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2025.10.10

ビジネスシーンで多用される「お忙しいところ」、正しく使えてる? 意味や使い方、言い換え例を解説

「お忙しいところ」は、相手の多忙さに敬意をはらう前置き表現です。この記事では、「お忙しいところ」の意味や使い方、言い換え表現、英語表現、よくある疑問と回答を紹介します。

この記事のサマリー

・「お忙しいところ」は相手の多忙さに敬意を払い、配慮を示す前置き表現。
・「お忙しいところ恐れ入りますが」は、依頼や質問の場面で幅広く使える丁寧な言い方。
・多用すると、形式的だと感じさせてしまう。

「お忙しいところ恐縮です」「お忙しいところ失礼いたします」は、職場や取引先とのやりとりで、よく耳にするフレーズです。相手の状況を気遣うこの一言があるだけで、会話やメールの印象はやわらかくなります。

ただし、多用すると形式的だと感じさせてしまうでしょう。

この記事では「お忙しいところ」の意味や適切な使い方を整理し、ビジネスでの注意点や、言い換えのコツを紹介します。

「お忙しいところ」の意味は?

まずは意味を確認し、ビジネスで使う際のポイントをおさえましょう。

「お忙しいところ」の意味を整理

「お忙しいところ」は、「多忙な状況にもかかわらず」という相手への配慮を示す前置きとして機能します。依頼や感謝、謝罪などの前に添えるのが基本です。

効果的な使い方

効果的に使うには、(1) 相手の状況を承知していること、(2) 要件を明確に伝えること。この2点を意識しましょう。

例文:「お忙しいところ恐れ入りますが、添付の資料をご確認いただけますと幸いです」

例文のように要件をシンプルに伝えることで、わかりやすい依頼文に整います。

「お忙しいところ」を使う場面と注意点

「お忙しいところ」は、取引先や上司など目上の人には誠実な印象を与えますが、同僚や後輩に使うと距離を感じさせてしまう場合があります。

また、時間に余裕のある人に使うと、嫌味だと受け取られてしまうこともあるので注意が必要です。

そして、多用するのも考えもの。形ばかりに感じさせてしまいます。言い換え表現を使うなどして、工夫をしましょう。

(c)Shutterstock.com

「お忙しいところ」の使い方

「お忙しいところ」に続ける言葉には、いくつかバリエーションがあります。場面や依頼内容に合わせて言葉を選びましょう。

「お忙しいところ恐れ入ります」「お忙しいところ失礼いたします」

メールの文頭や電話・挨拶の冒頭に使う、典型例です。相手の状況に配慮する姿勢を伝えられます。急ぎの案件であったり、依頼をする際に重宝するフレーズです。

「お忙しいところ恐縮ですが、何卒よろしくお願いいたします」

文末で使う例です。依頼の際に、押し付けがましさを和らげられます。

「お忙しいところお越しいただき、誠にありがとうございます」

相手が時間を割いて来てくれたことに対し、感謝の意を伝えることができます。口頭でも、メール文でも使えますね。

参考:『デジタル大辞泉』(小学館)

「お忙しいところ」の言い換え表現

どんな言葉も繰り返し使うと、くどく聞こえてしまうものです。ここでは、「お忙しいところ」の言い換え例を紹介します。言葉のバリエーションを増やす手立てとしてください。

「ご多忙の折」「ご多用中のところ」

いずれも、相手の忙しさを気遣う丁寧な表現で、公式な通知文や改まったメールでよく使われます。やや硬い印象を与えるため、社外文書や目上の人への依頼・連絡など、場面や相手に応じて使い分けるのが望ましいでしょう。

例文(依頼):ご多忙の折、誠に恐縮ではございますが、◯◯の件につきましてご確認をお願いいたします。
例文(御礼):ご多用中のところご足労いただき、誠にありがとうございます。

「お手数ではございますが」

手間がかかったり、骨折りをしてもらうときなどに使う表現です。

例文:お手数ではございますが、〇月〇日までにご返信いただけますと幸いです。

「恐れ入りますが」

「恐れ入りますが」は、相手にお願いや依頼をするときに、恐縮や感謝の気持ちを込めて前置きする表現です。ビジネスメールや接客など、様々な場面で使えます。

例文:恐れ入りますが、今一度ご検討いただけますと幸いです。

(c)Shutterstock.com

相手を気遣う英語表現

英語では、日本語のように婉曲的な前置きを多用することは少ないものの、相手の忙しさを気遣う表現はいくつか存在します。以下は、ビジネスシーンでよく使われる代表的なフレーズです。

“Thank you for your time.”(お時間をいただき、ありがとうございます。)

打ち合わせやメールのやりとりの締めくくりに最適です。相手の時間を尊重する、汎用的な表現です。

“I appreciate your busy schedule.”(お忙しいところ、ご対応いただき感謝いたします。)

忙しい中、対応してもらったことへのお礼として使えます。フォーマルな文面に適しています。

“I’m sorry to bother you, but …”(お忙しいところ恐縮ですが、…)

依頼やお願いをする際の前置きに便利な表現です。相手への配慮を示しつつ、やわらかい印象を与えます。

(c)Shutterstock.com

「お忙しいところ」に関するFAQ

ここでは、「お忙しいところ」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。

Q1. お礼をするときにも「お忙しいところ」を使っていいですか?

A. はい。

例えば「お忙しいところご確認をいただきまして、誠にありがとうございます」といった形で使うことができます。

Q2. 電話で「お忙しいところ失礼します」は正しいですか?

A. はい。

要件を切り出す前の前置きとして適切です。相手への配慮を示すことができます。

Q3. NGな使い方はありますか?

A. 使い過ぎには注意しましょう。

形ばかりに感じられてしまうことが懸念されます。

最後に

「お忙しいところ」は、相手の多忙さに敬意をはらう前置き表現です。気が引ける依頼や連絡時にもこの言葉を使うことで、配慮を示すことができます。ですから、丁寧なコミュニケーションを重視するビジネスパーソンほど、この表現を使っているようです。

相手の状況に対して心配りを示したいとき、ぜひ使ってみてください。

TOP画像/(c)Adobe stock

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