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2022.08.09

ありがとうございますは感謝を表す正しい敬語。より丁寧な表現や言い換えを紹介

ありがとうございますは、感謝の気持ちを伝える丁寧な表現です。前に「誠に」をつければ最上級の表現になります。本記事ではありがとうございますの敬語としての意味を解説するとともに、よく似た別の表現もお伝えします。

ありがとうございますは敬語として正しい?

お辞儀をする女性社員
(c)Shutterstock.com

ありがとうございますは、感謝の言葉を伝える敬語表現です。「ありがたい」と「ある」の丁寧語である「ございます」を組み合わせています。

「ありがたい」の語源は仏教用語である「有り難し」で、「なかなかない、珍しい」という意味から、生きていることへの感謝を表す言葉として使われるようになりました。

ここでは、ありがとうございますの意味やメールで書くときの注意点などをご紹介します。

感謝を表す丁寧な表現

ありがとうございますは「ありがたい」に「ある」の丁寧語「ございます」がついた敬語です。ありがとうは感謝を表す言葉ですが、それだけでは敬語ではありません。目上の人に使う場合は「ございます」をつけることで丁寧な敬語表現になります。

過去形の「ありがとうございました」とは、相手の行為を基準に使い分けましょう。何かをしてもらってからすぐにお礼を言う場合は、現在形のありがとうございますを使い、時間が経過してからお礼を言うときは、過去形の「ありがとうございました」を使います。

感謝する対象を付け加えると効果的

ありがとうございますを使うときは、感謝する対象を付け加えることでより感謝の気持ちが伝わります。いくつか例文をみてみましょう。

・天候が悪い中お越しいただき、ありがとうございます

・いつも詳細なアドバイスをしていただいて、誠にありがとうございます

・この度は素晴らしいイベントにご招待いただき、ありがとうございます

メールで書くときは漢字に注意

ありがとうございますは、メールや手紙で書くこともあるかと思います。その際は、漢字に注意しましょう。「ありがとう」は「有り難う」と漢字表記しても間違いではありません。しかし、「ございます」を「御座います」と漢字にするのは間違いです。

「ございます」には、「ある」という動詞の丁寧語と「〜である」という補助動詞の丁寧語という2つの意味があります。動詞の丁寧語として「ございます」を使う場合は、「御座います」の漢字表記でも間違いではありません。

しかし、ありがとうございますの「ございます」は補助動詞の丁寧語であり、「御座います」と漢字で書くのは誤りです。

ありがとうございますの前につける言葉

メッセージボード
(c)Shutterstock.com

ありがとうございますはそのまま使うよりも、「どうも」や「いつも」など、前に言葉をつけることでより感謝の気持ちが強まります。最上級の表現をしたいときは「誠に」をつけるのが適当です。つける言葉によって印象が変わるため、よく考えて使いましょう。

ここでは、ありがとうございますの前につける言葉をご紹介します。

フランクな表現の「どうも」や「いつも」

ありがとうございますの前に「どうも」や「いつも」をつけると、感謝の気持ちを強調する表現になります。「どうも」は主に会話に使う表現で、親しい間柄では「どうも」だけでも通じる場合があるでしょう。

ただし、「どうも」はフランクな表現であるため、目上の人に使うのは控えましょう。「いつも」はビジネスシーンにおいて、継続的な関係にある取引先や顧客などへの感謝を表す時に使います。挨拶代わりとして使われることも多いでしょう。

最上級の感謝を表す場合は「誠に」をつける

最上級の感謝を伝えたいときは、ありがとうございますの前に「誠に」をつけます。相手に対し深く感謝していることが伝わる表現です。

「本当に」も同じように丁寧な表現ですが、「誠に」の方がよりかしこまった印象を与えます。目上の人や顧客などに対してあらたまったシーンで使う場合には、「誠に」を使用しておけば間違いありません。

ありがとうございますの言い換え

挨拶をするビジネスマン
(c)Shutterstock.com

ありがとうございます以外にも「感謝いたします」「御礼申し上げます」など、感謝の気持ちを伝える言葉はいくつもあります。「恐れ入ります」も、ありがとうございますの言い換え表現のひとつです。会話や文章の流れに応じて、使い分けるとよいでしょう。

ありがとうございますを言い換える感謝の表現について、3つご紹介します。

感謝いたします

「感謝いたします」は、ストレートに感謝を伝える表現です。「いたします」は「する」の謙譲語もしくは丁寧語であり、より丁寧な表現にするには「感謝申し上げます」が適当です。

さらに感謝の気持ちを強める場合は前に「深く」「心より」といった言葉をつけることもあります。

(例文)

・この度は早急にご対応いただきまして、深く感謝いたします

御礼申し上げます

「御礼申し上げます」は感謝の気持ちを丁寧に表した表現です。「御礼」は「おれい」「おんれい」のどちらの読み方でも問題ありません。

会話よりもメールや手紙にふさわしい表現で、式典などの挨拶でも使われます。前に「厚く」をつけることで、より感謝の気持ちが強調されるでしょう。

(例文)

・日ごろより弊社の商品・サービスをご利用いただき、厚く御礼申し上げます

恐れ入ります

相手に何かしてもらったことに対し、感謝を表すときに使う敬語表現です。目上の人などに対し、感謝とともに謙遜や敬意を表したいときに使います。

(例文)

・この度はご配慮をいただき、恐れ入ります

なお、「恐れ入ります」は感謝だけでなく、物事を尋ねるときや、依頼するときにも使います。その場合、「恐れ入りますが、こちらにサインをお願いできますか?」というように言葉の前置きとして使いましょう。

ありがとうございますは感謝を伝える敬語

握手する会社員
(c)Shutterstock.com

ありがとうございますは、相手に感謝の気持ちを伝える敬語表現です。感謝の対象や「いつも」などの言葉を前につけることで、より相手に対する感謝の気持ちが伝わります。最上級の表現をしたい場合は、「誠に」をつけてください。

「御礼申し上げます」「恐れ入ります」といった言い換えの表現も一緒に覚えておけば、ビジネスシーンなどで役立つでしょう。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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