印象に残っている「別れの言葉」はある?

※アンケート20〜39歳の日本全国の女性を対象にOggi編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数123名(未回答含む)。
付き合ってからの期間の長さや、別れの理由やそのときの状況…そしてどちらに原因があったかなどによって、カップルごとに内容が大きく変わりそうな「別れの言葉」。
ここでは実際に別れを経験した人たちから、印象に残っている言葉について回答を集めました。
「あなたが悪い」
「あなたが悪い」(30代・福岡県)
「育ちが違う」(30代・広島県)
「なんだか重い」(30代・東京都)
「思ったのと違った」(30代・新潟県)
「理解できない」(30代・岐阜県)
別れの原因がすべてこちらにあるとでもいうかのような、否定的な言葉を投げかけられてしまった人は多いようです。実際の状況にもよるとはいえ、ただでさえ恋人との別れがショックなときに、一方的な言い方をされるとつらいですよね。
ましてや育ちや愛情の重さなど人格否定につながるような言動は、二人の美しい思い出や幸せな記憶までをも汚してしまいかねません。言われた側も自分を責めすぎることなく、あくまでも冷静に受け止めたほうがよいでしょう。
「気持ちが冷めた」
「あなたに対する気持ちが冷めた」(20代・東京都)
「告白したけれど、思ったほど好きになれなかった」(30代・東京都)
「距離で気持ちが薄くなっちゃった」(20代・山梨県)(30代・東京都)
ストレートだからこそショックを受ける、「気持ちが冷めた」という正直な告白。相手の気持ちが離れてしまったことを知らされる瞬間は、いつだって悲しくやりきれない気持ちになるものです。
すでに気持ちが冷めてしまっている以上、縋ったり説得したりするのが難しいのも歯がゆいところ。別れの理由としては十分ですが、原因によっては納得できないこともありますよね。遠距離恋愛で自然とそうなってしまったというケースでは、不可抗力な部分もありモヤモヤしてしまいそう。
「別に好きな人ができた」
「他の人を好きになった」(20代・長野県)
「別に好きな人ができた」(30代・高知県)
「前の彼女と比べてしまう」(30代・大阪府)
もはやそれは浮気では…?と思わざるを得ないような、悲しい別れの言葉。ただ単に心惹かれているだけなのか、すでに相手と関係を持っている状態なのか、詳しい関係性が知りたいところ。
こちらに非がないように思えるぶん、相手の身勝手さや思いやりのなさに腹が立つこともあるでしょう。とはいえ向こうも正直に伝えてきている以上、もはやこちらに未練はなく、潔く責められる覚悟をしてきているのかも…?
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「あなたとは結婚できない」
「あなたと結婚する未来が想像できない」(30代・富山県)
適齢期の恋愛においては、将来を見すえて、彼氏や彼女を結婚相手の候補としている人も少なくはありません。そんななかで「この人との結婚は難しいだろう」と感じてしまうと、別れの直接的な原因にもなりえます。
生活習慣や価値観の違いなどさまざまな理由が考えられますが、相手だけではなく自身にも結婚願望があるような場合、それをストレートに伝えられるのもショックですよね。その後の恋愛や婚活にも、大きな影響を与えてしまいそうな「別れの言葉」です。
「他にやりたいことがある」
「アメリカに行くから」(20代・東京都)
恋愛以上に優先すべき目標や夢ができたとき、それを理由に恋人と別れてしまう人もいます。相手に原因があって別れるというよりは、自分が恋愛に時間をかけられなくなるから…という場合が多いでしょうか。
以前からそう聞いていたケースと、突然打ち明けられるケースとでは受けるショックの大きさも変わりそう。アメリカという異国の地で、遠距離恋愛や同行という選択肢すら与えられないのは歯がゆいですね。
「あなたはわたしのことが嫌いなんですね」
「あなたは本当にわたしのことが嫌いになったんですね」(30代・東京都)
他人行儀な敬語とあわせて、自分ではなく相手…つまりはこちら側の気持ちを代弁されてしまったという人も。本当に嫌いになっていたのならともかく、そうでない場合には複雑な思いをさせられそうな「別れの言葉」です。「はい」と答えても「いいえ」と答えても、この状態の相手の心をとかすのは難しそうに思えます。
「さようなら」
「さようならという言葉」(30代・鹿児島県)
「別れよう」(30代・東京都)
シンプルな「別れの言葉」ではありますが、「さようなら」には、意外にも多くの意味が含まれています。
1[接]それなら。それでは。
「―行ってまいりますと…頭をついと一つ下げ」〈露伴・五重塔〉
2[感]《さようならば、これで別れましょうの意》別れのあいさつに用いる語。さよなら。「ではさようなら 」
3[名]別れること。別れのあいさつをすること。さよなら。「故郷にさようなら をする」(小学館刊・デジタル大辞泉)
さようならの「さよう」は「左様」と書きます。つまり「さようなら」には、「それならば仕方がない(から別れましょう)」という、自分を納得させるかのようなニュアンスが込められているのです。
相手がそこまで考えて発しているかはわかりませんが、単なる別れの挨拶というよりは、現状を受け止め、離れるほかないのだからそうしよう…という意思表示の言葉だといえるでしょう。未練や後悔を残さないようにという、心の声が伝わってくるかのようです。
衝撃を受けた「別れの言葉」はある?

深く愛し合い恋人同士になったはずの二人でも、別れの際には信じられないような言葉を投げかけられたり、これまでの関係を全否定するような言葉を口にしたりすることがあります。
今回のアンケートではそんな、どちらかといえばネガティブな印象を与える「別れの言葉」について、多くの回答が寄せられる結果となりました。
「偽善者」
「偽善者」(20代・和歌山県)
「思った人格と違った」(30代・新潟県)
もはや暴言、罵りとも思える「偽善者」という言葉は衝撃的です。いったいどのような理由で別れることになったのかが気になりますが、人格を否定する言動にはショックを受けてしまいますよね。
「思った人格と違った」というのは、出会った頃のイメージと、実際付き合ってからの印象が大きく異なっていたのでしょうか。いずれにせよ、相手を否定するような言い方で別れの言葉を告げてしまうと、二人の関係も後味の悪い終わりかたになってしまいそうです。
「他の人を好きになった」
「話したいことがあると合われ、『別れ話じゃないよね?』と聞いたがあっさり別れ話を切り出され『気持ちが冷めた』と言われたこと」(20代・東京都)
「他の人を好きになった」(20代・長野県)
これからも仲睦まじく付き合っていくと思っていた相手から、心変わりを告げられるのはつらいもの。青天の霹靂とも思えるような別れ話は、頭の中が真っ白になってしまいそう。あまりにも突然に相手の気持ちが変わってしまうと、人間不信になってしまいかねません。
相手の気持ちが冷めてしまうまでの間に、あるていど予兆のようなものがあった場合は、その後の立ち居振る舞いで上手く挽回できる可能性も…?
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「あなたにとって俺は何?」
「あなたにとって俺は何?」(30代・東京都)
彼にそう思わせてしまったという衝撃や、「たしかに私にとって彼は何だろう?」という自問もふくめて、とても印象的な「別れの言葉」です。二人の間にいったいなにがあったのかはわかりませんが、このような質問を投げかけられたときには思わずハッとしてしまいそう。
「もう終わったよね?」
「もう終わったよね?」(30代・神奈川県)
「あなたが悪い」(30代・福岡県)
それは別れの言葉というより捨て台詞では…と思えるような冷めきった対応をされると、なかなか忘れられないつらい別れとなりそうです。恋人として二人で過ごした時間はなんだったのかと思うような、苦い思い出とともに関係が終わるのは衝撃的ですね。このような「別れの言葉」で関係が終わった場合は、その後友達に戻ったり、復縁したりするのも難しそう。
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別れの言葉を伝える際に気をつけておきたいポイント

恋人と別れることになったときには、それなりの理由や原因があるはず。内容によっては冷静に向き合うのが難しく、思わず感情的になってしまうこともあるでしょう。
しかしそれでも、できる限り別れを後味の良いものにするために、なにかできることはあるのでしょうか。ここではそんな、「別れの言葉」を伝える際のポイントについてもまとめました。
恋人に別れを切り出そうか悩んでいる人も、かつての「別れの言葉」が忘れられず苦い思い出を抱えている人も、ぜひ今後の参考にしてみてください。
未練を捨てる
「後腐れがないこと」(30代・秋田県)
「思い残すことがないようにする」(20代・佐賀県)
「未練を捨てて、後を追わない」(20代・東京都)
後腐れや心残りがないように、まずは未練を捨てるための心を強く持ちましょう。心から復縁を望みそのために頑張りたいならともかく、そうでない場合には、未練を断ち切れるだけの意思を固めることが大事になります。
別れの直後はまだ気持ちが残っていることも多いでしょうし、「もう一度やり直したい」「いつかまた仲良くしたい」と思いがちです。ですがその気持ちをぐっとこらえて、「一歩前に進んで、より幸せな人生を探す」ことにフォーカスして考えると◎。
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よく話し合う
「しっかりと話し合いをして別れる」(20代・長崎県)
「自分の気持ちだけで自己完結しないで、相手が納得できるまで対話を続けること」(30代・岐阜県)
「納得がいくまで話し合う」(30代・神奈川県)
これまではお互いに心を開き、愛し合い、大切な恋人同士として歩んできたはずのパートナー…もしもそんな特別な相手と別れるのであれば、今までの関係性にふさわしい話し合いの場を設けましょう。
自分だけが言いたいことを言ってスッキリするのではなく、相手の話もよく聞いて、お互いが納得いくまで対話をかさねることが大事です。もちろん、話し合いの結果円満に別れられるとは限りません。ですが、「これ以上話しても平行線だ」「どう頑張っても別れは避けられない」とそれぞれが感じてこそ、別れにたいして納得せざるをえない状態になれるでしょう。
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できれば直接会う
「ちゃんと会って、話す」(30代・愛媛県)
「お互いが納得しているか。メールやLINEで済まさない」(20代・東京都)
メールや電話、LINEなどで別れ話を済ませてしまうのはNGな場合も。言われた側がモヤモヤを抱えたり、言った側もいずれ心残りをおぼえたりと、互いに未練を残してしまうかもしれません。相手の顔や表情を見て話せる環境は、コミュニケーションを円滑にとるうえで大切なものです。
たとえスマホひとつで簡単に別れられたとしても、もしもお互いの家に私物を置いていたり、のちのち話し合いが必要な問題が発生したときには、どのみち都度連絡の必要性が出てきてしまいます。しっかりと向き合い腹を割ってすべてを話し合っておいたほうが、後腐れなくすっきりと別れられるでしょう。
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伝え方に気をつける
「嫌なことを言わない」(30代・愛知県)
「ストーカーにしないために、言葉を選びつつ明確に提示する」(30代・東京都)
「マイナスの発言をしない」(30代・兵庫県)
「優しく言うこと」(30代・北海道)
「より良くなるためにと伝える」(30代・長野県)
「感情的にならない」(30代・愛知県)
話し合いそのものよりも、対話の内容や雰囲気のほうがはるかに大切です。お互いにヒートアップして怒鳴りあってしまったり、ただ相手を否定することに終始し、論破を目指したりするような話し合いでは意味がありません。
お互い大人同士ということで、あくまでも冷静に落ち着いて話し合いをする意識を持ちましょう。あくまでも、それぞれの未来をより良いものにするための対話ととらえるのが◎。円満な別れは滅多にないものですが、なるべく円満な方向に持っていく努力ができたかどうかで、後味の良し悪しは変わるはず。
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嘘や隠し事をしない
「嘘をつかずに正直に、苦手だったところや思うところを言うこと」(20代・兵庫県)
「隠し事をしない」(20代・山梨県)
「素直に気持ちを伝えること」(20代・神奈川県)
別れ話の場は、二人にとって最後の話し合いになる可能性もあります。別れてしばらく経ったあとで、「もう少し本音を伝えればよかった」「今思えばあのことについても話しておくべきだった」などの心残りが出てきても、そのときにはもうどうしようもありません。
なるべく正直な気持ちで相手と向き合い、嘘偽りのない本当の思いを伝えられるようにしましょう。お互いがより成長し、今まで以上に幸せな未来へ一歩を踏み出すためにも、心がすっきりするような話し合いができればベストです。
相手への思いやりを忘れない
「相手を責めない」(30代・東京都)
「お互いがお互いを思いやること。相手の気持ちを尊重すること」(20代・静岡県)
「最後まで思いやりをもって、接する」(20代・東京都)
どうせ別れるからといって、相手をないがしろにするような態度をとるのは控えましょう。たとえ今後ふたりの道が交わらないとしても、これまでに過ごしてきた時間や、恋人として育んだものまで失われるわけではありません。
浮気や暴力などのどうしても許せないようなことをされた場合を除き、基本的には思いやりをもって、別れ話にも節度や礼儀を忘れず臨むと◎。相手の態度に関わらず、せめて自分だけは、「この人の恋人になれてよかった」と思えるような人間でいることを意識しましょう。
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ものやお金の貸し借りは清算する
「デート代や、プレゼントなどお金関係のやりとりを精算する」(30代・福岡県)
「お金の貸し借りがないか」(30代・兵庫県)
「物をすぐ返す」(20代・東京都)
別れたあとにもしも、「あのとき使ったデート代を振り込んでくれない?」「渡したプレゼントを返してほしい」などの連絡がきたら、最悪な気持ちになりますよね。あるいはお金の貸し借りがあった場合は、きちんと清算しておかないとトラブルのもとになることも。
お互いが納得のいくかたちで別れるためにも、物品や金銭の貸し借りには細心の注意をはらいましょう。とくに金銭に関しては、そもそも交際中から貸し借りを控えたほうが安心ですね。
少しずつ別れの予兆をみせておく
「別れたい雰囲気を徐々に出しておく」(30代・東京都)
「いきなりではなく、徐々に会う頻度を減らしたり距離を置いていく」(30代・埼玉県)
「どちらかに気持ちが残っていたら綺麗に別れるのは無理かと思うが、徐々に距離を取るか、新しく好きな人ができたと言って別れる」(30代・東京都)
「少しずつ距離を置く」(20代・東京都)
今まで何の変化も別れの兆候もなかったのに、ある日突然別れを告げられても、それでは納得できないという人は多いはず。なるべく揉めずに別れたいと感じたときには、相手にそれを察させるような雰囲気や態度を小出しにしていくのもひとつの手です。
そうとうににぶい相手でない限り、別れのときが近づいていることや、相手の気持ちが離れつつあることを察するはず。満を持して別れ話をきりだすほうが、「やっぱりそうだったんだ」という納得感をもってもらえるかもしれません。
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復縁しないと決めて、きっぱりと絶縁する
「スパッと縁を切る」(30代・大阪府)
「連絡先を速攻消す」(30代・広島県)
「フェードアウトしない」(20代・東京都)
「綺麗に別れるということ自体が無理だと思うので、別れた後は一切連絡もたって会わないこと」(30代・東京都)
「別れてもセフレでいたいっと言われたときは、きっぱり別れる。復縁はない」(30代・東京都)
勇気のいる選択肢ではありますが、後腐れのない別れのためには一番わかりやすい手段です。相手との連絡をいっさい断ち、もう二度と関わらないという強い決意を示すこと。それは自分だけでなく、相手にとっても「完全に終わった」ことを理解させる近道になるでしょう。連絡をとりようのない状態に自分を追い込むことにもなりますので、後悔しない自信がある場合にはおすすめです。
とはいえこのやり方は、共通の知り合いが多かったり、別れた後も仕事などで関わらなければならなかったりする場合は難しいかもしれません。周囲の人が気を揉む可能性もありますので、元恋人との絶縁にまったくに問題がない場合に限り有効でしょうか。
恋人としての“最後の言葉”
「別れの言葉」は、恋人として贈る最後の言葉でもあります。内容や伝えられ方、そのときの雰囲気や心情などは、たとえ恋が終わったあとでもなかなか忘れられない記憶として残るはず。いかにお互いが心残りなく、嫌な気持ちにならずに「別れの言葉」を伝えられるかが、最終的な二人の思い出を決定づける…といえるでしょう。
とはいえ…恋人と円満に別れること自体がとても難しい以上、多くの「別れの言葉」はお互いをモヤモヤさせがちです。なかには人格を否定するような暴言を吐いたり、相手をひどく傷つけてしまったりする人もいるでしょう。言った側も言われた側もつらい思いをする以上、これでは二人の思い出も悲しい記憶に変わってしまいます。
別れの際に強い言葉で相手を責めたくなってしまうのは、それだけ相手に抱いていた感情が大きく、特別な存在であったことの裏返し。だとしたらせめて、その感情をお互いにとってプラスの方向へとはたらかせ、落ち着いて相手と向き合えるように意識しましょう。
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