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2022.04.21

「ありがとうございました」と「ありがとうございます」の違いは? 由来や使い方を解説

「ありがとうございました」とは「ありがとうございます」の過去形で、過去に起きた出来事に対して感謝の気持ちを伝える言葉です。意味や由来、正しい使い方や言い換え表現、対義語や外国語表現まで、詳しく解説します!

1日に一度は使うと言っても過言ではない「ありがとうございました」。学校で、職場で、お店で、家で…、様々な場所やシーンで使いますよね。よく使うからこそ、相手に感謝の気持ちが100%伝わるよう、違和感のない正しい使い方をしましょう!

「ありがとうございました」の意味や由来とは?

(c)Shutterstock.com

何気なく使っている「ありがとうございました」。まずは、その言葉の構成や意味、由来を改めて確認していきましょう。

意味

「ありがとうございました」とは「ありがとうございます」の過去形で、過去に起きた出来事に対して感謝の気持ちを伝える言葉です。「ありがとうございます」は、形容詞「ありがたい」の連用形「ありがとう」と、補助動詞「ある」の意味を持つ丁寧語「ございます」から成ります。

由来

言葉の由来は、室町時代の「有り難く存じます」。「有難い」とは、漢字からもわかるように、有るに難しい、つまり「滅多にないこと」を表します。そこから「滅多にないことは、感謝に値する」というニュアンスが生まれ、現在では感謝を伝える言葉になりました。

では「ありがとうございました」の漢字表現は「有難う御座いました」でしょうか? 「有難う」は漢字でも問題ありませんが「ございました」はこの場合補助動詞であるため、ひらがなで表記するのがベターです。

「ございます」は、動詞と補助動詞の2種類があります。動詞として使う場合は漢字表記ができますが、補助動詞として使う場合はひらがなを使います。同様の例では「いただく」「ください」なども有名ですね。

使い方を例文でチェック!

日常用語でも、改めて意味や由来を確認すると新たな発見がありますね。漢字表現に関しては「知らなかった!」という方もいたのでは。正しい使い方も確認していきましょう。

1:「昨日は会議にご出席いただき、ありがとうございました」

「ありがとうございました」と「ありがとうございます」の違いを改めて確認しましょう。「ありがとうございました」が過去の出来事について感謝したい時に使うことに対し、「ありがとうございます」は、現在も継続している物事について感謝したい時に使います。

例文の会議は、昨日行われたものであるため「ありがとうございました」が適切です。一方、現在も継続している物事であるにもかかわらず「ありがとうございました」と言ってしまうと、相手に違和感を与えてしまうため「ありがとうございます」と言うようにしましょう。

例えば、昨日の会議が始まったタイミングで挨拶をする時は、これからも会議が継続するため「会議にご出席いただき、ありがとうございます」が適切です。

2:「3年間ありがとうございました」

「ありがとうございました」は、物事が完了した際にも使えます。学校生活が完了する卒業式の場面でよく耳にしますね。

職場の異動や退職、そのほかプライベートでの別れ際にも使えますが、人間関係においては「物事が完了する」というニュアンスが、時に「今後一切の関わりがなくなる」というイメージを与えることもあります。

そんな時は「ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします」などというように、この先もいい関係を続けていきたいという気持ちを込めた一言を、付け加えるのもいいでしょう。

言い換え表現とは?

(c)Shutterstock.com

仕事で感謝の気持ちを伝える時、毎回「ありがとうございます」だけでは単調だと感じたことはありませんか? ビジネスでも使える正しい言い換え表現を、確認しておきましょう!

1:「誠にありがとうございます」

実は「ありがとうございます」は敬語ではありません。より丁寧に感謝の気持ちを伝えたい時には、「本当に」「実に」という意味を持ち、続く言葉の意味を強調する副詞「誠に」をつけるといいでしょう。

2:「心より感謝いたします」

「感謝」というストレートな感情を用い「いたす」という謙譲語を加えて表現しています。「心より」「深く」という言葉を頭につけることで、より一層丁寧な印象になりますよ。

また、何度も感謝の気持ちを伝えている際は、単調にならないよう「改めて」「重ねて」などの言葉を頭につけるのもいいでしょう。

3:「厚く御礼申し上げます」

感謝の気持ちを表す「御礼」と「言う」の謙譲語「申し上げる」を組み合わせた表現です。御礼は「おれい」や「おんれい」と読みます。このフレーズは頭に「厚く」をつけることもしばしば。ワンフレーズとして覚えてもいいでしょう。

対義語とは?

感謝の気持ちを伝える「ありがとう」。対義語について考えたことはありますか? 言葉の由来を思い出しながら、対義語も確認しましょう!

当たり前

言葉の由来を解説した際「ありがとう」は漢字で「有難う」と表し、もともとは「滅多にないこと」を意味していたと説明しましたね。「ありがとう」の対義語について考える時は、この「滅多にないこと」という本来の意味に注目します。

「滅多にないこと」の反対は「当たり前にあること」。そこから「ありがとう」の対義語は「当たり前」といわれています。日々生活する中で、どんなことも「当たり前」と思わず、感謝して過ごしたいですね!

外国語表現とは?

出張や旅行で海外に行った時、感謝の気持ちを現地の言葉で伝えることができたら素敵ですよね。感謝の気持ちが、人間関係をより良くするのは世界共通です! 「ありがとう」の外国語表現も確認しましょう。

1:英語

一番シンプルな言い方は「Thank you」です。口語では、より短く「Thanks」と言うことも。強調したい時は「本当にありがとう」という意味で「Thank you very much」、口語では「Thanks a lot」と言えますよ。

また、感謝している内容を具体的に述べたい時は「for」を用いて「Thank you for …」と表現できます。例えば「お招きいただきありがとうございます」は「Thank you for inviting me」となります。

「Thank you」以外の感謝を表す言葉に「appreciate」という動詞もあります。「あなたの親切に感謝します」と言いたい時は「I appreciate your kindness」と言います。

2:中国語

中国語で「ありがとう」は「謝謝」です。「シエシエ」と発音します。後ろに「あなた」を意味する「你」や「您」を付けることもあります。「您」は「你」と同じ意味ですが、より丁寧で目上の人などに使います。

3:韓国語

韓国語で「ありがとう」は「감사합니다」です。発音は「カムサハムニダ」。丁寧な表現で、上司や目上の人などビジネスシーンでも使えます。一方で、友人や親しい人には「고마워」という言い方もできます。「コマウォ」と発音します。

現地の「ありがとう」の言い方が分からなくても、感謝の気持を伝えて損はありません。とりあえず英語や日本語で伝えたり、言語を超えて身振り手振りやイラストなどで感謝の気持ちを表現しても、相手は喜んでくれるでしょう。

最後に

(c)Shutterstock.com

毎日のように使う「ありがとうございました」。身近な言葉こそ、改めてその意味を知ることで、一層気持ちを込めて使うことができますよね。言い換えや外国語も活用して、感謝という素敵な気持ちを積極的に伝えていきましょう!

TOP画像/(c)Shutterstock.com


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