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2026.02.09

感謝の基本「ありがとうございました」の正しい使い方と丁寧な言い換え表現

「ありがとうございました」とは、過去に起きた出来事に対して感謝を伝える表現です。この記事では、「ありがとうございました」の意味や使い方、言い換え表現と注意点、英語・他言語での表現、よくある疑問と回答を紹介します。

この記事のサマリー

・「ありがとうございました」は過去の出来事に対して使うのが正解です。
・「ございます」は丁寧語、「ございました」はその過去形を表します。
・漢字表記では「有難う御座いました」と書きますが、「ありがとうございました」とひらがなで書く方が自然です。

ビジネスメールや日常の会話で、「ありがとうございました」と「ありがとうございます」の使い分けは、できていますか?

「ありがたい」という言葉の意味や、「ございました」と「ございます」の文法的な成り立ちを把握しておくと、より信頼感のある言葉遣いができますよ。

この記事では、「ありがとうございました」の正しい使い方や言い換え表現、英語・他言語での言い方を紹介します。

「ありがとうございました」の正しい意味と使い方

「ありがとうございます」と「ありがとうございました」は、どちらも感謝を伝える言葉です。辞書の定義をもとに、文法上の違いと正しい使い方を整理します。

「ありがとうございました」と「ありがとうございます」の違い

「ありがとう」は、感謝やお礼を言うときに使います。形容詞「ありがたい」の連用形「ありがたく」が変化して、発音しやすくなった形が「ありがとう」です。

辞書では次のように説明されていますよ。

あり‐がとう〔‐がたう〕【有(り)難う】
[感]《形容詞「ありがたい」の連用形「ありがたく」のウ音便》感謝したり、礼を言ったりするときに用いる言葉。ありがと。「おみやげ―」
[補説]丁寧に言うときは「ございます」を付ける。関西地方では「おおきに」。
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

この「ありがとう」に、丁寧語の「ございます」を加えた形が「ありがとうございます」です。

さらに「ございます」を過去形にした「ございました」を加えた場合は、「ありがとうございました」となり、過去に起きた出来事に対して感謝を伝える表現になりますよ。

「ありがとうございました」の由来と漢字表記

「ありがたい」とは、「有ることが難しい」という意味から、「滅多にないほど貴重なこと」への感謝を表す言葉です。

この言葉から生まれた「ありがとう」は、感謝の気持ちを伝える基本的な挨拶として広く使われてきました。

漢字表記では「有難う御座いました」と書きますが、現代ではひらがな表記が一般的です。

参考:『日本国語大辞典』(小学館)

「ありがとうございました」と「ありがとうございます」の使い分け

感謝を伝える言葉は、「時制」によって使い分けるのが基本です。詳しく確認していきましょう。

完了した出来事には「ありがとうございました」

出来事や行為がすでに完了した後に感謝を伝えるときは、「ありがとうございました」(過去形)が適しています。


「昨日はお時間をいただき、ありがとうございました」

現在進行中の状況には「ありがとうございます」

現在進行中の状況や、感謝の念が継続している場面では、「ありがとうございます」(現在形)を使います。


「資料をいただき、ありがとうございます」

(c)Shutterstock.com

「ありがとうございました」の言い換え表現と注意点

ここでは、ビジネスシーンで使える「ありがとう」の敬語表現や、誤解を避けるための注意点を整理しましょう。

より丁寧な感謝を伝える表現

改まった公的な場面では、副詞を加えるか、別の動詞に言い換えることで感謝の深さを表現します。

副詞を加える

「まことにありがとうございます」
「本当にありがとうございます」

言い換え表現

「厚く御礼申し上げます」
「深く感謝いたします」

これらの表現は、文章や目上の人への挨拶など、丁寧さの段階を高めたいときに有効です。

注意が必要な表現・誤用例

ビジネスメールなどで「ありがとうございました」の一文だけで終えると、そっけない印象になることがあります。

「ご対応いただき、ありがとうございました。おかげさまで無事完了いたしました」と続けると、丁寧で誠実な印象を与えますよ。

また、時制にも気をつけましょう。「ございました」は過去形なので、相手の行為がすでに終わった場合に限定して使います。進行中の依頼や取引に対して過去形を使うと、不自然になります。

参考:『デジタル大辞泉』(小学館)

メールやスピーチでの自然な結び方

ビジネスの文書やスピーチでは、結びの一文で感謝を伝える表現が大切です。感謝の気持ちを具体的に示すことで、より誠実な印象を与えることができますよ。

例文
「このたびは誠にありがとうございました」
「お力添えに深く感謝申し上げます」
「その節は本当にありがとうございました」

日常会話での応用例
「先日はご親切にしていただき、ありがとうございました」

参考:『使い方の分かる 類語例解辞典』(小学館)

(c)Shutterstock.com

英語・他言語での「ありがとうございました」

国際的なビジネスや旅行の場では、感謝の気持ちをその国の言葉で伝えると、印象がより深くなります。ここでは、英語・韓国語・中国語などで「ありがとうございました」を表す丁寧な言い方を紹介します。

英語では “Thank you.”

英語で「ありがとうございました」を伝える場合、最も基本的なのは “Thank you.” や “Thanks.” です。

より丁寧にしたいときは、“Thank you very much.” や “Many thanks.”、“Thanks a lot.” などの表現が使えます。

また、具体的な感謝の対象を示す場合は “Thank you for your kindness.”(ご親切に感謝します。)や “Thank you for inviting me.”(お招きいただきありがとうございます。)のように “for” を使って続けます。

改まった文書やビジネスでは、“I deeply appreciate your kindness.” のように “appreciate” を使うと、よりフォーマルになりますよ。

参考:『プログレッシブ和英中辞典』(小学館)

韓国語・中国語での「ありがとうございました」

韓国語で「ありがとうございました」を丁寧に表す場合は、“감사합니다(カムサハムニダ)” または “고맙습니다(コマッスムニダ)” が一般的です。

中国語では、「ありがとう」は “谢谢(xièxie)” 、「ありがとうございます」は “谢谢您(xièxie nín)” と表し、“您” は目上の人に対する丁寧な表現です。

参考:『小学館 日韓辞典』、『ポケットプログレッシブ日中辞典』(ともに小学館)

(c)Shutterstock.com

「ありがとうございました」に関するFAQ

ここでは、「ありがとうございました」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。

Q1. 「ありがとうございました」と「ありがとうございます」はどちらが正しいですか?

A. どちらも正しい表現ですが、使う場面が異なります。

「ありがとうございます」は現在の出来事や継続中の関係に対して使い、「ありがとうございました」はすでに完了したことへの感謝を表します。

Q2. 「有難う御座いました」という表記は間違いですか?

A. いいえ。間違いではありません。

ただし、現在の文書では「ありがとうございました」とするのが一般的です。

Q3. 「ありがとうございました」で気をつけるべきNGな使い方はありますか?

A. 進行中の依頼や取引に「ありがとうございました」を使うのは不自然です。相手の行為が終わっていない場合は「ありがとうございます」を使いましょう。過去形を用いると、やり取りが終了した印象を与えることがあります。

最後に

「ありがとうございました」は、感謝を伝える最も基本的な表現です。だからこそ、しっかり理解しておきたいですね。今日からの会話やメールで、相手の心に温かく届く、思いやりのある一言としてぜひ生かしてみてください。

TOP・アイキャッチ画像/(c)Adobe stock

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