を張ってブランドのバッグを持っているんだよ」などと、陰でからかわれるかもしれません。
2:浪費癖がつく
自分のプライドを守るために高い買い物をしたり、食事をおごったりを繰り返していると、いつの間にか浪費が癖になってしまいます。一度上げたステータスを下げることはなかなか難しいですよね。そのため、出費が重なって貯金ができないどころか、借金をしてしまう可能性もあります。
「見栄っ張り」を直すにはどうしたら良い?
分かっていても、なかなか直せないのが「見栄っ張り」の難しいところです。すぐには改善できないかもしれませんが、習慣づけることで緩和できるかもしれません。
1:自分磨きをする
自分に自信がないから、「見栄っ張り」になってしまいます。そこで、筋トレや食生活を見直したりして、自分磨きをしてみてはどうでしょうか? 外見だけでなく「努力することができた」という成功体験が、内面の自信にも繋がってくるはずです。
2:周りの目を気にしない
「見栄っ張り」な人は、過剰に周りの目を気にしてしまいがち。人の目を気にしないというのは難しいですが、人は自分が思っている以上に他者を見ていません。他者の心は結局分からないので、分からないものに左右され過ぎないようにしましょう。
3:自分に合った買い物をする
収入に合わないものは、身につけているというよりも身につけられているという違和感があります。「人は見かけじゃない」とはよく聞く表現ですが、外見を着飾ることよりも、内面を磨いて、その価値に気付いてくれる人を大切にしましょう。
外見で繕った見せかけの「見栄」は見抜かれやすいですし、実際に似合っていないことも多いです。高くなかったとしても、自分の好みにあったものやセンスの良いものを取り入れたほうが、自分の良さが際立って魅力的に見えます。
最後に
「見栄っ張り」とは、「周りの目を気にして、実際以上に自分を良く見せようと誇張すること」です。プライドを持つことも大切ですが、プライドを大切にし過ぎて自分本来の魅力を失わないようにしましょう。
「見栄」を張らなくても、あなたの良さに気付いてくれる人はたくさんいます。まずは自分を信じ、そして自分の身近にいてくれる人のことも信じてみてくださいね。
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