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2022.06.08

「収益」と「利益」・「売上」の違いや「収益物件」の意味などを詳しく解説

「収益」とは、会社に入ってくるお金のことを指します。「収益」の他にも、経理の話をしていると登場するのが「利益」、「売上」などの言葉。今回は、似ているようで少しずつ異なるこれらの言葉の意味や「収益物件」の意味、メリット、種類などを分かりやすく解説します。

「収益」の意味

(c)Shutterstock.com

「収益」とは、会社に入ってくるお金のこと。大半は事業によって発生する「売上」ですが、その他にも配当金や事業以外で入ってくるお金もありますね。これらもすべて「収益」です。

「収益」は一定期間を定めて計算します。一定期間とは毎日や毎週、毎月、毎年といった具合です。会社の「収益」を計算するときには、「控除」は行いません。どんなに小さな額であっても、またそれが本業に関わるものでなくても、「収益」は「収益」です。

「売上」の意味

「売上」とは、本業によって得られたお金です。「収益」と似てはいますが、「収益」には「売上」以外のものも含まれていますので、「収益」>「売上」となることが多いと思います。

たとえば、本業のほかに会社に空きスペースを駐車場として貸している場合を例に挙げてみましょう。本業で得たお金は「売上」、本業で得たお金と駐車場を貸すことによって得たお金の合計が「収益」ということになります。

「利益」の意味

(c)Shutterstock.com

「収益」とよく混同されるのが、「利益」です。「利益」とは、「収益」から費用を差し引いた額です。

つまり、商品が100万円で売れたら、「収益」は100万円ですが、その商品をつくるのに30万円の費用がかかったという場合には、「利益」は70万円ということになります。

「売上総利益」の意味

「利益」にはさまざまな種類があります。まず「売上総利益」とは、「売上」から仕入れなどの原価を引いたもののことです。黒字で事業を運営したいなら、販売額よりも売価を高くしておかねばなりません。

「営業利益」の意味

「売上総利益」から、家賃や高熱費、人件費などの諸経費を差し引いたものが「営業利益」です。これら固定費は毎月かかってくるものですから、ここも踏まえて事業は展開せねばなりません。

「経常利益」の意味

「営業利益」に、さらに配当金などの本業以外の収益や、借入金の利息などの費用を加味したものを「経常利益」といいます。

「純利益」の意味

「経常利益」に、特別な収益や費用を加味したものを「純利益」といいます。

このように「利益」とひと言で言っても、さまざまな種類があり、数字を見る立場によって、どの「利益」を見るのかが変わってきますね。たとえば、営業部であれば、「営業利益」が気になるところですし、経営層にとっては「純利益」が重要でしょう。

大切なのは「利益」という言葉が出てきたときに、その言葉の指す「利益」がどの段階のものかを理解して話をすること。そこが食い違っていると、話がおかしな方向に進んでいくことも大いにありうるのです。

「収益物件」とは?

では、少し話題を変えましょう。高所得者層や不動産業界などでよく耳にする言葉として「収益物件」という言葉があります。

「収益物件」とは、家賃収入を得るために保有している、家賃収入を得るために保有することを勧められる物件のことです。代表例としてはマンション。マンションを1室保有して、それを人に貸せば、毎月の家賃収入が得られます。

自分の住む家のローンや家賃に加えて、住まない家の管理をするということですから、高所得者層がやっていることと思うかもしれません。確かに、医師や資産家など高所得者層も多いのですが、実は普通のサラリーマンやOLが副業の一環として「収益物件」を保有していることも多いのです。

「収益物件」のメリット

(c)Shutterstock.com

「収益物件」を持つことにはさまざまなメリットがあります。

1:長期的に安定した収益を得られる

株式投資やFXなどは、株価などに目を光らせておく必要があります。不動産投資の場合、あまりそのようなことはありません。価値が下がることはありますが、リサーチなどで回避できますし、多くの場合、管理会社とともに対応することとなるので安心といえます。

株式投資のように、突然大金を手に入れるのは難しいですが、不動産投資は一旦軌道に乗れば、あとは長期にわたって安定的に「収益」が上がる堅実な投資だということができそうです。

2:資金面のコントロールが比較的容易

不動産投資は、月々決まった額の「収益」が上がるので、その「収益」をどのように運用するかというコントロールがしやすいというメリットがあります。また、不動産投資におけるリスクは想定しやすいものが多く、初心者であってもリスクが少ない投資でもあると言われています。

大切なのでは、信頼できるパートナーを見つけること。不動産会社や管理会社は念入りに選ぶようにしたいものです。

3:経費計上ができる

不動産投資において発生した「利益」や「損益」は確定申告をすることになりますが、その際には「不動産所得」として計上します。

「不動産所得」を計上する場合、減価償却費やローンの利子などは「損益」として計上することが可能です。減価償却費については一定期間毎年計上できますし、利子についても借入のある間はずっと計上してもOK。

これらの費用を計上することで課税所得を減らすことができ、結果として所得税が軽減されます。特に、減価償却費は、実際にはお金は動きませんから、税制上のメリットは大きいといえそうです。

「収益物件」の種類

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「収益物件」の代表はマンションだと述べましたが、マンション以外にもさまざまな「収益物件」があります。マンションのほかには
・一棟アパート
・一棟マンション
・戸建
なども「収益物件」になります。

さらに
・店舗、事務所投資
・倉庫投資
なども「収益物件」の仲間です。

まずは資金を用意してから、不動産会社などに相談すると良いですよ。立地条件や人の動きなどさまざまな観点からリサーチしてもらい、もっともいいと思える「収益物件」を手に入れましょう。

「収益物件」で投資をするには、一時的には契約や融資の申し込みなどの手続きで大変ですが、一旦動き出せば、管理は管理会社に任せて、オーナーとして「収益」の管理に専念できるでしょう。税金面が不安という人も、多くの場合、確定申告のサポートまで管理会社や不動産会社がやってくれるので、安心して大丈夫です。

最後に

「収益」や「売上」「利益」などの似通った言葉の説明とともに、「収益物件」についても紹介しました。「収益」や「売上」「利益」などは、日常でもよく使う言葉。フリーランスの方などは経理などでさらに使っていることでしょう。「収益」と「利益」を混同したまま話をしていると、ビジネスの場では大きなトラブルに発展する場合もあります。基本的なことですから、しっかりとおさえておきましょう。

TOP画像/(c)Shutterstock.com


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