【目次】
・そもそも【紫外線】とは?
・効果的な6つの紫外線対策
・おすすめの紫外線対策グッズ
・日焼け止めの選び方や塗り方もチェック
そもそも【紫外線】とは?
UV-AとUV-Bの2種類ある
紫外線のうち、私たちの肌に影響を及ぼす「UV-A」と「UV-B」。
美容ジャーナリストの永富千晴さんによると、肌の奥の真皮層にまで達っする紫外線、UV-Aにはとくに注意が必要だと言います。
「一般的な肌の色が変わったり、ヒリヒリとして火傷のような状態になったりする大部分が、肌表面の表皮で散乱・吸収するUV-Bによるもの。
一方、UV-Aは波長が長いことから、30~50%が表皮を通過して肌の奥の真皮層にまで達します。UV-Aは知らないうちに浴びていることが多いことから、“かくれ紫外線”と言えます」(永富さん)
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紫外線は4月から強まる
紫外線対策は梅雨が終わって日差しが強くなってから… なんて思っている人も多いのではないでしょうか。
気象予報士の太田絢子さんによると、4月の紫外線は残暑厳しい9月と同じくらい降り注いでいるのだそう。
▲気象庁ホームページより
「上のグラフは東京の月ごとの紫外線の強さをUVインデックスという指数で表したものです。グラフの通り、4月と9月は紫外線が同じくらいですよね。
UVインデックスとは紫外線が私たちの体に与える影響を分かりやすく指標化したもので、世界保健機関(WHO)でもこの数値をもとに紫外線対策をとることが推奨されています。9月はまだまだ気温が30℃を超える日もあり、日傘を使ったり日焼け止めクリームを塗ったりして、念入りに紫外線対策をしている方も多いかと思います。
4月はどうでしょうか? まだまだ朝晩は上着が必要なほど冷える日もあり、9月ほど対策を念入りにしている方は少ないのではないでしょうか。4月になると、わずか15分程度日差しを浴びただけで、肌へのダメージが出はじめてしまう日もあるのです」(太田さん)
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肌老化の原因となる
紫外線は肌老化に大きく関係しています。
夏だけでなく、春や秋、冬の紫外線にも注意が必要です。紫外線は真皮まで届き、シミだけでなくシワやたるみなども引き起こします。曇りの日でも紫外線は降り注いでいるのです。
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ニキビの悪化を招くこともある
田場医院の田場史子院長によると、紫外線とニキビの悪化には深い関係があると言います。
「実は紫外線とニキビの悪化には深い関係があります。どんな毛穴にも常在菌であるアクネ菌が潜んでおり、ポルフィリンと呼ばれる代謝物を産生します。
このポルフィリンが紫外線と反応すると活性酸素を発生させ、皮脂を酸化させることで炎症を引き起こすと言われており、ニキビの悪化を招きます。
そのため、ニキビ肌には日焼け止めは必須。そして気になる日焼け止めの性能表示ですが、外回りの営業などでもSPF10~20程度、PA++++で十分です」(田場先生)
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効果的な6つの紫外線対策
1. 毎日必ず日焼け止めを塗る
ウォブクリニック中目黒 総院長 髙瀬聡子先生によると、日焼け止めの使用は外出するしないに関わらず「毎日」が基本だと言います。
「どんどん日焼けしてしまうタイプの人は、とにかくダメージの予防に徹しましょう。紫外線は窓からも入ってくるので、室内で過ごす日も日焼け止めは必ずつけて。外出する日は日中塗り直すのがベストです」(ウォブクリニック中目黒 総院長 髙瀬聡子先生)
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2. 日焼け止めを塗った後はパウダーファンデを重ねる
より確実に紫外線カットを行うためには、日焼け止めを塗った後その上にパウダーファンデーションを重ねるのが効果的。
ファンデーションの色粉は「紫外線散乱剤」と似ているというのが理由です。たとえばレーザー治療をする際、ファンデーションが肌に少しでも残っているとレーザーの光が跳ね返されてしまうほど。
とくに日焼け止め効果をうたっているパウダーファンデーションでなくても、UVカット効果があると言われています。
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3. ビタミンAやC、Eを含んだ食べ物を摂取する
毎日の食事で紫外線対策をすることも効果的です。
ビタミンA、C、Eは、紫外線によるダメージをケアする抗酸化作用があるので、日ごろから積極的に摂取したい成分。
ただし、グレープフルーツなど柑橘類に含まれる「ソラレン」という物質は、紫外線の吸収率を高めると言われているので逆効果になってしまうことも。ソラレンを含む食べ物の摂取は夜にしましょう。
4. 飲む日焼け止めを併用するとさらにGOOD!
実際に肌に降り注ぐダイレクトな紫外線を防ぐのは日焼け止めなので、飲む日焼け止めだけに頼るのは危険ですが、日焼け止めを塗った上で飲む日焼け止めも服用するのは有効!
「飲む日焼け止めには主に抗酸化効果のある植物エキスが入っていて、体の中から紫外線ダメージによる老化を防いでくれます。肌のダイレクトなダメージを防ぐのは日焼け止め。両方取り入れるのが効果的です」(シロノクリニック恵比寿院 医師 大野由実先生)
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5. UVカット効果のあるグッズを活用する
UVカット機能がついた日傘や羽織りを活用するのも、紫外線対策にはとても有効です。紫外線に当たる肌の面積を極力減らすことがポイント。
「ほんの数分でも紫外線ダメージは肌に蓄積します。ボディへの塗り忘れによる通勤焼けに注意して」(トータルビューティアドバイザー 水井真理子さん)
「絶対焼かない!」24時間マニュアル【日常生活レベルのソフト紫外線】の場合
6. 目から入る紫外線にも注意!
最新の研究ではなんと、目から入る紫外線が全身のメラノサイトを刺激し、将来の全身のシミの原因になる可能性があるということがわかっているのだそう…!
そのため、目焼けの予防がシミ予防になると注目されています。
肌の日焼けを防ぐだけでなく、サングラスを着用し目から入る紫外線までカットできると◎。美肌につながるだけでなく、将来の白内障の予防にもつながります。
【医師監修】最新の研究でわかった! 紫外線対策にはアレをかけるのが有効!
おすすめの紫外線対策グッズ
UVカーディガン
▲ユニクロ|UVカットスーピマコットンクルーネックカーディガン
紫外線対策でおすすめなのがUVカーディガン。日傘が使えない場所でも羽織ればOK! 洗濯機で洗えるので簡単にお手入れができるのも嬉しいポイントです。1枚持っておくと便利。
“着る日焼け止め”ならコレ!!【ユニクロ】UVカットカーディガンは今年も必須!
UVカットマスク
▲フェリシモ|UVカット紫外線対策マスク
自転車に乗るときなど、日傘がさせなかったり、帽子をかぶるのが難しかったりするシーンもありますよね。そんなときに便利なのが紫外線対策マスク。一見、普通のマスクに見えますが、UVカット率98%と紫外線を強力カットしてくれる優れものも登場しています。日傘をさすのが苦手な人も使えそうです。
ただのマスクと思いきや…UV98%カット! この夏大活躍間違いなしのマスクを発見!
UVリップトリートメント
顔だけでなく唇のUVケアも忘れずに行いましょう。色付きのUVリップトリートメントなら、顔に血色感を与えながら紫外線をガードし、さらに唇に潤いも与えてくれます。
飲む日焼け止め
飲む日焼け止めは、1日1回の服用で紫外線によるダメージを受けた肌のシミやシワを防いでくれる効果が期待できます。日差しに当たる時間が長くなりそうな日や、日焼け止めを塗り忘れがちな人に心強いアイテムです。
日焼け止めの選び方や塗り方もチェック
日焼け止めは用途で使い分ける
日焼け止めはその日の過ごし方で使い分けると、快適かつ効果的に肌を守ることができます。
通勤&ちょい外出の日はちょっとだから… と思っている人は危険信号!
ほんの少しの時間だけでも、真夏の強烈な紫外線の下に肌を晒すことはきれいを脅かすと思ってOK。外出時は紫外線カット効果が高い日焼け止めで、肌を徹底ガードしましょう。
在宅ワーク&ステイホームの日はおうち日焼けに気を付けて!
室内にいても雲や窓ガラスを透過して肌の奥に届くUV-A。シワやたるみなどエイジングが進んでしまうこともあるので、PA値が高い日焼け止めでUVケアをしましょう。
家の中でも日焼けします!「ちょい外出UV」「おうちUV」の使い分け・選び方って?
顔全体から首までムラなく塗ることがポイント
トータルビューティアドバイザーの水井真理子さんに、絶対に日焼けしたくない日の日焼け止めの塗り方を聞きました。
「顔全体から首まで、塗り残しがないように意識することが大切。まずは適量を顔全体に均一に塗ってしっかり密着させ、高い部分には重ね塗りをして防御します。さらに首筋は前後ムラなく塗るようにして」(水井さん)
Step1. パール粒大の日焼け止めを手の甲に出し、指のはらにとる。
Step2. 頰にのせ、指の面全体を肌に沿わせるようにして均一になじませる。日焼け止めをとり足しながら、顔全体に広げて。
Step3. 指先に少量とり、目元や口元、小鼻の脇、鼻の下など、塗り残しやすい部分にも薄く丁寧になじませる。
Step4. 日焼け止めを再び手の甲にとり、指のはらにとって頰の高い部分に重ねる。額や鼻の頭にも忘れずに!
Step5. 両手の指のはらに日焼け止めをとり、首筋に指の面全体でなじませる。日焼けによるシワを防ぐために、しっかりと。
Step6. うなじも塗り忘れなく。改めて少量の日焼け止めを指のはらにとり、薄く全体になじませる。これで完成♪
絶対に焼かない【日焼け止めの塗り方】をマスターしよう!|美容のプロが伝授♪
日焼け止めは一年中塗って!
日焼け止めは一年を通して塗ったほうが美肌に良い、と美容外科『東京イセアクリニック』の吉種克之院長は言います。
「『日焼けをするのは夏だけ』と思いがちですが、冬であっても曇りの日でも紫外線は降り注いでいます。紫外線は、シワやシミの原因となるので、冬だからといって油断は禁物です。またUVケアを一切せずに過ごすと、肌の弾力が失われる原因になるため、日焼け止めは通年塗布したほうが美肌に良いと言えるでしょう」(吉種先生)
日差しが強い日だけ対策していたみなさん、今日から日頃の紫外線対策を見直して、将来のために徹底的に肌を守りましょう!