thatが5回連続!? この英文の意味、わかる?
こんにちは。英語講師のmachiです!
英語の勉強を進めていくと、複雑に絡み合った英文の読解という壁に直面することがあると思います。でもそんな難しい英文こそ、考え抜いて自力で解けたときの喜びもひとしお。社会人になってたとえ英語の勉強を必要としていなくても、数独などと同様に、難解な英文を読むこと自体が頭の体操にもなると思います!
そこで今回は、少し解読が難しい英文をご紹介。タイトルのとおり“that”を5回連続で使った英文なのですが、もしかしたらクイズ番組などで聞いたことがある人もいるかもしれません。実は、日本最高峰の大学の英語試験で出題されことでも有名なのです。
ですが今回は、オリジナル問題としてさらに難しくアレンジしてみました!
どんな意味になるのか、ぜひ考えてみてくださいね。
【問題】
「I think that that that that that student used in that, not this is not that proper.」
前回の記事はこちら>>え、stationaryじゃない!?「文房具」を英語でいうと…?
正解は……
日本語訳は、「あの学生が前者ではなく後者で使ったその“that”は、そんなに適切ではないと思います。」
では、それぞれの“that”がどんな役割をしているのか見ていきましょう! まず便宜的に、それぞれの“that”に番号を振っておきます。
「I think that(1) that(2) that(3) that(4) that(5) student used in that(6), not this is not that(7) proper.」
それぞれの“that”の役割は、以下のとおりです。
(1)接続詞(「I think that~.」で「私は〜と思います」)
(2)指示形容詞(その)
(3)“that”
(4)関係代名詞(先行詞はthat thatつまり、その “that”)
(5)指示形容詞(あの)
(6)指示代名詞(前者、thisは後者)
(7)指示副詞(そんなに、それほど)
なんとなくでも理解できましたか? もうお腹いっぱいという声が聞こえてきそうですが、もう一問同様の問題にチャレンジしてみてくださいね!
「The user used to be used to using the used machine used as a useful one by many people.」
◆used to:かつて~していた
◆be used to:~に慣れている
◆used machine:中古の
日本語訳は、「その利用者は、多くの人に役立つ機械として使われているその中古品を使うのに慣れていたものだ。」
最後に、同じ単語が繰り返されることわざに触れて終わりにしたいと思います!
「Never trouble trouble till trouble troubles you.」
◆trouble(名詞):心配、悩み事(文中の2つ目と3つ目)
◆trouble(他動詞):心配させる、悩ます(文中の1つ目と4つ目)
日本語にすると、「悩み事があなたを悩ませるまでは悩み事を悩むな」と解釈でき、つまり、「取り越し苦労は無用(心配は心配事が起きてからだ)」という意味になります。
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machi
小学生~社会人を対象とした英語教室を運営する英語講師。英検1級/国家資格・通訳案内士/TOEIC 900点以上
生徒のリクエストによっては、数学や化学まで教えることも。○十年前の記憶を引っ張り出し奮闘中。
ただいま周回遅れで韓ドラがブーム! 本当は仕事も家事もせず1日中韓ドラを観てぐ~たら過ごすのが理想。韓国語も習得したい。