「ドン引き」とは?
はじめに、「ドン引き」の言葉の意味についてチェックしてみましょう。
だれかの言動で、その場の雰囲気が急にしらけること(小学館刊・デジタル大辞泉)
もともとは放送業界用語で、ズームアウトして広範囲を撮る手法のことを「ドン引き」と表現していたのだそう。
そして芸人の間でギャグが全くウケず、すべった状態やお客さん引いた状態のことをドン引きと言われるようになったとの説があり、後に一般的に使用される機会も増えていったと考えられます。
好きな人に「ドン引き」した経験はある?
※アンケート20〜39歳の日本全国の女性を対象にOggi編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数110名(未回答含む)。
20~30代の女性100人に好きな人に「ドン引き」した経験はある? と質問したところ、はい… 53.3%/いいえ… 46.7%とパーセンテージに。
全体の半数以上の女性が「はい」と答えており、何気ない言動で気持ちが冷めてしまったり、しらけてしまった経験があるようですね。
好きな人に「ドン引き」した理由は?
どんなに容姿端麗でも、好きな人が場をしらけさせるような言動をしていたらドン引きしてしまうもの。では、みなさんが実際にどんな理由でドン引きしたのか確認してみましょう。
【1】金銭面で価値観が違う
食事デートは、1番本性が出るタイミングでもあります!
自分から誘ったデートにも関わらず、予算ばかりを気にして好きな物を食べさせてくれなかったり、メニュー表を見て「うわっ高い」「こんな高いもん、誰が頼むんだよ」などの発言をする男性には、100年の恋も冷めてしまいかねませんよね。
また、自分の趣味に全力投球なタイプの男性は、借金をしてまで趣味にお金をつぎ込むことも。お金の価値観が違うだけと言われればそこまでですが、借金をしてまではやり過ぎな気もします。
「お金を出し惜しみされたとき」(30代・福岡県)
「全て割り勘だったとき。少額でも奢ってくれなかったとき」(20代・千葉県)
「デートでご飯を食べに行ったら、お金がないと言われて全部支払いをした」(30代・東京都)
「借金するを悪いことだと思っていない」(20代・香川県)
【2】清潔感がない
清潔感は恋愛をするにあたって、とても大事なキーポイント! そこまでかっこいいと言えない人でも、清潔感があるだけで恋愛対象になったりすることもありますよね。
鼻毛やヒゲの処理、体臭・口臭対策などの身だしなみに関する部分は、人と関わる際に周りを不快にさせない程度の常識を持ちましょう。
「朝歯磨きをせず、うがいのみで仕事へ向かっていた」(30代・千葉県)
「髭がボウボウだった」(20代・長野県)
「普通に鼻をほじって、ゴミ箱ではなく、部屋に捨てた時」(30代・大阪府)
「フケがついていてもお風呂に入らない」(20代・大阪府)
【3】性格が合わない
元々育ってきた環境も違うので、性格ばかりはどうすることもできない場合もありますよね。
たとえば、自分のせいで失敗した責任を押し付けてきたり、女性の前だけ見返りを求めるような恩着せがましい態度をとってくるなど、自己中心的な態度にはドン引きしてしまうことも。
「何でも周りのせいにする」(30代・千葉県)
「大地震が頻発したとき、『笑っちゃうくらい地震速報が入った』と話していてドン引きしました」(30代・東京都)
「裏表が激しかった」(30代・埼玉県)
「性格が引くほど悪かった」(30代・大阪府)
【4】デリカシーがない
女性に対して「また太った」など体型の話をしたり、「その服好みじゃないんだけど」と自分の好みを押し付けてくるデリカシーのなさに、ドン引きした経験がある女性もいるはず。
ですが、デリカシーのない男性は、自分がデリカシーのない発言をしていると気付いていないことが多く、いつの間にか人を不快な気持ちにさせてしまっているシチュエーションが多いよう。
「私ががオタク街で歩いてる時に、いわゆる痛バを持っている人を見て『ああいう人引くわ』と言った」(20代・東京都)
「腕枕をしてもらって彼氏とお昼寝していた時。目を見開きながら『腕ちぎれるー!』と絶叫されたとき」(20代・奈良県)
「一緒の空間にいるのに、夜中に同僚の女性と電話していた」(30代・青森県)
「ユニットバスのホテルで彼が入った後、トイレや洗面台のところまでビショビショになっていた」(30代・東京都)
【5】マナーが悪い
一般的なマナーが身についていない人にも、ドン引きするタイミングが多いでしょう。
たとえば、初対面の人に対する態度や言葉遣い、ご飯の食べ方など。マイナスなイメージを与えることなのに、「悪い俺かっこいい」とイキりちらしている姿には、正直ダサい… と思ってしまう女性もいるはず。
きちんと伝えることで理解してくれる人には、正しいことを教えてあげて、今後そのような印象を与えないように気を付けてもらいたいですね。
「ご飯の食べ方が汚かった時」(20代・愛知県)
「言葉遣いが誰に対しても乱暴だった。おまえとか平気で言う」(30代・新潟県)
「いちいちイライラする人。目の前で地面にガムを口から捨てたこと」(30代・大阪府)
「店員さんへの態度が酷かったとき」(30代・千葉県)
【6】だらしない
何事に対してもだらしない人もいますが、普段はしっかりしているのに実はだらしなかった… というギャップがある場合も、ドン引きしてしまうかも。
たとえば、いつでも身だしなみを整えていてしっかりした印象の男性の家に行ったら、物が溢れて散らかり放題、まさにゴミ屋敷状態…。そんな現実を見て幻滅した、という女性も中にはいるのでは?
「家事育児をやらない。言われないとできない。散らかす片付けない」(30代・岐阜県)
「部屋の汚なさ」(30代・広島県)
「ずっと捨てられないヨレヨレの私服がダサかった」(20代・神奈川県)
「焼き鳥の串を捨てずに再利用してた」(30代・埼玉県)
【7】マザコン
家族を大切にするのは素敵なことですが、いつでも母親が優先だったり、母親の話題ばかり出してくる男性にはドン引きしてしまう場合も。
海外に住んでいた経験もないのに、大人になっても「ママ」呼びしている男性がいたときは鳥肌が立ってしまった… なんて意見も寄せられていました。
「マザコンだとわかったとき」(30代・静岡県)
「母親のいうことにすぐ従う」(30代・東京都)
「母親との約束が優先」(30代・長野県)
「ドン引き」した後の行動とは?
ドン引きした内容にもよりますが、場合によってはふたりの関係が終わりを迎えるようなことになってしまう場合も…。みなさんがどのような行動に出ているのか確認してみましょう。
【1】別れる、離れる
人によっては、どうしても生理的に受け付けないことや、ここだけは譲れないということもあると思います。自分のその部分と相手のドン引き行動がマッチしてしまった際は、一気に冷めてしまうこともあるでしょう。
もうこれ以上は修復できない… と感じた場合は、早めに別れを決断するのも選択のひとつ。
「はじめのうちは否定したが結局、疲れて離れてしまった」(20代・埼玉県)
「その後連絡はとっていない」(30代・東京都)
「嫌いになった。ブロックした。別れた」(30代・福岡県)
「一時的に会話をするのをやめた」(30代・静岡県)
「ちょっとずつ離れてった」(30代・埼玉県)
【2】思ったことは伝える
腹を割って話せる関係ならば、思った気持ちを伝えるのもアリ。
相手のプライドを傷付けないように、丁寧な伝え方で自分の気持ちを伝えてみましょう。そこでちゃんと話を聞いてくれるか、気持ちを理解してくれるかなどを確認して、恋愛対象としてみても大丈夫な相手なのかをチェックしてみるのも◎。
「ちょっとぐちぐち言った」(30代・青森県)
「指摘した」(20代・神奈川県)
「朝歯を磨いたほうがいいよと言った」(30代・千葉県)
「客観的に見たらどう思うの? 信じられない。と伝えた」(30代・愛知県)
【3】指摘しない
人の性格は変えられないもの。「この人はこういう性格なんだ」と割り切って、指摘をしないというのが一番無難な選択かもしれません。
指摘したことによって言い返されることもあるし、面倒なやりとりをする時間ももったいないので、ちょうどいい距離感で見て見ぬふりをする人も多いよう。
「ありえないと思いつつ、そのまま指摘しなかった」(30代・神奈川県)
「呆気にとられて何も言えなかった」(30代・千葉県)
「付き合ってすぐだったので、ちゃんと言えず溜めてしまいました」(30代・東京都)
「対応したかったけど、見て見ぬふり」(30代・新潟県)
「どうしたら良いか分からず、反応できなかったです」(30代・愛知県)
【4】受け流す
「そうなんだね」などと賛同するでも否定するでもない、曖昧な返事でその場を回避するのも大人の対応。
その話題は上手く受け流し、次の話題にシフトチェンジすると、イライラすることもなくその場を乗り切れそう。
「へーで会話を終わらす」(30代・大阪府)
「そうなんだと笑いながら流しました」(20代・東京都)
「愛想笑い。相手に合わせて話をした。相手の話を聞く」(20代・岡山県)
「笑顔で取り繕って、気にしてないふりをした」(20代・愛知県)
最後に
ドン引きの判断はそれぞれの価値観によっても左右されるので「これが絶対ドン引きされる言動だ」と断言できるものはありませんが、一般常識の範囲内で考えてもらえば、どこからがボーダーなのか大体理解できるはずです。
デリカシーのないドン引き言動がキッカケでマイナスな印象になってしまう場合も考えられるので、客観的に自分を見られるよう意識付けするのも効果的。
今回は、好きな男性にドン引きする原因や対応の話をしましたが、「人の振り見て我が振り直せ」という言葉があるように、男女問わず上記内容をしっかり頭に入れて、人を不快にすることのない素敵な人を目指しましょう。
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