花見が一層楽しくなる豆知識
3月17日、全国のトップを切って福岡から桜の開花の便りが届きました。いよいよ花見シーズンの到来! 今年の開花は平年よりやや早めのところが多い見込みで、西日本や東日本では3月末には見ごろを迎えるところが多くなりそうです。
今回は知っていると花見が楽しくなる、桜にまつわる言葉を紹介します!
◆桜にまつわる言葉「花明かり」
闇の中でもほのかに明るい満開の桜のこと。桜の淡いピンク色が辺りを優しく照らしてくれる情景が目に浮かびます。
◆桜にまつわる言葉「花曇り」
桜が咲く時期の、ほのかな暖かさを感じるくもり。同じくもり空でも、言葉を変えて季節感を加えてしまう表現に趣がありますね。
◆桜にまつわる言葉「花冷え」
桜が咲くころの一時的な冷え込みのこと。春は寒の戻りがある時期で、お花見にはまだまだ上着が欠かせません。
◆桜にまつわる言葉「花疲れ」
花見に出かけた後の心地よい疲れのこと。これは皆さん経験があるのではないでしょうか。ただ感染症対策として極端に混雑することはなさそうですから、これまでほどの花疲れは感じないかもしれません。
◆桜にまつわる言葉「花筏(はないかだ)」
水面に散った花びらが風に吹き寄せられて流れていく様子。舞い散る花びらや、水面に浮かぶ花びらも風情があります。
* * *
その他にも花見の時に着る衣装を「花衣(はなごろも)」、花見に使う敷物を「花筵(はなむしろ)」といいます。
私たちの生活に花見という行事がしっかりと根付いていることがよく分かりますね。今年は団子と一緒に、桜にまつわる言葉も携えて花見を楽しんでみてはいかがでしょうか。
TOP画像/(c)Shutterstock.com
気象予報士 太田絢子
気象予報士、防災士。中学生のころから気象に興味をもち、大学在学中に気象予報士試験に合格。卒業後は損害保険会社に就職し、交通事故や自然災害に遭った人へのサービス業務に従事。自然災害が多発するなかで、犠牲者をゼロにしたいと思うようになり、気象キャスターへ転身。現在は地元名古屋のCBCテレビ「チャント!」などに出演中。趣味はモーニング巡り、季節の箸置き集め。