【目次】
・「自分探しの旅」とは?
・「自分探しの旅」をするメリットには何がある?
・「自分探しの旅」をするデメリット
・「自分探しの旅」は意味が無い?
・「自分探しの旅」の前にできること
・最後に
「自分探しの旅」とは?
「自分探しの旅」に出たことはありますか? 「自分探し」といわれると、「志が高く、すごくかっこいい」と思われるかもしれません。しかし、一方で「自分探し」といわれても、漠然とし過ぎていて、具体的に何をしたら良いか分からなかったりすることもあります。そもそも、「自分探しの旅」とは、一体何なのでしょうか?
まずは、そこから確認していきましょう。「自分探しの旅」をする理由は、人それぞれです。
「今の自分は本当の自分じゃない気がする」、「自分を理解してくれる人と出会いたい」、「自分はどんなことに心を打たれ、感動するのか知りたい」など、普段とは違う場所に身を置くことで、今まで気がつかなかった新たな自分を発見したり、今までの自分と向き合ったりしたいという目的を持つ旅のことを一般的に「自分探しの旅」といいます。
「自分探しの旅」をするメリットには何がある?
自分と向き合うことができるという点で、「自分探しの旅」はいい機会かもしれません。しかし、「自分探しの旅」には、メリットとデメリットの両方があるので、それを知る必要があります。まずはメリットから一緒に確認していきましょう。
1:リフレッシュができる
毎日、人ごみの中で生活をしていると、気がつかないうちに疲労もストレスも溜まっていきます。「自分探しの旅」に出ることで、喧騒を抜け出すことでき、リフレッシュに繋がるのです。
自然に触れたり、普段接する機会のない人と交流することで、新しいアイデアが浮かんだり、堂々巡りしていた悩み事も解決するかもしれません。
2:自分の魅力を高められる
「自分探しの旅」は、基本的に一人で行くものです。ですので、何から何まで自分の力で乗り越えなくてはなりません。「一人で何でもできる」自立した人は、魅力的に映ります。「自分探しの旅」は、そういった自分の内面に磨きをかけ、成長させてくれる機会でもあるのです。
加えて、精神的に自立するため、他人へ依存することもなくなります。
3:過去の自分の過ちに気がつくことができる
「自分探しの旅」の良さは、知らない場所を訪ねたり、自然と触れ合ったりすることで、自分自身と見つめ合うことができる点です。
今までの価値観や、過去の言動を振り返ることで自分の過ちに気付くことができるかもしれません。
4:やる気スイッチが入る
「自分探しの旅」をすることで、仕事のモチベーションが上がるということがあります。歩いて体を動かすことで、脳の一部が活性化され、やる気がアップするということが分かっているようです。
つまり、「自分探しの旅」は、人間的に成長する機会というだけでなく、気持ちをリフレッシュし、物事のモチベーションをアップさせる効果があります。
「自分探しの旅」をするデメリット
続いては、「自分探しの旅」のデメリットについて紹介します。
1:知らない環境に行ったところで、効果が得られるとは限らない
「自分探しの旅」といっても、具体的な目的や目標が無いとただの旅行になってしまいます。加えて、もともとコミュニケーション能力に自信が無かったり、人見知りをしてしまったりするタイプの人の中には、「自分探しの旅」をするのは難しいと感じる経験をした人もいるようです。
2:ただ「自分探しの旅」をしている自分に酔ってしまう
「自分探しの旅」という目的で出発したはずなのに、自分自身にあまり変化が感じられず、帰ってきて無力感に苛まれてしまう可能性があります。旅をしている途中は「自分探しの旅ってかっこいい!」という気持ちになれるかもしれませんが、ただ自分に酔ってしまっているという可能性もあり、注意が必要です。
3:資金や時間を準備することが難しい
社会人になると、長い時間休暇を取ることが難しくなります。周りの了承を得る必要がありますし、加えて、「自分探しの旅」をするときは、少なからずお金を用意しなくてはなりません。
「自分探しの旅」は意味が無い?
「自分探しの旅」は、気付いたら観光になってしまう場合も多くあります。仮に、新しい視点を見つけられたとしても、そういう考えがあると分かるだけで、自分がそうなれるとは限りません。
「自分探しの旅」の前にできること
意味のある有意義な「自分探しの旅」をするためには、具体的な目標を立てることが大切です。何のために行くのかを見失わないようにしましょう。また、「自分探しの旅」をする前に、できることがあるはずです。「自分探しの旅」をしなくても、自分を成長させる場が無いか考えてみましょう。
1:「自分」の在り方に正解・不正解があると思いこまない
「自分探しをしても、本来の自分や答えは見つからないかもしれない」ということを頭に入れておく必要があります。「自分」の在り方に正解や不正解があるわけではないのです。正解・不正化があると思っていると、旅に出ても精神的に追い込まれてしまいます。
2:自分を否定しない
「今の自分のままではだめだ」と思っていませんか? そんな自分を変えたいと「自分探しの旅」に出る人がいます。完璧主義気味なところがあるので、少しでも駄目だと思うと自分を攻撃してしまうのです。
まずは、自分を大切にしましょう。自己肯定感の低いタイプの人は、「自分探しの旅」をしても上手くいきません。
3:「自分探しの旅」をするよりも「憧れの人探し」をしてみる
「自分探しの旅」は、時間もお金もかかります。しかも、旅に出たところでなりたい自分になれるとは限りません。
しかし、「憧れの人探し」なら、時間もお金もかからないのが嬉しいポイント。加えて、「憧れの人」は具体的で分かりやすいので、自分が変わる指針になります。「自分探しの旅」に出る前に、「憧れの人探し」をしてみたほうが、実感できる効果が得られるかもしれません。
最後に
「自分探しの旅」。誰もが一度はしてみたいと思うのではないでしょうか。しかし、漠然としているため、それなりのリスクがあります。また、「自分探しの旅」をしたからといって、必ずしもなりたい自分になれるわけではありません。
しかし、自分で計画を立てたり、現地の人とコミュニケーションを取ったり、旅でしか味わえない光景、食事、人との出会いがあるという点で、自分の経験になりますし、メリットもあります。
リスクがあることを理解しつつ、それでも今後の糧にしたいという明確な意思を持てるようになったら、挑戦してみるのも良いかもしれませんね。
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