【目次】
・些細なことでイライラするのはなぜ?
・首・肩への負担が気になる場合
・便秘が気になる場合
・デスクで簡単! 手のツボ押し
些細なことでイライラするのはなぜ?
■長引かせないですぐケアを!
\教えてくれたのは…/
一般内科医:成田亜希子 先生
[日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会所属]
些細なことでイライラ。生理じゃないのにイライラ。原因もなくイライラして落ち着かない。こういったイライラの原因の多くは、『自律神経の乱れによるもの』です。
≪自律神経が乱れる要因≫
・疲れ
・ストレス
・環境の変化
・生理前
・更年期 など
「イライラが長く続くと日常生活に支障を来すだけでなく、睡眠障害や抑うつ気分などを引き起こし、心身ともに重大な影響を受けることも少なくありません。長引くイライラは軽く考えず、適切な対策や治療を行うべき症状の一つです」(成田先生)
一時的なイライラの場合は、ストレッチやツボ押しなどでリラックスできることも。さっそく、ストレスや自律神経の乱れが気になる人におすすめの【ツボ押しストレッチ】をご紹介していきます。
首・肩への負担が気になる場合
■前かがみの姿勢が多い人に
デスクワークなどで前かがみの姿勢が続くと、頭の重量を支える首への負担が大きくなります。首のハリは頭痛や眼精疲労だけでなく“自律神経の乱れ”に繋がることも。仕事の合間に行ってほぐすようにしましょう。
≪こんな人におすすめ≫
・首がだるい
・頭が重い
・眼精疲労が気になる
・ストレスがある
≪首のハリほぐし≫
1. 耳の後ろにある出っ張った骨の後ろに「くぼみ」があります。そのくぼみに親指を押し込みましょう。
2. 両手で頭を包み込むようにして、下を向きます。
3. そして、そのままゆっくりと首を後ろに反らします。
4. また首を元の位置に戻します。([3]~[4]は親指を押し込んだまま行いましょう)
5. 親指を指1本分、後頭部側にずらして[3]~[4]の動作を行います。
6. さらに指の位置を後頭部側にずらして、動作を繰り返しまょう。
※ここまでが1セット。5分くらい行うのがおすすめです。
便秘が気になる場合
■リラックスを促す腸ほぐし
自律神経は腸とも密接な関係にあります。便秘を解消するためのキーとなるのが、自律神経なのです。便秘解消にはやはりリラックスすることが大切。ご自宅などでリラックスしながら腸ケアを。
≪腸ほぐしのやり方≫
1. 横腹に、両手を当てます。
2. 人差し指~小指までの4本の指で、横腹を息を吐きながら押していきます。
(7秒~10秒かけてゆっくりと、斜め後ろの腰骨の方に気持ち良いくらいの圧で押し込む)
3. 横腹を中心にして、[2]の動作を1周×3セット行います。
※入浴中など、体が温まっている時がおすすめです。
デスクで簡単! 手のツボ押し
■血流UPで疲れ顔も明るく
細かい血管が集まっている手のひらには、胃腸や脳などにつながる自律神経が通っています。手のひらの血流が悪くなると、自律神経が緊張して心臓に負担をかけたり、不眠の原因になったり、胃腸がコントロールできなくなることも。
≪血流を促すツボ押し01≫
1. 手をグーにして、中指と薬指の先端の間にあるツボを、反対の手の親指でクルクルと15回マッサージします。
2. 反対の手も行いましょう。
■血流UPで冷え解消も目指す
≪血流を促すツボ押し02≫
親指と人差し指の間の虎口(ここう)というツボを反対の手でつまみ、ぐりぐりと力を入れながら指先の方へ引っ張ります。10回程度行いましょう。
※自律神経を整え、血流促進して手足をあたためます。不眠にもおすすめ。
■体ぽかぽかリラックス
≪血流を促すツボ押し02≫
人差し指〜小指の間の付け根にある指間穴(しかんけつ)というツボを、反対の手でつまんでぐりぐりと刺激を与えましょう。10回程度行います。
※自律神経を整えてほっとリラックス。