不安な気持ちとうまく付き合って「ウィズコロナ」の時代を乗り越えよう
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自宅にいる時間が増え、大きく生活スタイルが変わった「ウィズコロナ」の時代。これまでのようには外出できなかったり、働き方も変わったり、不安になるのはある程度仕方のないこと。
ここで「不安なのはみんな同じだから」と気持ちに蓋をしてしまうと、不安はますます大きくなってしまいます。
大切なのは不安と「うまく付き合っていくこと」です。
とはいえ、コロナに限らず仕事や恋愛・結婚、お金の不安… などなど不安を挙げだすとキリがありませんよね。今日は、「上手な不安との付き合い方」について、人気カウンセラーの山根洋士さんにお話を伺ってきました。
まずは自分の「不安な気持ち」を否定しないで
不安になった時の対処法は人それぞれ。中には、「しっかりしなくちゃ」「頑張らなくちゃ」と仕事に精を出したり、資格の勉強を始めたりする人もいます。
もちろん、前向きに頑張れているなら問題ありません。でも、頑張りすぎて疲れてしまった、結果が上手くついてこない… となるとあなたの「心のクセ(ノイズ)」が働いてしまっているかもしれません。
繰り返しになりますが、不安な気持ちは「なって当たり前のもの」です。なって当たり前なので、無理に消そうとしたり、戦おうとする必要はありません。「そうねー。不安だよねー」と受け流すくらいのスタンスでいいのです。
不安になっても仕方ない、と予め自覚しておくだけでも、心のセーフティネットができて不安を回避しやすくなりますよ。
もし不安な気持ちになってしまったら?
とはいえ、ずっと不安な気持ちでいるのもイヤですよね。ここでは、解消するための簡単な心理ワークをお伝えします。ノートとペンがあればできるので、ぜひやってみてください。
<書き出してスッキリ! 不安を解消 見える化ワーク>
ノートに書き出して不安の「見える化」をしてみましょう。やり方は簡単。スマートフォンやパソコンのメモ機能でもいいので、今不安に思っていることを書き出すだけ。
このときのポイントは2つあります。1つは、浮かんだ言葉をそのまま書くこと。どんな些細なことでも浮かんだものはメモしてください。
もう1つは出てきた言葉に対して、「どうしたらいいか」「こんなこと思ってはダメだ」といった判断をしないことです。頭で考えるのではなく、あくまでも心が感じている「不安」に焦点を当てたワークだからです。
書いていると、「○○がなくて不安」「こわい」など同じような言葉が出てくることがありますが、同じ言葉が出てきても大丈夫。思いついた言葉をそのまま書いてみましょう。
このワークの意味は、不安を目に見える形にすることにあります。
例えば、将来のことや仕事のことを考えていたら不安で眠れなくなってしまった。といった経験は、誰しもあるのではないでしょうか。これは、暴走しがちな「不安」という性質をよく表しています。
頭の中だけで考えていると、現実には起こっていないことまで気になってしまい、際限なく不安な気持ちだけ大きくなります。
そこで、このワークを使って不安の範囲を限定してあげることで、不安の正体に気づくことができるのです。正体を把握することで「思っていたほど不安じゃないかも?」と心が軽くなることもありますよ。
いずれにせよ、コロナがきっかけで今まで抱えていた不安が爆発しているだけの可能性もあるので、根っこの不安が何なのかを知ることが重要です。
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もっと心のノイズについて知りたい! そう思った方は、山根洋士先生の本を読んでみてください。自己肯定感や心のノイズについてより詳しく書かれています。
お話を伺ったのは… 心のクセを直す「メンタルノイズ」カウンセラー 山根洋士(やまね・ひろし)
これまでに8000人以上の悩みを解決してきた心理カウンセラー。
両親の離婚、熱中していたスポーツの挫折、就職の失敗などを経てノンフィクションライターとして成功をつかむものの、激務でダウン。過労死寸前まで追い詰められ、入院生活を送る中で心理療法と出会って人生が激変。「なんのために生きるのか」を模索した末に、心の風邪薬のようなカウンセリングを提供したいという想いから、カウンセラーになる。
心理学だけでなく、数多くの経営者やプロスポーツ選手、芸能人等への取材経験、AIやロボット工学、脳科学などを取り入れた、メンタルノイズメソッドを開発。実践中心のカウンセリングで一線を画す。
カウンセリングには、著名な精神科医やスピリチュアリスト、占い師などに相談しても結果が出なかった人が殺到。すぐに実践できるワークと、論理的なセッションで好評を博している。
メンタルノイズ心理学 山根洋士公式YouTubeチャンネル
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