【目次】
・テンパるとは? 意味や由来をチェック
・テンパる人のよくある特徴2つ
・テンパらないための対策&テンパった際の対処法
・テンパる場合は深呼吸してみよう
テンパるとは? 意味や由来をチェック
テンパるとは、切羽詰まっている状態を意味する表現です。麻雀に由来する言葉であり、現在は本来とは異なる意味で用いられています。類義語が多数存在するのも特徴で、例えば「焦る」などに言い換えられます。
テンパるは日常会話でもよく登場するため、意味を正しく知っておきましょう。ここでは、テンパるの本来の意味と現在の意味や由来、類義語について解説します。
テンパるの本来の意味と現在の意味
テンパるの現在の意味は、切羽詰まった状態や余裕のない様子です。仕事を抱え込んで手一杯になったり、怒りなどの感情を抑えきれなくなったりするさまを表します。
一方で、テンパるの本来の意味は余裕をもって対応することです。本来の意味と現在の意味を見比べると、両者が正反対の意味を表すことがわかるでしょう。
テンパるがネガティブなニュアンスで使われるようになった理由には、テンパるの由来である麻雀用語が関係しています。本来の意味と現在の意味の変化も含めて、テンパるの由来を次項で確認しましょう。
テンパるは麻雀に由来する言葉
テンパるの由来は麻雀用語の「聴牌(テンパイ)」です。聴牌とは、必要な牌があと一つ入ると上がれる状態を指します。テンパるは、聴牌に接尾語の「る」がついて動詞化した言葉です。
上がりの寸前であることから、準備ができている状態や物事が成就する直前を表す際にテンパるが使われていました。のちに直前の状態であることが転じて、切羽詰まる様子という意味に変化したとされています。
テンパるの類義語は「焦る」など
テンパるには類義語が多数あるため、さまざまな表現に言い換えられます。代表的な類義語を以下にまとめました。
・焦る
・いっぱいいっぱいになる
・緊張する
・狼狽える
・慌てふためく
焦るとは、「早くしなければ」と思っていらだつことや、落ち着きを失う様子を表す言葉です。また、不意の出来事に動揺して慌てるという意味もあります。
いっぱいいっぱいになるとは、忙しさからパニック状態に陥ることです。多忙によって余裕がない様子を指し、テンパると同じように使えます。
テンパるの類義語として緊張するも挙げられます。緊張するの意味は、慣れない物事に対して体が硬くなることです。人前に立つ際に用いられることが多く、テンパるの言い換えとして使えます。
狼狽える(うろたえる)とは、不足の事態に直面して判断力を失い、動揺することです。慌てふためくも同じような意味があり、どちらもテンパるの類義語として用いられます。
テンパる人のよくある特徴2つ
テンパる人とは、切羽詰まった状態に陥っている人のことです。テンパる人にはさまざまな特徴がありますが、その一つに緊張しやすいことが挙げられます。人前に立つとあがってしまい、緊張や不安から頭が真っ白になる人はテンパる人に当てはまるでしょう。
その他にも、テンパる人には以下のような特徴があります。
1. 計画性や臨機応変さがない
2. キャパオーバーになりやすい
テンパる人にならないためにも、テンパる人のよくある特徴を知っておきましょう。
1. 計画性や臨機応変さがない
テンパる人の共通点として、計画性や臨機応変さがないことが挙げられます。具体的なゴールを設定せずに物事を進める傾向があり、予想外の事態が起こった際にテンパることが多いです。また、仕事や行動にムラが生じやすく、成果の仕上がりにばらつきがあることも珍しくありません。
臨機応変な対応が苦手なため、イレギュラーな出来事が起こるとパニックになることも。一つの考え方に縛られており、柔軟な判断ができないことも多いです。
2. キャパオーバーになりやすい
キャパオーバーになりやすいことも、テンパる人によくある特徴です。自分のキャパシティを超える仕事や作業を抱えると、余裕がなくなってテンパりやすくなるでしょう。
追い詰められることでミスが重なり、さらにテンパってしまうケースは少なくありません。キャパオーバーによってテンパることを防ぐためには、自分がこなせる仕事量を見極め、必要に応じて周囲に相談することが大切です。
テンパらないための対策&テンパった際の対処法
大切な場面でテンパってしまうと、実力を十分に発揮するのは難しいでしょう。切羽詰まった状態に陥りやすいのであれば、テンパらないための対策を練っておくのがおすすめです。
テンパった際の対処法も知っておくと、追い詰められた場面でも気持ちを立て直しやすくなります。ここでは、テンパらないための対策とテンパった際の対処法をそれぞれ解説します。
テンパらないための対策
焦りを感じやすい人に有効な対策として、以下の2つが挙げられます。
1. 完璧にこだわりすぎない
2. 取りかかる前に優先順位を整理する
完璧を目指して取り組む姿勢はすばらしいものですが、完璧を求めすぎると自分自身を追い詰めてしまいかねません。何事にも全力を出し切るのではなく、時には手を抜いてメリハリをつけるようにすると、ストレスが軽減されてテンパることが少なくなるでしょう。
また、順序を考えずに物事を進めると、重要度の高いものを後回しにしてしまい、あとからテンパる可能性があります。適切な順番で物事を進めるためには、優先順位を整理してから取りかかるのがおすすめです。
テンパった際の対処法
対策を練っていても、不測の事態にテンパってしまうことはあるでしょう。頭が真っ白になってしまったら、まずは深呼吸するのが先決です。深い呼吸で心を落ち着かせると、頭がすっきりして物事を考えやすくなります。
切羽詰まった状態から抜け出せない場合は、周囲にサポートをお願いするのもいいでしょう。いざというときに手を貸してもらうためには、日頃から親しい関係性を構築したり、テンパりやすいことを事前に伝えたりするのが有効です。
テンパる場合は深呼吸してみよう
テンパるは切羽詰まった様子を意味する表現です。麻雀用語に由来しており、本来は物事が成就する直前という意味で使われていました。
緊張しやすい人や計画性がない人、キャパオーバーになりやすい人などは、大切な場面でテンパってしまいがちです。完璧にこだわりすぎず、優先順位を整理して取りかかるようにすれば、テンパる可能性を少なくできるでしょう。
どうしてもテンパってしまった場合は、深呼吸して気持ちを落ち着かせるのがおすすめです。テンパるの意味とあわせて、テンパらないための対策やテンパった際の対処法も覚えておいてください。
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