在宅ワークは雑念だらけ? 仕事に集中したいのに…
新型コロナで一気に普及しつつある在宅ワーク
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いざ在宅で仕事を始めようと思っても、「視界に入った部屋のホコリが気になって、つい掃除を始めてしまった」「上司や同僚の目がないため、動画サイトやSNSをつい見てしまった」なんて経験は誰しもあるのではないでしょうか。
在宅ワーク中は仕事場と居住空間が同じになるので、オンとオフの気分の切り替えがつきづらく、なかなか集中できなかったりしますよね。
今回は誰でも簡単に「仕事モード」へ気分を切り替える方法をお伝えします。
仕事前の「ダラダラ」がつい癖になっているのかも?
まずは、仕事モードに切り替わらない理由からお話ししましょう。
頭では「仕事しなきゃ」と分かっているのに、つい関係ないことをしてしまう理由の一つは、それがあなたのルーティンになっているからです。
いくら集中できないといっても、ずっとダラダラしてその日が終わってしまった、という方は少ないはずです。大抵は、十分なパフォーマンスではないにしろ、ある程度の仕事は進めますよね。
つまり、これを矢印で表すと
仕事を始める→ダラダラ仕事に関係ないことをする→仕事に戻る
というルーティンに知らず知らずの内にはまってしまっているのです。
そのことに気づかず「今日も怠けてしまった」「だから自分はダメなんだ」と自分責めを始めれば、自己肯定感にも悪影響が出てしまいます。
仕事モードに切り替えたければ、このルーティンを逆手にとればいいのです。
あえて先に「ダラダラタイム」を作ることで、仕事のメリハリを作る
そこで今回お伝えしたいのが、癖になってしまっている「仕事に関係ないことをしている時間」をあえて先に持ってくることで、仕事モードへ切り替えるワークです。
やり方は簡単。例えば9時から始業だとしたら、最初の30分は「ダラダラタイム」と決めて、思う存分ダラダラするだけです。
ポイントは、時間にある程度の強制力を持たせることです。
ワークをする際は、スマホを見る、SNSのチェック、気になった家事、なんでもいいので、必ず30分続けてください。途中で「こんな事やっている場合じゃない」「早く仕事しなきゃ」と思っても決して止めてはいけません。
仕事を始めたいのに、始められない… 焦れば焦るほど、30分経った頃には「ようやく仕事ができる!」と仕事に専念する自分がいるはずです。
やってみるとわかりますが、普段何気なく行っている行動も「30分必ず続けなさい」と言われると長く、苦痛に感じると思います。
苦痛なことは、誰もやりありませんよね。このように、日頃「なんとなく」でやっていることにあえて「嫌な気持ち」をラベリングすることで、やっていることが嫌になり、仕事モードに切り替わります。
ワークに慣れてきたら、ダラダラする時間を短くしていって構いません。続けていくうちに、始業時間からすぐに仕事を始められるようになりますよ。
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お話を伺ったのは… 心のクセを直す「メンタルノイズ」カウンセラー 山根洋士(やまね・ひろし)
これまでに8000人以上の悩みを解決してきた心理カウンセラー。
両親の離婚、熱中していたスポーツの挫折、就職の失敗などを経てノンフィクションライターとして成功をつかむものの、激務でダウン。過労死寸前まで追い詰められ、入院生活を送る中で心理療法と出会って人生が激変。「なんのために生きるのか」を模索した末に、心の風邪薬のようなカウンセリングを提供したいという想いから、カウンセラーになる。
心理学だけでなく、数多くの経営者やプロスポーツ選手、芸能人等への取材経験、AIやロボット工学、脳科学などを取り入れた、メンタルノイズメソッドを開発。実践中心のカウンセリングで一線を画す。
カウンセリングには、著名な精神科医やスピリチュアリスト、占い師などに相談しても結果が出なかった人が殺到。すぐに実践できるワークと、論理的なセッションで好評を博している。
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