美容や健康にいいと言われる「黒豆茶」。一体どんな味? 具体的にどんな効果があるの? と気になっている方も多いかもしれません。そこで今回は、日本人が古くから親しんできた食材、黒豆を使った「黒豆茶」の味の特徴や効能、おすすめの飲み方を紹介します。「黒豆茶」を飲んで内側からきれいを目指しましょう。
「黒豆茶」とは?
「黒豆茶」は、黒豆(黒大豆)を原料として作られたお茶のこと。ほんのりとした豆の甘みと香ばしさがあり、クセがなく飲みやすいのが特徴です。お茶は本来、茶葉から作られますが、「黒豆茶」は黒豆を粉砕したり、煮出したりすることで作られます。
黒豆の真っ黒な見た目は、天然色素のポリフェノール「アントシアニン」によるもの。アントシアニンには強い抗酸化作用があるため、美肌やアンチエイジングにも効果があるとされています。
また、黒豆にはカフェインが含まれていないので、ノンカフェインのお茶としてシーンを選ばずに飲めるのが嬉しいところ。就寝前のリラックスタイムにも安心して飲むことができます。
「黒豆茶」にはどんな効果・効能がある?
「黒豆茶」には、アントシアニンや食物繊維、カリウムなどの栄養が盛り沢山。黒豆に含まれる栄養素やその効能について一つずつみていきましょう。「黒豆茶」生活を始める方はぜひ参考にしてみてくださいね。
1:美肌
黒豆には、「アントシアニン」やビタミンEなどの抗酸化物質が豊富。これらの栄養素にはシミやしわの原因になる活性酸素の働きを抑える作用があります。その上、肌荒れを防いだり、細胞の老化を抑えてくれたり、きれいな肌をキープするのに欠かせないのです。
2:貧血対策
黒豆には、ミネラルの一種「鉄分」が多く含まれています。鉄分は赤血球に含まれるヘモグロビンの材料となるため、貧血対策に効果的。特に女性は、生理や妊娠で鉄分が不足しがちなので、鉄分を含んだ食品や飲み物を意識して取り入れましょう。
3:むくみ解消
黒豆は、むくみに効く「カリウム」が豊富に含まれています。そもそもむくみの原因の一つに、塩分の取りすぎがあるのですが、カリウムは塩分を体外へ排出するよう促す効果があるのだとか。また、カリウムは水に溶けやすい栄養素なので、「黒豆茶」ならその栄養を無駄にせず十分に摂ることができますよ。
4:目の疲れ
黒豆に含まれている「黒大豆ポリフェノール」や「アントシアニン」には、血流を促進する作用が。特にアントシアニンは、視神経や網膜などの目の細胞の血行を促してくれるのだとか。デスクワークなどで目の疲れが気になる方は、ぜひ飲んでみてはいかがでしょうか?
5:体の冷え
薬膳では黒豆は陽の食材で、体を温める作用があると言われています。「黒豆茶」を飲むことで、血行がよくなり、全身に血液が行き届くようになるので、手足の冷えが気になる方にもおすすめ。冷え性を改善したい、寒い日に体を温めたい時に飲んでみては? 自宅で飲む以外にも、マグボトルに入れて持ち歩いたり、職場に持っていったりするのも良いですね。
6:便秘解消
黒豆に含まれる「食物繊維」には、腸内環境を良くし便秘解消を促す作用も。便通をよくするには、腸の動きが活発になる朝の時間に飲むといいのだそう。食物繊維豊富な「黒豆茶」を飲むことで、便秘体質を改善させてみてはいかがでしょうか。ちなみに「黒豆」の食物繊維をたくさん摂るには、煮出して作る「黒豆茶」がおすすめ。煮た豆を一緒に食べることで、栄養を余すことなく摂ることができます。
「黒豆茶」の副作用
「黒豆茶」の気になる効能はありましたか? 健康に役立つ栄養素たっぷりの「黒豆茶」ですが、いくつか注意点も。黒豆は大豆の一種なため、大豆アレルギーの方は控えた方が安心です。場合によっては皮膚や口元に痒みを感じるおそれがあるので、気になる方はかかりつけの医師に相談してみましょう。
また、黒豆には女性ホルモンに似た作用のある「イソフラボン」が含まれており、多量に摂取するとホルモンバランスが崩れる可能性も。イソフラボンのサプリや健康食品をとっている場合は、飲み過ぎないよう気をつけてくださいね。
「黒豆茶」の飲み方
自宅で「黒豆茶」を飲むには大きく分けて2種類の方法があります。一つは焙煎した黒豆を粉砕して袋詰めした、ティーバッグタイプ。2つ目は、黒豆を購入して自宅で作る自家製の「黒豆茶」です。1日に3杯〜5杯を目安に飲むといいそう。
「黒豆茶」の淹れ方
それでは、自宅で作れる「黒豆茶」レシピをみていきましょう。
1. 前日の夜に黒豆を一晩水につけておく。
2. 時間が経つと、黒豆の色素が溶け、水が赤っぽい黒色になる。鍋に注ぎ火にかける。
3. 沸騰すると、黒豆に含まれるサポニンにより泡立ちますが、アクは取らない。
4. ざるで煮汁を濾し、粗熱がとれるまで冷ます。
5. 粗熱が取れたらタッパーなどの容器に入れて冷蔵庫で保存。
6. 飲む時に温めて飲みましょう。
ちなみに、煮出した「黒豆茶」は、2日くらいで飲みきるのが目安。豆はそのまま食べたり、サラダや惣菜に和えてたり、料理に使うこともできます。
もっと簡単に淹れるには?
もっと気軽に「黒豆茶」を淹れたいという方は、炒り黒豆を使った方法がおすすめ。湯飲みに炒り黒豆を5粒ほど入れ、湯を注ぎ2分ほど待つだけで、簡単に「黒豆茶」を飲むことができるでしょう。また、何杯か楽しみたい時には、急須に豆を入れてお湯を注いで飲むこともできます。
最後に
「黒豆茶」の効能やおすすめの飲み方は理解できましたか? 通常のお茶には含まれない、大豆イソフラボンやポリフェノールなどの栄養素が摂れるのも「黒豆茶」ならでは。毎日気軽に続けたい方はティーバッグを、黒豆の栄養素を余すことなく味わいたい方は煮出すタイプを選んでみましょう。ノンカフェインで体にも優しい「黒豆茶」を、毎日の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?
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